横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

高速道路の横で

2014-05-31 06:19:10 | 近所



横浜横須賀道路の両側に金沢自然公園、金沢市民の森、横浜自然観察の森などが広がっている。







植物はもちろん、クロアゲハをはじめさまざまな虫たちを見ることができる。







歩き回っているとシランが群生しているところがあった。







シラン(ラン科)
後で調べてみるとシランの原生地として除草などの管理をしているらしい。







更に足を延ばすとシダの谷というところに出た。







シダについては全く何も知らないので早足で通り過ぎようとしていると不意にサイハイランが現れた。







サイハイラン(ラン科)
花つきがよくて立派な采配に見えるものなど何株も咲いていた。








バス旅行で

2014-05-29 06:01:32 | 旅行



先日、会社のOB会で福島へ一泊バス旅行をしてきた。
まず阿賀野川上流の大川の渓谷で「塔のへつり」の奇景を見た。







次に向かった大内宿は江戸時代に半農半宿の街として栄えたそうだ。
茅葺屋根の妻を道側に向けた寄棟造りの家が並んで今は土産物屋などになっている。







道の脇にはところどころオオデマリが植えられていて今ちょうど見ごろだった。







東山温泉の宴会で盛り上がった翌朝、ホテルの近くを散歩しているとオドリコソウが咲いていた。
神奈川より少し遅めのようだ。







ヒラヒラ飛ぶものがいるので追いかけるとウスバシロチョウだった。
ウスバアゲハとも呼ばれてアゲハチョウの仲間だ。







飯盛山で現地ガイドの方から白虎隊の若者たちの自刃の話をしっかり聞いた。
遠くに城を眺めて負けを覚悟した隊員たちは生き恥をさらさないことを選んだのだという。







飯盛山の戸ノ口堰洞穴から大量の水が流れ出ている。
戸ノ口堰猪苗代湖西岸から会津盆地へ水を引く全長31kmの用水堰で1623年に完成した。
山の上でのとうとうとした流れに驚いた。







鶴ヶ城の天守閣に上がって会津の歴史を学んでから帰途についた。



青と紫の花序

2014-05-28 06:00:09 | 近所



オカタツナミソウ(シソ科)
丘の道などを歩いていると斜面などにオカタツナミソウが見られるようになった。







オカタツナミソウは仲間のタツナミソウとかヤマタツナミソウとの区別が難しい。
茎に生えるうぶ毛の方向で区別するのが確実らしい。
オカタツナミソウは茎から出た産毛が下に向いている。
タツナミソウは横、ヤマタツナミソウは上向きだそうだ。







近所の農道の脇の草むらなどではナヨクサフジの紫色の花が目立つ。







ナヨクサフジ(マメ科)
山地で見ることの多いクサフジに比べてナヨクサフジは近所で多く見ることができる。
またクサフジとちがって帰化植物だそうだ。







ヒゲナガハナバチはナヨクサフジの常連さんだ。


トンボの産卵

2014-05-26 06:20:12 | 近所



葉っぱの向こうに止まって透けて見えるのはカワトンボらしい。







池の上ではシオカラトンボが飛びながらチョンチョンとお尻を水につけて産卵している。

素早く動くのでピントが合わない。







こちらはクロスジギンヤンマの産卵。水面付近の草の茎に産卵しているらしい。







トンボの産卵スタイルはさまざまで、単独だったり雌雄がつながっていたり雄が見守ったり。
シオカラ型やギンヤンマ型のほかに、ナツアカネは雌雄がつながったまま空中から卵をばらまく。







ヤゴの抜け殻。クロスジギンヤンマのものかもしれない。


イヌスギナの林

2014-05-24 06:02:10 | 近所



スギナの仲間だけれど湿地に広がるイヌスギナ。ツクシの出来方がちょっと違う。
(この写真は3年前のもの)







イヌスギナにはさまざまな虫などが住んでいる。







まずは虫ではないけれどアマガエル。
小さなアマガエルにとってはイヌスギナも大きな止まり木になる。







指先の丸い吸盤が可愛い。







黒いバッタもいる。ヒメギスの幼虫だ。
ヤブキリの幼虫と同様に葉を食べるのでイヌスギナというより傍の草が狙いだ。







黒い体で胸の後ろの白い線が洒落ている。







ヤマトシリアゲのカップルがいた。







右の雄は口の前あたりに何かの虫を持っていて、左の雌にプレゼント攻勢をしているようだ。







そばの道の上にはハンミョウがいて、おいでおいでと道案内をしてくれた。





虫たちのレストラン

2014-05-22 06:20:18 | 近所



春先から咲いているハルジオンからそろそろ似た花のヒメジョオンに変わるころだ。
ダイミョウセセリが蜜を吸いに来た。







コチャバネセセリも見かけることが多くなった。







ハルジオンのレストランではホソヒラタアブも常連さんだ。
チョウとかアブやハチの仲間はハルジオンの蜜を目当てにやってくる。







しかしハナムグリの仲間は蜜だけでなく花粉を食べるらしい。







カミキリ虫の仲間・ツマグロハナカミキリも花粉を食べにやってくる。







ヤブキリの幼虫は花粉や花弁まで食べる。成虫になると昆虫も捕食する貪欲さらしい。

ハルジオンは多少食べられてもたくましく増えているようだ。





木の花と虫

2014-05-20 06:40:23 | 近所



ユリノキ(モクレン科)
あちこちでユリノキの花が見られるようになった。
チューリップみたいな形の花がきれいだが、高いところで咲いているので撮りにくい。

この時期のトチとかキリなども大きな木の上に咲いて花に近寄りがたい。







ホオノキ(モクレン科)
ホオノキも大木だけれどうまい具合に垂れた枝に咲いているのがあった。
葉も大きいが花びらも大きい。開花して二日で花びらも雄しべも落ちてしまう。







散策路のそばで満開のバイカウツギは小木。目の前にいっぱいの花を見られる。







バイカウツギ(ユキノシタ科、アジサイ科)
ホオノキなどの花に虫が来ているのか分かりにくいが、バイカウツギではたくさんの虫が観察できる。

ハチやアブの仲間は蜜が目的のようだが、クロウリハムシのほうは葉や花を食べるのだろう。







ハチは何種類かいたがどれも比較的小さなハチだった。








大きなアシナガバチも近くに来たが、どうやら今回はバイカウツギの花が目的ではなかったようだ。




アサザ池で

2014-05-18 06:47:54 | 近所



小山田緑地のアサザ池。キショウブとカキツバタであろうか。







池の名前のアサザの花はまだ咲いていない。







シオヤトンボが池面をパトロールしてときどき休む。
木の上に翅の影が映っていて面白い。上部に何かの蛾の幼虫もいた。







葉っぱの脇で泥をかいてモゾモゾ動くものがいた。







目を凝らして見るとドジョウがいた。葉の陰にもう一尾いる。
この池にドジョウが住んでいることは初めて知った。



道路横断

2014-05-17 06:37:57 | 近所



あちこちで比較的大きな木の上に白い花が咲き遠くからも目立った。







ハリエンジュ(マメ科)
ハリエンジュウはニセアカシアとも呼ばれ、豊富な蜜はアカシア蜂蜜となる。

数日前に満開だった花は昨日にはだいぶ落ちていた。







今の時期、上瀬谷のあちこちでキジの声が聞こえる。
ときには畑など見通しの良いところで雄の姿を見ることができる。







畑の地面をつついたりして歩きまわっている。







時に人の気配を感じると速足で逃げていく。
しかし、この時は逃げていくというより目的を持って動いたようで・・・







車も通る舗装道路をさっさと横断していった。







よっこらしょっと上がったところは植木畑の広がるところで、いろいろな食事場所を知っているものだ。





ヤセウツボ

2014-05-15 06:33:47 | 近所



市民の森の先にヤセウツボが咲いているよと友人に教えられて見に行った。







ヤセウツボ(ハマウツボ科)
教えられたあたりへ行くと結構たくさん咲いていた。
ヤセウツボは寄生植物でシロツメクサ、アカツメクサ、コメツブツメクサなどに寄生するという。
シロツメクサなどの牧草と一緒にヨーロッパから入ってきた帰化植物だ。







固まって咲いたり一本だけだったり・・・
寄生植物なので緑の葉っぱはないが花にはヒゲナガハナバチなどの虫も来るようだ。







中には寄生する相手の栄養が良いのか太めのものもあったりする。







こちらは芽が出たばかりでこれから花序が伸びていく。







分かれた先の方が細長くなった萼に筒型の唇形花がついている。
中の方で赤褐色に見えているのが雌しべの柱頭だ。






花の中が覗けないので少し花弁を切って見せてもらう。
雌しべの柱頭は先端で2裂して球状になっている。







雌しべの根元の子房はとても大きい。
雄しべは長いのが2本と短いのが2本ある。

どのように受粉が行われるのだろうか。



海老と蟹と・・・

2014-05-13 06:14:13 | 近所



エビネ(ラン科)
神奈川県自然環境保全センターで今年もエビネを見ることが出来た。







何年か前より株数が減ったような気がする。







それでも色違いの株があったりして楽しめる。







オヤブジラミの葉に変な姿の虫がいた。







よく見ると雌蜘蛛に雄蜘蛛が乗っているのだった。交接だろうか。
ヤミイロカニグモの仲間と思うが正確な名前は分らない。







海老にも蟹にも関係ないが、アケビの葉に変なものがついていた。
アケビコノハ(蛾)の若齢幼虫だ。鳥の糞のように擬態している。




終齢幼虫は前に何度か見たことがある。糞ではなく目玉模様で勝負している。




松も花咲く

2014-05-11 06:47:22 | 近所



いまの時期マツの花を見ることができる。







下の方の白っぽいの雄花たちの上に茎が伸びていて、いずれその先端に雌花が咲くはずだ。

雄花より下方の茎の根元、松葉の上に昨年できた果実が見える。







近所の団地の空き地にある一本のキリの木には紫色の花がいっぱい。







花粉を飛ばすと雌しべを残して花冠と雄しべがポトンと落ちる。







マツ、キリとくると花札でマツキリボウズというのがあったのを思い出した。
松・桐・坊主とは 松に鶴・桐に鳳凰・芒に月 という3枚の絵札を揃えると役になるということだ。
なぜ芒なのに坊主かは絵柄を見れば納得できる。ススキが株立ちすることと関係していそうだ。

今はススキがないので古い写真を使った。


~ウツギたち

2014-05-10 06:37:55 | 近所



ミツバウツギ(ミツバウツギ科)
神奈川県自然環境保全センターでウツギという名前の木が何種類か咲いている。







ミツバウツギは我が家の近くでも見られる、おなじみの木だ。
果実の形も面白い。







ツクバネウツギ(スイカズラ科)
菖蒲の見える池の近くにはツクバネウツギがたくさんの花をつけている。







クマバチの仲間などが花から花へ飛び回って忙しく蜜を集めている。







二つ並んで咲くところはスイカズラの仲間だなあと思わせる。
花の時期に毎年思うのだけれど、萼の下に果実が出来て衝羽根のようになるのを撮ってみたい。







ガクウツギ(ユキノシタ科)
やや暗い林で咲いているのはガクウツギ。アジサイの仲間だ。







大きくて真っ白な装飾花がよく目立つ。

保全センターではまもなくバイカウツギも咲きそうだ。




市民の森の川辺で

2014-05-08 06:09:31 | 近所



瀬谷市民の森から流れる小川のほとりで目の前をヒラヒラと飛んだのがいた。







タイワンキシタアツバだ。2年前に自然環境保全センターで見たことがある。
こんな地味な蛾が飛ぶのに気付いたのは、飛んでいるときに黄色い翅が見えたからだ。







止まっていると前翅しか見えないので裏から見ると後翅が黄色いのを確認できた。







草の葉の陰に止まったのはフタテンシロカギバのようだ。
翅が薄くて向こうに葉が透ける。







逆に葉の向こうにいる蝶の翅は影を作るが透けるというほどではなかった。







陰にいたのはコミスジだ。
さすが5月に入ると蝶の種類が増えてきた。







トンボの仲間も出始めてヤマサナエが小川の傍を少し飛んでは止まったりしていた。







カワトンボは2週間前にも見たが、今回は翅が橙色のタイプがいた。




日本最大級

2014-05-07 06:14:18 | 近所



フジの葉に何か止まっていると思ってよく見るとテントウムシの蛹だった。







見慣れたナナホシテントウやナミテントウは体長7mm程度と小さい。







ところが昨日見たテントウムシはとても大きくて驚いた。







ハラグロオオテントウという種類で体長12mm程の日本最大級テントウムシらしい。
黒いホシが16個ある。

クワキジラミを餌にしているとのことで、なるほどそのエリアには桑の木がたくさんあった。







前に見たことがあるカメノコテントウも同じぐらいに大きかったのを思い出した。