横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

時雨れに家の庭で

2012-11-29 06:12:39 | 近所



きのうは時雨れたり肌寒かったので外出もしなかった。
2階の窓から公園を眺めると山桜なども紅葉している。






小さな庭ではセンリョウの実が赤くなっている。






この夏、ゴーヤと並んでたくさんの実をつけてたミニトマトがまだ残っている。







プランターに植えた「京みずな」は育ったが、その向こうの「万能小ねぎ」は芽が出ない。






花の少ない時期だがヒガンバナに近い仲間のネリネは忘れず咲いてくれる。






4、5年前から庭にいるオキザリス・フラバはカタバミの仲間で葉の形が面白い。






カタバミにしては大きい花だ。




実はなぜ赤い

2012-11-27 06:30:20 | 近所



1か月ほど前に赤い実のことを記事にしたが、
家の近所でも別の木の実たちが赤くなっている。






ノイバラ(バラ科)
ノイバラは小さな実がたくさんついてクリスマスリースなどに役立ちそうだ。







クロガネモチ(モチノキ科)
クロガネモチの実も小さくてノイバラよりももっと固まって生っている。






シロダモ(クスノキ科)
シロダモの実はクロガネモチなどより少し大きい。
雌株では花と実が同時に見られるのが特徴だ。今年の花の実は来年に赤くなる。






ツルウメモドキ(ニシキギ科)
家の近所にはツルウメモドキも多い。
ニシキギ科なので弾けると中から赤い実が顔尾を出すが、今年はまだのようだ。

ところで木の実はなぜ赤くなるのだろう。
鳥に食べてもらうための色だとは聞くが、エノキ、ムク、ミズキなど赤くならない実も多い。
イイギリの実のように赤くなっても鳥が見向きもしないで、だいぶ経ってから来るのもある。
鳥の気持ちになるのは難しい。



キヅタとヤツデ

2012-11-24 06:34:10 | 近所



キヅタ(ウコギ科)
蔓性で大木に取りつくと蔓延る印象があるキヅタは秋に淡い色の花が咲く。






キヅタの両性花は雄性期に目立った雄しべと花弁が落ちると雌性の花になる。







ヤツデ(ウコギ科)
タラノキなどウコギ科の木に同じような花のものがある。
身近で観察しやすいのはヤツデの花だ。







雄しべが目立つこの花は花弁の多くが落ちているので雄性期の終わりかもしれない。







これが雌性期の花。いかにも実り始めのように見える。
しかし花盤の蜜を求めてたくさんの虫が来ていることから雌花と分かる。


青い空に

2012-11-22 06:46:28 | 近所



青い空に大きな鳥・・・トビ ?






うん ?   大きすぎるツバメもいる。






なるほど凧だったのだ。






上瀬谷の通信隊跡地は広々として凧上げ愛好家たちにとって絶好の場所だ。







凧たちの下のほう、桜並木の海軍道路の近くで皇帝ダリアが青い空を見上げている。







皇帝ダリアは8枚の大きな舌状花とたくさんの筒状花からできている。


紅葉と竜胆

2012-11-20 06:57:45 | 近所



プレートにはヤマモミジと書かれていたが、日本海側で自生する木なので植えられたものだろう。
赤がずいぶん鮮やかな紅葉だ。







コハウチワカエデの柔らかな色づきも好ましい。






林の中ではリンドウがひっそりと咲いていた。






春先に咲くフデリンドウに比べると大きいけれど色合いは控えめだ。






蕾が明日にも開こうかという姿が面白い。



冬を前にして

2012-11-19 06:25:21 | 近所



日曜日の朝のNHKラジオで
この季節になるとジョロウグモが白い糸の卵のうを作ってしばらく守ったり
木の皮を削ってカモフラージュすることで天敵の鳥に襲われないようにするという話を聞いた。

タイミングよく、そのような卵のうを見つけた。
このようにカモフラージュしたのを見るのは必ずしも多くない。







冬に向かうといろんな昆虫がさまざまに越冬準備をする。
キボシカミキリは木の幹や枝で幼虫として越冬するが、冬の時期に成虫を見ることもある。







赤トンボの仲間は卵で越冬するが、このマユタテアカネなどはかなり遅くまで見ることができる。







ウスキツバメエダシャクは幼虫で越冬するらしいが、この成虫も頑張るつもりだろうか。


実の姿が面白い

2012-11-18 06:09:32 | 近所



草花の実はそれぞれ個性があって面白い。
上のほうからぶら下がった蔓についていた実はツルニンジン(キキョイウ科)だった。







ツルニンジンの実は結構大きいのにペッタンコの。
ホタルブクロとかキキョウの仲間も同じような実の姿を見せる。







クサボタン(キンポウゲ科)
葉っぱの形から名付けられたクサボタンの実はヒゲがいっぱい。







センニンソウとかボタンヅルなどにも見られる姿だ。







ちょっと前に取り上げたノササゲ(マメ科)の実がはじけた。
莢から顔を出した実の青い色が鮮やかだ。




白根川弓と鳥兜

2012-11-17 06:05:07 | 近所



大山の林道でワタムシが飛んでいた。
北海道などではたくさん飛んで雪が降ってきたように見えてユキムシとも呼ばれる。







紅葉に囲まれた白い花。







シラネセンキュウ(セリ科)
シシウドなどの仲間のシラネセンキュウが林道のあちこちに咲いていた。
先日見たヤマゼリに比べて花の数が多い。







花の形はシシウドの仲間の特徴を持っている。







花弁が散って実り始めたところ。







すでに実っているものも多い。







成熟した実は面白い形だ。







トリカブト(キンポウゲ科)
トリカブトもあちこちで見られた。






トリカブトの実も面白い形だ。熟すとどんな姿になるのだろう。





大山中腹で

2012-11-15 07:00:40 | 近所



丹沢山系は日帰りでも楽しめる山歩きの場所として人気がある。
主峰の大山は昔から「大山詣り」の人々でにぎわった。
今は阿夫利神社の下社までケーブルカーが運んでくれる。頂上の本社まではけっこうきつい。







阿夫利林道から大山寺方向を振り返ると十一面観音が見えた。
その眼の先は江の島。大山詣りの帰り道に江の島詣でをする人も多かったという。







丹沢の森林は神奈川県の水源をはぐくんでいる。
植林も含めて森林を健康で活力ある状態に保つための森林整備は重要なことだ。







森の中の珊瑚・・・?
クマノミズキ(ミズキ科)の実がほとんど落ちて赤い茎だけが残って珊瑚のように見える。







ヌルデ(ウルシ科)は羽状複葉で葉軸に翼があるのですぐに分かる。







実は熟し切っていたが、ちょっとつまんで舐めてみるとかすかに梅干しの味がした。



林道で見かけた実や花

2012-11-13 06:20:53 | 近所



ノササゲ(マメ科)
林道を歩いていると擁壁に小さな豆がぶら下がっていた。
ノササゲの莢の紫色が好ましい。初秋には黄色い花が咲いていたはずだ。







艶のある赤い実も見られた。ヤマホロシだ。







ヤマホロシ(ナス科)
ヤマホロシの実はヒヨドリジョウゴにも似ているが葉の形が違う。







キッコウハグマ(キク科)
苔の間から辛うじて顔を出して、見落としそうな小さな花はキッコウハグマだった。







葉の形が亀甲だというのが名前の由来だ。
閉鎖花が多く、咲いているのが見つかると幸運な気分だ。








スミレの閉鎖花・・すでに実かも
植物は雌雄異株、雄花と雌花、あるいは雄性先熟など、さまざまな工夫で自家受粉を避けようとしている。
ところが閉鎖花という形であえて自家受粉も用意するものもあって面白い。
キッコウハグマやスミレの仲間のほかにツユクサ、ミゾソバ、ホトケノザ、タツナミソウなど・・・
花粉を風で飛ばしたり蜜を出して虫を呼んだりするエネルギーが不要だから経済的合理性があるとも言える。




茱萸 と 椒

2012-11-10 07:04:56 | 近所



サンシュユ(ミズキ科)
上瀬谷の八幡神社の近くの公園にサンシュユの木が何本かある。







実が赤く熟してグミのように見える。
グミを漢字変換すると 茱萸 が出てくる。
しかし中国における茱萸は赤っぽい果実が生るけれどグミのことではなかったらしい。
この山茱萸か呉茱萸のことだったのかもしれないが詳細は不明だという。







ゴシュユ(ミカン科)
その呉茱萸は神奈川県自然環境保全センターにある。







赤く熟すところは同じミカン科の山椒と同様だ。







イヌザンショウ(ミカン科)
山椒の仲間だが香りが少なくて名前に冠つきのイヌザンショウにも実がなっていた。







日本のゴシュユは雌株だけなので果実に種子が出来ないが、
イヌザンショウの赤く熟した果実ははじけて黒い種子が顔を出している。



食べる・・・?

2012-11-08 06:48:15 | 近所



自然環境保全センターの林の中にトリカブトが咲いていた。
薄い青紫の花が魅力的だ。







キンポウゲ科の植物には毒のあるものが多いがトリカブトは特に有名だ。







トリカブトはまさか食べようとは思わないがキノコはおいしいのではないかと気になる。






クヌギを伐採して放置されたところに出てきたキノコは名前もわからなかった。
キノコにも毒性の強いものがあるので素人は手が出せない。






それから2週間でキノコは大きく成長していた。






そして名前がアイカワタケ(またはヒラフスベともいう)で広葉樹につくと分かった。
仲間に針葉樹につくマスタケというのがあって幼菌が食べられるという。
アイカワタケはどうなんだろう。




黄色い花に虫

2012-11-07 06:11:58 | 近所



秋は野菊の仲間たちやアザミをはじめキク科の花が多い。
コセンダングサ、ダンドボロギク、コウヤボウキ、アキノキリンソウ、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ・・・






ツワブキもそんな一つ。あちこちで咲きだした。
花に止まったのは蜂の名前はハラナガツチバチあたりだろうか。







近所の畑の人が楽しみに植えられた小菊も満開だ。







こちらには蜂ではなくてオオハナアブなど虻の仲間がたくさん来ていた。







ハナアブの向こうにはちょっと様子の違うのがいるようだ。






昆虫の来るところにはクモの仲間がいることが多い。
この小菊には何頭ものウヅキハシリグモが潜んでいた。




ナツメにクコ

2012-11-06 06:10:36 | 近所



藤野の芸術の道は大部分は山間を歩くのだけれど寺社、学校、住宅の傍も通る。







あるお宅にたくさんの実がなっている木があった。







ナツメ(クロウメモドキ科)
実がちょっと赤黒くて葉の3脈がしっかりしているのでナツメ(棗)だと思った。
よその庭木なのでちょっと味わうというわけにはいかなかった。







駅へ向かう道のそばの生垣には小さなミニトマトみたいな実があった。







クコ(ナス科)
紫色の花もたくさん咲いていてクコ(枸杞)と気づいた。
ナツメもクコも薬膳や生薬に利用される。







芸術の道の花

2012-11-04 06:26:16 | 近所



ヤクシソウ(キク科)
芸術の道の路傍には今頃の野の花がいくつも咲いていた。






リュウノウギク(キク科)
野菊の仲間も何種類か・・・。






鉛直に近い法面にもたくましく咲いていた。







ヤマゼリ(セリ科)
小さな白い花火。ものあたりはシラネセンキュウも咲くらしい。






クサノオウ(ケシ科)
クサノオウは季節も場所も幅広く見られるので珍しくはない。

芸術の道はアート作品を見ながら周回する道だが、そこから中へ入る散策路もいくつかある。
春から初夏にかけてはずいぶん多くの草花が見られるに違いない。また訪れよう。