横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

ちょっと変わったもの

2015-11-30 06:58:56 | 近所



神奈川県自然環境保全センターで見たちょっと変わったもの。
ヤツシロラン(ラン科)の仲間の果実らしい。






花は見ていないなあと思ったら、花柄が短くて落ち葉に隠れるぐらいで咲く。
そして果実になるころぐーんと首を伸ばして、このような姿になる。
ちょっと写真が悪くて残念。






やがて弾けて中から白い埃のような種子を撒く。
果実の底の方に少し残っているのがそれだ。






こちらはヤリグモというクモの卵のうだ。
クモの卵のうとしてはジョロウグモが木の幹などに作り白い糸で覆われたものがおなじみだ。






しかしクモの種類によってさまざまな形を作る。
ヤリグモの卵のうのように紡錘型のものとしてはオオトリノフンダマシやオナガグモもある。






昨年見たオオトリノフンダマシの卵のう。
大きさはヤリグモと同じく2~3cmぐらいだ。


宮ヶ瀬で荻と馬追

2015-11-29 06:22:04 | 近所



紅葉を見ようと金曜日に仲間と宮ヶ瀬へ行った。
昨日の土曜日から行われるクリスマスイルミネーションの準備が進められていた。
この吊り橋を渡るのも行列になるらしい。







吊り橋の下も、水源の方に向かう小道の両側もオギが茂って盛んに綿毛を飛ばしていた。







ススキの小穂の先端にはノギがついているがオギにはノギがない。







みんなで昼弁当を食べていると、どこからかウマオイがやってきた。
11月末になのに頑張っているねと話したが、どこか元気がない。






産卵管が長くウマオイの雌らしい。
左側の一番後ろの脚がおかしい。右に寄って翅の下に入っているみたいだ。
元気がないのは、このせいか。


楷樹

2015-11-28 06:59:09 | 近所



カイノキ(ウルシ科)
カイノキ(楷樹)は枝振りが楷書の語源となったという。






花は見たことがないのだけれど、いまちょうど実の季節らしい。
数ミリの小さな実がたくさんついている。






小枝ごと落ちていたのを見ると、実の付き方もなんとなく楷書的だ。
かじってみるとちょっと塩辛い。同じウルシ科のヌルデなどに通じるところがある。






カイノキの実は核果で、紅い種皮を剥いでみるとピスタチオのようなのが出てきた。
ピスタチオもウルシ科でカイノキと同じ属だそうだ。



針に団扇

2015-11-27 06:15:52 | 近所



保全センターの林縁に1mちょっとの高さの棒みたいなんが立っていた。






ハリギリ(ウコギ科)の若木だ。
ハリギリは若い時にはこのようにトゲがいっぱい。老木になるとだんだん丸くなる。
人間も見習わなければいけないかな。






道路方向へ上がっていくときれいな紅葉が目を惹いた。






コハウチワカエデ(カエデ科  イタヤカエデ)だ。
葉の形がイロハモミジなどと異なり天狗の持つ葉団扇にたとえられた。






ハウチワケデに比べると葉身がやや小さく逆に葉柄の比率がやや大きいそうだ。


木茘枝

2015-11-26 07:05:43 | 近所



神奈川県自然環境保全センターの樹木園で青い実が出来ている。
モクレイシだ。






モクレイシ(ニシキギ科)
緑色の果皮が裂けると中から紅い種子が顔を出す。ニシキギ科によくある形だ。







紅いのは、ねばっとした薄い種皮で中は白い。







木をよく見ると蕾もある。緑白色の花は3月下旬ごろなので蕾の期間がずいぶん長い。

モクレイシは雌雄異株で、前にこの木の花を観察している。
右記→ 雌雄異株

その時は雄株かもしれないと思ったが実ったので雌株だということがはっきりした。






ちょっと拡大してみると、花柄に3つの蕾がついていることが分かる。


大きな落ち葉

2015-11-25 07:07:24 | 近所



自然環境保全センターでモミジバフウが渋く紅葉していた。






比較的薄い色のものも含めて大きな葉がいっぱい枯れ落ちている。






車道にもモミジバフウやユリノキの大きな枯葉が重なっている。






樹木園の方に入っていくと別のやはり大きな葉が敷き詰められている。
スズカケノキの落ち葉だ。踏みしめて歩くとガサゴソと気持ちがいい。






木も葉も外人は大きいなあ。


亀甲白熊

2015-11-24 06:33:14 | 近所



キッコウハグマ(キク科)
神奈川県自然環境保全センターに先週あたりからキッコウハグマが咲いている。






1cmにも満たない小さな花・・実際は花序で、よく見ると3個の花が集まっているのだ。
花弁のカールも面白い。






葉が5角形で亀の甲に見立てキッコウの名前がついている。






白い花のほかに閉鎖花がたくさん付き、奥に見えるような実ができる。
この実のもじゃもじゃした姿を、白熊(はぐま。僧侶の 払子、旗や槍の装飾など)にたとえた。
同様の名前の例としてカシワバハグマなどもある。




東福寺は紅葉のほかにも

2015-11-23 06:53:45 | 旅行



洗玉澗の紅葉を見ながら通天橋を渡りきって回廊を少し上がると開山堂に出る。
開山堂は東福寺の伽藍の中では比較的新しく江戸期の建築物だという。
開山堂に楼閣があるのが珍しい。
池泉四季の庭には紅葉が全くない。






開山堂の西側に普門院が隣接している。元は開山国師の方丈だったという。






大勢の人が見ているのは普門院の枯山水と開山堂の池泉式庭園を合わせた風景だ。






市松模様の砂紋の向こうには鶴島、亀島の石組が配されている。







開山堂を出て洗玉澗の方に向かうと愛染堂が見える。
丹塗りの八角小円堂で、愛染明王が祀られている。






洗玉澗の紅葉の進み具合は木によりまちまちだった。






傘をさした人々がゆっくりと歩く。
洗玉澗は渓谷なので三の橋川まで下り小さな橋を渡って本堂方向に上がっていく。







上がりきると平地で落ち着いた雰囲気の紅葉風景になる。


東福寺は紅葉の季節でないときにもゆっくりと歩いてみたいものだ。


東福寺の紅葉

2015-11-22 07:00:53 | 旅行



京都の東福寺に紅葉を見に行った。東福寺は臨済宗東福寺派の大本山で京都五山の一つ。
北門方面から入るとすぐに臥雲橋(がうんきょう)の上から紅葉が眺められる。
向こうの方に通天橋が見える。






ぐるっと廻って、その通天橋(つうてんきょう)から臥雲橋を望む。






伏見の稲荷山を源流とし鴨川にそそぐ三の橋川が東福寺境内を流れている。
東福寺境内には上流から偃月橋(えんげつきょう)・通天橋・臥雲橋という3つの橋が掛かっている。
そのあたり一帯の渓谷を洗玉澗(せんぎょくかん)と呼び、2000本ものカエデが植えられている。

室町4代将軍・足利義持が画僧・吉山明兆へ褒美として望むものを聞いたところ、
桜が増えると遊興の地となり修行の妨げになるので桜を禁じてほしいと言った。
その願いを叶えて洗玉澗に桜ではなく楓を植えたのが始まりだそうだ。







通天橋から洗玉澗を見下ろす。






雨の中でも人がいっぱいだ。






洗玉澗から本堂や方丈などを望む。
東福寺には本堂、方丈、庫裏、経蔵、禅堂、開山堂、愛染堂などの伽藍が広がっている。

今回は本堂や方丈それに本坊庭園などは拝観しなかった。




雨の京都で

2015-11-21 22:04:42 | 旅行



先日、所用で京都へ行った。
雨の中を着物姿の人もたくさん歩いていた。






京都の紅葉は毎年11月下旬が見ごろで、この日はほんの少し早かった。






それでも紅葉で有名なお寺に向かう途中、苔の上に紅い葉が落ちているのは風情がある

大勢の人が詰めかけていた様子は明日に続く。



よたよたと

2015-11-20 06:41:13 | 近所



木肌についた苔の上をヨコヅナサシガメが歩いていた。






よく見ると他にも何頭かいて、この紅いのは脱皮した殻のようだ。






木々の下、落ち葉のあたりになにやらよたよたと動いているものがいた。






蜂だ。しかし歩くばかりで飛ぶ様子がない。






どうやらお腹から下の方がなくなっている。何かにやられたのか。
脚が長いことと胸あたりの模様からキアシナガバチのように思われる。


昭和記念公園、こんな紅葉も

2015-11-19 06:02:23 | 近所



少し前に行った昭和記念公園には水鳥の池という大きな池がある。






まだ水鳥がいっぱいという状況ではなかったが、ヒドリガモなどが見られた。






また、みんなの原っぱという大きな広場があり、のんびりと休むことができる。
みんなの広場と水鳥の池の周囲をぐるっと回るとさまざまな草木に出会うことができる。






ヤマコウバシ(クスノキ科)
みんなの原っぱの道路ぎわにある姿の良い木が紅葉していた。
ヤマコウバシのようだ。






クスノキやクロモジの仲間で、葉をもむと良い香りがするという。
紅葉しても冬の間ずっと枯葉が枝に残っていて、春になって新芽が出ると落葉する。






花はクロモジに似ているそうだ。もう実がすっかり熟して黒くなっていた。





高い梢から岸辺まで

2015-11-18 05:55:59 | 近所



神奈川県自然環境保全センター。
遠くの方の梢に鳥がずっと止まっている。
眼を凝らしてみるとモズだった。






スズメウリ(ウリ科)
眼を下の方に向けると川沿いの木々の間にスズメウリの薄緑色の実が並んでいた。
スズメウリはカラスウリよりずっと小さく真ん丸だ。熟すと白くなる。






さらに下の岸辺には赤い実が生っていた。ハダカホオズキだ。






ハダカホオズキ(ナス科)
ハダカホオズキの実はヒヨドリジョウゴと同じように赤く丸いけれど、
果柄と実のつながるところがぷっくり膨らんでいるところがユニークだ。



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エノキの葉裏に

2015-11-17 07:05:33 | 近所



アズキナシ(バラ科)
神奈川県自然環境保全センターの樹木園でアズキナシという木に実がついていた。






小さいけれど実の構造としてはナシ状果というナシやリンゴと同じ仲間らしい。
形や色合いはなるほど小豆に似ているようだ。






エノキ(ニレ科)
近くのエノキにも同じぐらいの大きさの実が生っていた。こちらはよくある核果だ。
熟すとほんのり甘い。昔はムクの実などとともに食べられたのではないだろうか。






エノキの葉の裏などに虫がいるのが見えた。






葉の裏にアカスジキンカメムシの終齢幼虫が集まっているのだった。






ちょっと覗かせてもらった。10頭ぐらいが固まっている。こういうのが何か所もあった。
アカスジキンカメムシたちはこれから越冬に入り、来年5月ごろに成虫になるらしい。





蓑虫の子供?

2015-11-16 07:27:26 | 近所



瀬谷市民の森外周の小道に高さ1mちょっとの杭が3本ある。

その杭のあちこちに小さな小さな蓑虫がついている。
例えば下から3分の1のところに白線がある。
その下あたりにポツポツと白い点のようなものが3つほどある。






近づいてみると1cmぐらいの蓑虫だ。
小枝をしっかりと身に着けている。






蓑虫の子供とでも言おうか。けなげに杭にへばりついている感じだ。
これから成長しながら越冬するのだろう。






この子らは多分チャミノガの蓑虫だ。
杭の傍にはチャノキが何本も植えられている。