横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

水辺にピンクの花

2007-06-30 08:07:10 | 近所

チダケサシ(ユキノシタ科)
川や池のそばなどの湿地で薄いピンクの花が咲き始めた。
トリアシショウマなどとも似ているが、円錐状の花穂は直立した茎につく。


へらのような5枚の花弁が面白い。
茎には短い繊毛がたくさん見られる。


ミソハギ(ミソハギ科)
チダケサシの向こうには早くもミソハギが咲いている。
我が家のは旧盆の頃に重宝に咲いてくれる。


等々力渓谷

2007-06-29 09:36:15 | 近所

等々力渓谷・ゴルフ橋
東京・蒲田まで出かける用事があったので、
午後に多摩川から等々力あたりを歩いた。


この上は環状八号線が通り、車が行き交っている。


それが嘘のような静かでひんやりした空気の中を
用賀か砧あたりを源流とするらしい谷沢川が流れている。


田園調布からこのあたりにかけての地域は多くの古墳が見られ、
渓谷沿いにも600~700年ぐらいに造られた横穴古墳が遺っている。
そのころ役の行者が霊夢を見て不動尊を彫ってのち、
関東の霊場として修行者も多くなり1000年ごろに等々力不動尊が創設された。


不動の滝は、とどろくほど水が豊富なこともあったのだろう。


近くには日本庭園や稚児大師堂もあって、散策が楽しめる。
いまの時期、目だった花はなかった。

吊り下がる

2007-06-28 08:03:46 | 近所

フクシア(アカバナ科)
ちょっと地味な花が続いたので、今日は姿の面白い花にしよう。
ホクシア、釣浮草、瓢箪草、イヤリングなどの別名を持っている。
反り返っている赤いのは4枚の萼で、
赤紫の花弁からオシベとひときわ長いメシベが飛び出している。
蕾の形も面白い。


キツリフネ(ツリフネソウ科)黄釣船
釣りの浮きがあれば釣り船も用意しよう。


仲間のツリフネソウは花が多いが、キツリフネは少なめだ。
それでも早くも豆のような実が生っている。
閉鎖花が多いからだそうだ。

これも、小さなユリ

2007-06-27 08:36:04 | 近所

森の縁、草の生い茂る上を這う茎に花が咲いていた。


こんな風に放射状に花がつくので、ウコギ科の仲間かと思った。
6枚の花被片が反り返ったり長いシベが面白い。


茎の先を追うと、大きな木に這い登っている。


(手ぶれだけれど)
巻きひげをちょっとしたところに絡み付けて、蔓が上に延びていく。

何という花なのか。
知っている人にはなんでもないのだろうが、
ユリ科のシオデと知るまでに時間がかかった。


シオデ(ユリ科)
雌雄異株で、これは雄花のようだ。
そうと知って雌花を探したが、近くでは見つからなかった。

そういえばシオデ属の花にサルトリイバラがある。 サルトリイバラ 参照。
やはり雌雄異株で、花のつきかたが似ていた。


サルトリイバラは既に実っている。

小さなユリ

2007-06-26 07:18:00 | 近所

市民の森の縁にずらーっとアジサイが植えられている。
杭の脇には森の奥の源流から続く小川が流れている。

この森にはユリ科の仲間もたくさん住んでいて、
ちょうど今ごろ花期を迎えるものもある。


オオバジャノヒゲ(ユリ科)
ジャノヒゲに比べると葉も大きく、花序の背も高い。


小さくてもユリの仲間と思わせる花被片を持っている。


ジャノヒゲ(ユリ科)
ジャノヒゲは小さくて葉の陰に隠れるように咲いているので、
ちょっとかき分けて撮った。


ヒメヤブラン(ユリ科)
今日の発見は、このヒメヤブラン。
草姿はジャノヒゲの仲間に似ていると思ったが、花がちがう。
花茎が低いけれどヤブランの仲間だそうだ。
昨年も咲いていたはずだが気づかなかった。

クチナシと仲間たち

2007-06-25 10:35:51 | 近所

クチナシ(アカネ科)
庭木にもよく使われて、近くを通ると良い香りですぐ気づく。


一重のものも八重もある。
八重でも赤い実がなるのだろうか。


これは地面に落ちているわけではなくて、
低い木なので中には這うように咲く花もあるのだ。
花も小さめで、コクチナシとかヒメクチナシと呼ばれるものだろうか。


ハクチョウゲ(アカネ科)
これも生垣などで長いあいだ楽しませてくれたが、
もう見つけるのに苦労する季節になった。


ヘクソカズラ(アカネ科)
これからは、替わってこの花が旺盛に咲くようだ。
可愛いけれど田舎の香りが敬遠される。


ハンゲショウ

2007-06-24 20:48:06 | 近所

22日が夏至だった。
それから11日目の、7月はじめごろを半夏生という。


ハンゲショウ(ドクダミ科)
花のほうは既に咲き始め、葉が白くなっている。
半化粧と書いたり片白草とも呼ぶらしい。


中には全化粧しているものもある。

いずれ花が終わると化粧を落とす。

ノウゼンカズラ

2007-06-24 09:27:01 | 近所

ノウゼンカズラ(ノウセンカズラ科)
梅雨から夏に向かうころ、オレンジ色の花が目立ち始める。
カズラという名のとおり蔓性で、ほかの木やフェンスを頼りに広がる。


よく見ると先が5つに分かれている合弁花だ。


蕾から開きはじめるまで、5稜の形をしているようだ、

オシベの長い白い花

2007-06-23 08:18:30 | 近所

毎年おなじみの木に、今年も白い花が咲いた。


ギンバイカ(フトモモ科) 銀梅花
梅に少しは似ているだろうか。
長いオシベが特徴的だ。


ニワナナカマド(バラ科)別名:チンシバイ
花をアップで見るとギンバイカと同じようにオシベが長い。
ただし、こちらの花の大きさは5~6mmでギンバイカの3分の1ぐらいだ。


少し離れて花穂の美しさを楽しむのも良い。

ムラサキニガナ

2007-06-22 09:13:32 | 近所

総苞が長くて色は違うけれど、タンポポの仲間のような花。


ムラサキニガナ(キク科)
市民の森の大きな木に囲まれて、
少しでも木漏れ日を受けようとするのか2mもの背がある。


1cmぐらいの小さな紫色の花が下向きについている。


茎の下のほうにつく葉っぱは大きくて特徴ある形だ。


・・・・ 付録 ・・・・

ナワシロイチゴの実
5月30日に ナワシロイチゴ の花を載せたときのコメントで、実ったら報告するとしていた。
摘んでみると、それなりに甘い。

ヘラオオバコから始まった

2007-06-21 08:26:30 | 近所

畑へつづく坂道、この季節おなじみの花。


ヘラオオバコ(オオバコ科)
この花は、ブログを始めてから最初に撮った道端の花だ。

その時の記事→ 出世花??
この後、いろんな草木に興味を持つようになった。


たくさん見てきたつもりでも、まだまだ初めて撮る花がある。


ヤブジラミ(セリ科)
1mぐらいの高さの草だけれど、花はとても小さい。


オヤブジラミ(セリ科)
ヤブジラミは5月に咲いていたオヤブジラミとよく似ているけれども、
花の色や花の付き方にちがいもある。

こんな観察も、ふと出会ったヘラオオバコから始まったことだ。

採れるかな、撮れた

2007-06-20 09:16:33 | 近所

昨年はうまくいかなかった我が家のミニトマト。
今年は、たくさんの黄色い花が咲いている。


小さな実もつけているので、赤くなるのが楽しみだ。


そんな家の近くでは3月ごろからずっと、ウグイスの声が聞こえる。
でも茂みの中を移動しているのか姿を見ることはまれだ。
今年初めて、見通しの良い木の枝に姿をあらわした。


少し高いところへ移動して、ひとしきり鳴いていた。


ようやくウグイスの写真が撮れた。
遠くて逆光ということもあって上手に撮れなかったが、良しとしよう。

熊野水木

2007-06-19 08:51:35 | 近所

近所の林で、こういう花が咲くのを見た。
ミズキに似ているけれど季節が違うし、なんだろうと思っていた。


境川の対岸にも大きな木に、黄白色の花がたくさんついているのを見つけた。
枝を張り出して花序が棚状に咲いたミズキに比べると、雑然としている。


5月上旬に見たミズキの花。


クマノミズキ(ミズキ科)
川を渡って木のそばへ行くと、目の高さに咲く花を見ることが出来た。
やはりミズキに似ている。あとで調べるとクマノミズキらしい。


ミズキと同じ形の花には、淡い黄色が入っている感じがする。

気づいたらクマノミズキは近所に多くあるのに、昨年まで目に留まらなかった。
ものを見る目というのは不思議なものだ。

出航風景

2007-06-18 08:54:26 | 近所

有朋自遠方来不亦楽乎

大阪と千葉の友人が横浜へ来たので、
暑い日差しの中を馬車道、大桟橋、山下公園、中華街と歩いた。


ちょうど、にっぽん丸という客船の出港の時間だった。
船から送迎デッキにテープを投げるのだけれど、こちらまで届くのが少ない。


ベイブリッジをくぐって、利尻・礼文へ6泊7日のクルーズをするという。

ヒメキキョウソウ

2007-06-17 09:22:44 | 近所

今朝も快晴だ。
きのうネジバナが咲いていた近くに、
ネジバナより背が高い小さな紫の花も見られた。
ヒメキキョウソウ(姫桔梗草)と呼ぶらしい。


ヒメキキョウソウ(キキョウ科)
(訂正)ヒナキキョウソウの名前が一般的らしい。
よく似た花にキキョウソウがある。
キキョウソウは段々に花が咲くのでダンダンギキョウとも呼ばれるそうだが、
こちらは頂上の花だけが咲いているように見える。
下のほうは閉鎖花になっているらしい。


花は1cmちょっと。メシベがしっかりしている。

実から種が出る仕組みが面白いのだけれど、今回は割愛する。

訂正:るびいさんの、ご指摘により「ヒメ」でなく「ヒナキキョウソウ」のほうが一般的のようですので訂正します。
  ご迷惑かけました。
  るびいさん、有難うございました。