ふわふわ飛んで 2014-11-30 06:41:06 | 近所 秋も深まり上瀬谷の夕景も多少の寒さを感じる。 ワタムシがふわふわ飛んでいたので手に止まってもらった。 真っ白なドレスを身に着けている。 たくさん飛ぶと雪が舞っているように見えるためか、北海道では雪虫と呼ばれるそうだ。
マサキが好き 2014-11-29 06:28:04 | 近所 マサキ(ニシキギ科) 上瀬谷を歩いているとマサキに実が熟し始めていた。 マサキはもともと海岸近くに自生している木だが、この近所でも多く植えられている。 じゅうぶん熟すと果皮が弾けて中から紅い種子が顔を出す。 けれど仲間のマユミのようにきれいには弾けない。 果実や葉にカメムシがいるのに気付いた。 キバラヘリカメムシだ。 ニシキギ科の木を好むカメムシだそうだ。 腹が黄色いのが名前の由来で覚えやすい。 こちらは幼虫。 少し小さい幼虫も一緒にいる。 こちらはさらに小さい。 若齢から終齢までいろんな幼虫が一緒にいるようだ。
この時期の小鳥たち 2014-11-28 06:21:59 | 近所 この前、秦野あたりを歩いた時に何種類かの鳥に会った。 遠かったり暗かったりピントが甘いのが多いが列挙しておこう。 ルリビタキはこの秋になって初めて見た。 雌は色合いが違う。 こちらはジョウビタキの雌かな。 田んぼの方へ行くと電線にずらーっと小鳥が並んでいた。 思った通りカワラヒワだ。 時に舞い降りてきて藁塚などで餌をついばむ。 カワラヒワのいる電線から遠くない電柱に少し大きな鳥が止まっていた。 チョウゲンボウのようだ。カワラヒワにちょっかいを出す気はないようだ。 田んぼに降りて何か捕った後、隣の電柱に戻ってきた。
秦野曽屋 2014-11-27 06:13:33 | 近所 秦野市の曽屋神社がある場所は昔から貴重な湧水地であった。 天長年間(1190年ほど前)に「水を司る神様」を祀って井之明神社が創建された。 明治6年に近隣の6社を合祀して曽屋神社と改称された。 天保年間の曾屋村絵図には神社を頂点に街並みが賑わっている様子が描かれているそうだ。 神楽殿に「碁盤の儀」の場がしつらえられていた。 「碁盤の儀」とは何か全く知らなかったが、どうやら七五三で行われるようだ。 もともと皇室の伝統行事で貴族や武家などでも行われたそうだ。 5歳になった男子が正装して碁盤の上に乗り掛け声とともに飛び降りる。 心身ともに立派な大人に成長し、自立した人生を歩むようにとの願いが込められる。 皇室では深曽木の儀として5歳になった親王に対し行われる。 今はあちこちの神社で七五三詣りで希望すれば男女を問わず碁盤の儀を行えるらしい。 曽屋神社から道路を挟んだところに秦野・曽屋区水道配水場跡の公園がある。 旧来、人々は曽屋神社の湧水を用水路に流し生活用水としていた。 しかし人口増加で下流に行くにしたがい汚れるようになり雨が降ると飲めなくなった。 明治12年には用水路を介してコレラが流行し25人もの死者が出た。 これが契機となって地域住民により水道敷設が計画・施行され明治23年に竣工した。 横浜、函館に次ぐ全国3番目であり、自営水道としては全国初の水道であった。
泉の森のコサギ 2014-11-26 06:13:44 | 近所 泉の森の静かな風景。カモたちの多くはちょっと下のしらかしの池にいる。 コサギはずうっとここに止まってのんびりしていた。 もう一羽が湿地の草むらにいた。 撮り始めると、通りがかりの人が話しかけてきた。 「このコサギはどこか具合が悪いのか昨日からここでじっとしているのよ」 餌を捕ったりしているのでそんなこともないのかなと思ったが・・・ よく見ると上げた片足が緑っぽく前に伸ばしたままで不自然だ。 池の止まり木のコサギは上げた片足を羽の中にしっかり隠している。 草むらのコサギが何の支障もないといいのだが。
思いがけない峡谷 2014-11-25 06:57:07 | 近所 ここは神奈川県秦野市曽屋地区の宮上あたり。 渋沢駅から来たバスが秦野駅に向かう。 バスの上の道路は国道246号で交通量の多いところだ。 そこから5分ほど歩いたところに静寂な葛葉緑地がある。 くずはのつり橋から見ると思いがけない峡谷だ。 丹沢三の塔を源流とする葛葉川はこのあたりで蛇行し少し下流で金目川に合流する。 河原にキセキレイの姿があった。 上の広場でも食べ物を探していた。 ほかにルリビタキなどの冬鳥も何種類か見えた。 葛葉緑地では多くの植物や生き物を見ることができるようだ。 春、夏に訪れてみたいものだ。
ハナワラビ 2014-11-23 06:13:06 | 近所 フユノハナワラビ(ハナヤスリ科) 神奈川県自然環境保全センターではフユノハナワラビが見られる。 栄養葉の基部あたりから胞子葉が立ち上がる。 胞子葉の上部には胞子嚢がたくさんつく。 オオハナワラビ(ハナヤスリ科) 瀬谷市民の森ちょっとオオハナワラビがたくさん見られる。 フユノハナワラビはやや明るい場所、オオハナワラビは林の中を好むようだ。 オオハナワラビも栄養葉の基部あたりから胞子葉が立ち上がる。 フユノハナワラビとオオハナワラビは大変良く似ている。 区別点の一つとしてオオハナワラビの茎には毛がある。 フユノハナワラビの栄養葉は全体に柔らかさがある。 対してオオハナワラビのほうは鋭角的で先端がとがり鋸歯も鋭い。
道端の花と果実 2014-11-22 06:13:16 | 近所 境川を渡って大和市への抜け道を歩いているとタチツボスミレが咲いていた。 どちらかというと日陰の斜面なのに今の時期に咲くとはどういうことだろう。 そこから100mほどの一段高いところに紅いものが見えた。 苺だった。近くの人が栽培しているのだろう。 白い花も二つ三つ咲いていた。 来週1歳になる孫は苺が好きなようだ。ミカンにも目がない。 人参ぎらいの子供が多いらしいが、この孫は人参も大好きだ。 人参、大根、南瓜が並んでいると、まず人参から食べたがる。
秋、茜 2014-11-21 06:05:49 | 近所 秋が深まって市民の森も落ち葉や実の季節になったが、 ところどころでアザミなどの花が残っている。 残っているといえば、トンボの仲間ではアキアカネだけ。 弱々しく飛んではすぐ近くに止まるということを繰り返している。 アカネの実は赤から熟して黒くなっていた。
雑木林で 2014-11-20 06:31:01 | 近所 ちょっと寒い日、足元に何か白いものが見えた。ウラギンシジミのようだ。 近づいても動かないのでそっと触れてみると足はしっかり草を掴んでいる。 気温が低いのでじっと休んでいるのかもしれない。 暖かくなった日、別の場所でウラギンシジミが飛んだり止まったりしていた。 その近くの雑木林ではムラサキシジミも見ることが出来た。 いつ見ても鮮やかな色だ。 ウラギンシジミもムラサキシジミも成虫越冬するので、冬でも暖かい日には姿を見せる。 蝶を追っかけていると木のうろに白いものが見えた。 最初は何か小さなキノコのようだと思ったが少し違う。 1cmぐらいの大きさで、どうやら卵の殻のようだ。 まだ口のあいていない卵も2つあった。 家で調べると、このあたりに多いカナヘビの卵のように思われる。 いつか産卵や孵化の様子も見たいものだ。
山でよい香り 2014-11-19 06:47:29 | 近所 神奈川県自然環境保全センターの風景。紅葉がちょっとしたグラデーションだ。 手前はイチョウの木で、ごく一部が黄色くなり始めている。 その左は2本のモミジバフウで紅葉の進み具合がちがう。 モミジバフウ(マンサク科) このモミジバフウはすっかり紅葉が進んでいた。 樹木園の中を進むとそう高くない木の紅葉が目に入った。 ヤマコウバシだという。 ヤマコウバシ(クスノキ科) ヤマコウバシはクロモジに近く、枝を折ったり葉を揉むとよい香りがする。 「山香ばし」との名前の由来だろう。 ヤマコウバシは日本には雌株だけしかないそうだが、ちゃんと実が出来る。 なんとも不思議な話だ。
哀悼 2014-11-18 17:31:30 | あれこれ 高倉健さんが亡くなった。 数々の名作に主演されているが私が思い出すのは「幸福の黄色いハンカチ」。 2003年に札幌から富良野までサイクリングしたときに夕張のロケ地に立ち寄った。 光枝の待つ家あたりには誰ひとりいなかったが、これからは訪れる人も増えるだろう。 ご冥福を祈ります。
紅葉に白い実 2014-11-18 06:20:27 | 近所 舞岡公園を歩いていると田んぼの向こう側にきれいな紅葉が見えた。 ハゼノキ(ウルシ科) 何の木かなと想像しながら近づくと案の定ハゼノキだった。 たくさんの小さな実が出来ていた。 この実から木蝋を採るために江戸時代に琉球から薩摩に持ち込まれたそうだ。 なお先日、自然環境保全センターで見たヤマハゼは日本の自生種だ。 京都など一部の地域でハゼの実を「薩摩の実」と呼んでいたそうだが、 オニグモの仲間にハゼの実と似た姿のものがいてサツマノミダマシと名付けられた。
妙蓮寺 2014-11-17 06:14:42 | 近所 神奈川県自然環境保全センターには樹木観察園があって各種の木を見ることができる。 その一部にツバキの仲間がいろいろ集めてある。 この季節はサザンカが満開だ。 サザンカの花期は12月ごろまで、ツバキは12月から4月ごろまでが目安だ。 しかしツバキは薮椿以外に多くの園芸種があって、中には早咲きのツバキもある。 このツバキは妙蓮寺椿と名付けられていた。 妙蓮寺椿は京都・妙蓮寺の境内にあったツバキで徳川家康も愛でたといわれている。 20年あまり京都に住んでいたが、そんなことは少しも知らなかった。 サザンカとツバキの区別は花弁が平開するかしないか、雄しべが筒状にならないかなるか、 落花するときバラバラに散るか花ごと落ちるか、などが分かりやすいところだ。 区別と言えばダイサギとコサギとは嘴の色などが明らかに違うがチュウサギは難しい。 神奈川でチュウサギを見る機会は少ないが、保全センターの野生動物保護鳥舎にいた。 区別点の一つとして、嘴の切れ込みが目の真下までしかきていないのがチュウサギだという。
舞岡公園の秋 2014-11-16 06:55:37 | 近所 稲刈り・脱穀が終わった後に藁塚が出来ている。 昔は藁の使い道も多かったと思うが、今はどのように利用されるのだろう。 ここは舞岡公園の田んぼ。 この日はやや気温が低く、赤とんぼやチョウもときたま見るばかりであった。 田んぼの向こうではススキが午後の太陽を浴びていた。 田んぼから一段上がった道路際の木には小さな赤い実がびっしりついていた。 ガマズミ(スイカズラ科) ガマズミという名前の由来は明確ではないが、酢実とも書くように少し酸味がある。 しかし霜が降るほど寒くなると甘みが増すという。 クサギ(シソ科、旧はクマツヅラ科) クサギの実はほとんど鳥たちに食べられたようだ。