横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

掃くか食べるか

2010-10-31 06:17:11 | 近所

茎も葉も実も・・・強烈な紅色。
すぐにピンとくる人も多いかもしれない。






ホウキギ(アカザ科)ホウキグサ、コキア
コキアが畑のそばに植えてあるのは、枯れた茎を箒にするためだろうか。
それとも「とんぶり」の実を採って畑のキャビアにするためか。






いま緑から紅葉に進みつつある株もあった。






緑のほうの茎を見ると、ところどころの赤い花のようなものが見える。







このような形で実になりそうな花と・・・







数は少ないけれど、雄しべが目立つ花と・・・






資料も少なく研究不足なのだけれど、雌花と両性花とが同じ株につく雌花両性花同株らしい。





イヌタデ属

2010-10-30 06:52:31 | 近所

ミゾソバ(タデ科)
泉の森の奥の湿地にミゾソバが広がっていた。







溝蕎麦の名前の通り小川や水田のそばで見ることが多い。

イヌタデに近い仲間で、花が開いた形はよく似ている。






アキノウナギツカミ(タデ科)
アキノウナギツカミも同じイヌタデ属だけれど、花が開いているのをあまり見ない。
矢尻のような葉が茎を抱くのが特徴だ。







ママコノシリヌグイ(タデ科)
アキノウナギツカミもそうだけれどタデ科の花には茎などにトゲを持つものが多い。

ママコノシリヌグイはその代表で、その昔にかわいそうな名前を付けられた。






イシミカワ(タデ科)
イシミカワもイヌタデ属で葉の形やトゲが多い所ところはママコノシリヌグイに似ているが、
この通り花の様子はかなり違う。

花被つまり萼が開いているところはほとんど見られない。





しかししっかり実って緑から赤紫、青、藍色と変わっていく。


ブログを始めて花に興味が出てきた5年前にイシミカワを見て面白いと思った。
5年前の イシミカワ




真夏から真冬へ

2010-10-29 06:37:41 | 近所

アズマヤマアザミ(キク科)
9月下旬に真夏だと思ったら11月を前にして真冬、しかも台風が近づいているという。
天候不順で出歩けないので、1週間ほど前の花や虫を記事にする。

宮ヶ瀬の林道のあちこちに背の高いアザミが見られた。






西日本のヤマアザミに対して、関東の品種はアズマヤマザミと呼ばれている。






頭花をトリミングで拡大して見る。アザミの仲間は筒状花の集まりだ。







キタテハなどいろんな種類のチョウが蜜を吸いに来る。







宮ヶ瀬湖に上流の水が流れ込むあたりにはススキの原が広がっている。







そこを抜ける小道のぬかるみにオオセンチコガネがじっとしていた。

背中もお腹も大変きれいな色だけれど、元気がなかったのが残念だった。












蝶と蜂

2010-10-28 06:07:02 | 近所

近所でコセンダングサが花盛りとなってモンシロチョウなどの人気を集めている。






ツマグロヒョウモンの雄。






キタテハ。






ヒメアカタテハ。







アオスジアゲハまで見るとは思わなかったので驚いた。

こんなにたくさん飛びまわっていたのに、
きのうは気温がぐっと下がったためかモンシロチョウを除いて全く姿がなかった。






前からある日本蜜蜂の巣に、スズメバチがやってきて入口あたりを飛び回っている。
餌食にしようと狙っているのか偵察しているのか。





蜜蜂たちは混乱して右往左往。
しかしいざとなったら団結して巣を守るにちがいない。





きのう見たら平和な巣に戻っていた。



実の色

2010-10-27 06:09:08 | 近所

ヒヨドリジョウゴ(ナス科)
草むらに黄色い実ができていて、これは何だろうと言い合う。
ナス科の実の名前を何種類か出すが、みんな首をひねる。





この写真の動物の顔みたいな葉を見て、ついにヒヨドリジョウゴだろうと納得する。
黄色い実のヒヨドリジョウゴは初めて見た。






緑色から赤く熟していくものが普通だ。







ハダカホオズキ(ナス科)
ヒヨドリジョウゴと同じ赤い実でもハダカホオズキは実の上の萼の部分が違うので分かりやすい。






ナンバンハコベ(ナデシコ科)
ナンバンハコベの実は熟すと黒くなる。






その中には小さな黒い種がいっぱい詰まっていた。





筒状花

2010-10-26 07:25:55 | 近所

モミノキの根元にカシワバハグマが咲いていた。






カシワバハグマ(キク科)
カシワバハグマの頭花は10個ほどの筒状花からなり、コウヤボウキに近い仲間だ。
コウヤボウキに比べると葉が大きく柏葉と名付けられた。





コウヤボウキ(キク科)
そばにはコウヤボウキも咲いていた。
花はカシワバハグマにそっくりで、やっぱり筒状花だけで構成されている。







ベニバナボロギク(キク科)
コウヤボウキたちとは全く雰囲気がちがうが、ベニバナボロギクも筒状花だけだ。
一つの頭花にいくつの小花が詰まっているのだろう。






たくさんの綿毛ができる。






コスモス(キク科)
コスモスの頭花は筒状花と舌状花の両方で構成されている。
野菊の仲間たちもそうだ。






キク科の花の中にはタンポポやアキノノゲシのように舌状花だけのものもある。




アワコガネギクなど

2010-10-25 06:27:44 | 近所

宮ヶ瀬の林道で何種類かの野菊のほかに黄色い菊が見られた。






アワコガネギク(キク科)
かたまって咲く様子からアワコガネギクと呼ばれるようだ。






イタドリは林道の法面のところどころを覆って白い花が咲いているように見える。






イタドリ(タデ科)
イタドリの実は3つの稜がある羽根を持った痩果だ。






細い木に白い花をたくさんつけているものがあった。






ナワシログミ(グミ科)
花の形はグミだけれどナツグミもアキグミも花は春から初夏じゃなかった?

帰って調べたらナワシログミが今頃咲いて来年の春に実るのだった。









ほんわか

2010-10-24 06:13:03 | 近所

なんだかおかしな表情。





普段はこんな顔だけれどちょっと刺激すると、
白っぽい部分から黄色い臭角をニューっと出して、くさい臭いを発散する。

これはアオスジアゲハの幼虫だ。






先日、花の前でホバリングしながら蜜を吸うホシホウジャクというのを見たが、
その幼虫がヘクソカズラにいた。
ヘクソカズラを食草にする虫は大変珍しい。






お口直しに・・・マメザクラがポツンと咲いていた。





昨日の記事に関連して、こんなアカネの実があった。
実っていると言えるのかどうかはよく分からない。


アカネ

2010-10-23 06:01:57 | 近所

アカネ(アカネ科)
こしばらく雨や曇りが続いて茜色の空は見られないが、アカネが旺盛に蔓を延ばしていた。

アカネは巻きつくのでなく小さなトゲで他の植物に絡む。





5~6mmぐらいの花をたくさんつける。







トリミング拡大してみると、5裂した花冠に雄しべが5本と雌しべが見える。
ときに4裂や6裂した花冠も見られる。








雌しべの花柱は2つ。そのせいか2つの実がくっついているものが多い。







アキアカネ
ちょうど今、アキアカネやミヤマアカネが茜色になっている。






ミヤマアカネ
ミヤマアカネは顔のほうまで赤くなっている。






蔓に実

2010-10-22 06:47:18 | 近所

ホドイモ(マメ科)
自然保全センターにある、この金網は鹿の移動を制限するためのもの。
そこにいろんな蔓がからみつく。

ホドイモは花序に小さな花がたくさん咲いていたのに豆になるのは少ないようだ。
地下の塊根がどのように育っているかは確かめていない。





スズメウリ(ウリ科)
こちらのスズメウリはたくさん実っている。






兄貴分のカラスウリの種はカマキリの顔とか打ち出の小槌みたいな姿だが、
スズメウリのほうは割合シンプルな形だ。






カナムグラ(アサ科)
ホドイモやスズメウリの傍にあったカナムグラは金網などに巻きつかなくても蔓をどんどん延ばす。
茎や葉柄にトゲがありなんにでもからみついて蔓延る。






カナムグラの花や実はホップ(セイヨウカラハナソウ)とよく似ている。
ホップの雌花がビールの原料になるが、カナムグラには苦みがないらしい。






すでに実が弾けて種子が顔をのぞかせているものもある。






咲き残っている花があった。
雌雄の区別があるのだが、花の旺盛な時期によく観察しなかった。





白い花、黄色い花、赤い種

2010-10-21 06:12:17 | 近所

シロヨメナ(キク科)
10月も下旬に入り野菊を見かけることが多くなった。






野菊といっても似たようなものが多くて区別が大変なのだが、これはシロヨメナでよさそうだ。







ヤクシソウ(キク科)
白や紺の野菊たちとちがって、この時期のキク科で黄色い花の種類は多くない。







ヤクシソウも春に咲いたりするとオニタビラコなどとの区別に悩むことだろうが、
今の時期なら間違えない。






近所のザクロの実が弾けた。かじってみると、ほんのり甘い。

今年は家でミョウガが何個か採れて夕飯の脇役になった。




秋はみのるよ

2010-10-20 07:07:07 | 近所

エゴノキの固い殻が弾けて褐色の実が顔をのぞかせ始めた。

けさ窓の外のカイドウの木にシジュウカラとヤマガラの姿が見えた。

エゴの実はヤマガラの好物らしい。






家のカイドウはハナカイドウで実がならないが、これはミカイドウ。

1.5cmぐらいの大きさで齧ってみるとリンゴの食感がある。






こちらはずっと大きなカラタチの実。3cmぐらいはある。






からたちも秋はみのるよ  まろいまろい金のたまだよ  (北原白秋)

なるほどと思う歌詞だ。






近所のあちこちでコセンダングサの黄色い頭花も見られるようになった。
蜜を吸っているのはウラナミシジミ。昨年も同じ光景を見た気がする。






結婚して次世代が生まれても関東では寒くて越冬できないらしい。





シソ科の花

2010-10-19 07:23:50 | 近所

テンニンソウ(シソ科)
2週間ほど前に固い蕾だったテンニンソウがすっかり咲いた。
花冠は黄色いが雄しべと雌しべが飛び出しているので、白っぽい花に見える。





ナギナタコウジュ(シソ科)
ナギナタコウジュもテンニンソウと似たような形の蕾だった。






蕾のころは一株しか気づいていなかったが、既に相当数が咲いていた。








ちょっと反り返った花穂はナギナタに見えるだろうか。







これも2週間前は蕾だったセキヤノアキチョウジ。







ヤマハッカの仲間らしいが、ちいさな花が成長してずいぶん面長になっていくのが面白い。







セキヤ、関屋とは箱根の関のことらしい。





網のまわりで

2010-10-18 06:59:00 | 近所

ツリバナ(ニシキギ科)
ツリバナの実が弾けて、仮種皮に包まれたオレンジ色の種子が顔を出した。






5裂して5個の種子が出てくるのだが、この写真では一つ落ちたか4個しか見えない。

うっすらと渦状の背景が何かというと・・・






ピントをずらしてみると明らかに蜘蛛の網。






ジョロウグモたちは体も成熟して、そろそろ繁殖の時期。
いろんな植物のそばに大きな網を張っている。






この網の向こうにも紫色の花が咲いている。
その花の前面に直径1m以上の網で虫がかかるのを待っているのだ。






ヤマハッカ(シソ科)
その花はヤマハッカだった。






先日見たイヌヤマハッカと違って、上唇弁に縦線模様がある。

イヌヤマハッカの葉はヤハッカより細く葉柄に向けて徐々に細くなる。





右側がヤマハッカ、左がイヌヤマハッカ。





アザミに来たチョウたち

2010-10-17 06:26:46 | 近所

芦ノ湖西岸歩道を歩いてた仲間がアサギマダラがいたと声を上げる。

見ると人も気にせず花に止まったりヒラヒラ飛び回ったりしている。
もっといるのだけれど、この写真では4頭をとらえた。





アサギマダラはそろそろ南下する時期だと思うのだが・・・






林道のあちこち咲いていたノハラアザミにはいろんな蝶が飛んでいた。
そちらも気になってアサギマダラをゆっくり撮れなかった。






アサギマダラのそばを飛んで気になっていたものはホシホウジャク。
少し前に近所でも見たことがあるが、アザミの花をつぎつぎ移っていた。

この眼がいい。これでも複眼なのだろうか、しっかり狙いを定めている。





シャッター速度 1/100 で撮ったのだけれど翅ははげしく動き口吻も振れている。






アザミにはキチョウもたくさん訪れていた。






そのキチョウが花でもないところに止まって人が近づいても動かない。
もしかして産卵?  いや、お尻を動かしている様子もない。






じっくり見直して納得。
蛹の殻にぶら下がっていたのだ。つまり羽化して間もないチョウなのだ。
セミと同じようにチョウも羽化してから飛び立つまでにしばらく時間がかかるようだ。

キチョウは成虫で越冬する。