横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

ヨメナ

2012-10-31 06:19:19 | 近所



秋が次第に深まり小さな池の水面に青空が映る。







前の日の雨でしっとりしているのはカントウヨメナだろうか。
筒状花の割合がずいぶん大きい。






林の中ではシロヨメナに蜂が止まっていた。






茎があまり立ち上がらないで地を這っているように見えるぐらいだ。






ノギクの見分けるにはいろんなところを見るのだろうけれど、
シロヨメナの葉は基部から出る3本の葉脈がしっかりしているのもポイントだ。






秋はキノコの季節とも言われるが見分けがつかないので採る気にはなれない。
しかし姿や色の面白いのを見つける楽しみがある。
これはソウメンタケというらしい。なるほど・・・でもちょっと白すぎるか。



今年の栗、食べ損なった

2012-10-30 06:41:52 | 近所



クリ(ブナ科)
先日、知人の車で秦野のほうを走っているとき、
道端で栗とか蜜柑とかを無人販売しているのだけど今日は置いてないねえと聞かされた。
栗の時期はとっくに終わって蜜柑はこれからということなのだろう。

近所の市民の森の入り口あたりでイガグリが落ちているのを見た。





ちゃんとした実になっているのもあれば、薄っぺらのが入っていたりもする。






ノハラアザミ(キク科)
クリの木のあたりに咲くノハラアザミにホソヒラタアブがやってきた。
アザミにもトゲがあるが、ノハラアザミのトゲはイガグリほど痛くはない。





ホソヒラタアブより大きめなのはハエの仲間だろうか。
もっともアブもハエも親戚同士だ。






コウヤボウキ(キク科)
市民の森の中ではコウヤボウキが咲きだした。
雑木林のやや暗い中で花のまわりはふわっと明るい。

市民の森も次第に秋が深まっているようだ。


あまり咲かない

2012-10-27 06:14:23 | 近所



ホトケノザ(シソ科)
近所の畑のそばを歩いているとホトケノザがちらほら咲きだした。
春に多い花だけれど、これからの晩秋の季節にも多くみられる。






近所の畑ではいろんな野菜が栽培されているが今はサツマイモもとれる時期でもある。







サツマイモ(ヒルガオ科)
サツマイモは芋で増えるわけなので花が咲く必要がないので滅多に咲かないが、
なんの加減かときたま見ることがある。アサガオの仲間と感じさせる。

アサガオと同じだとすると、雌しべの奥のほうに見える雄しべが伸びてきて自家受粉するのだろう。







雌しべが長く伸びているようなのも見えるけれど、どれが蕾でどれが花後なのかよく分からない。




楽譜ができるかな?

2012-10-25 06:31:11 | 近所



林の中で網を張り続けたジョロウグモもそろそろ産卵をするころになった。

生きるため、命をつなぐための網が美しい一面を見せることも多い。







とても大きな網の一部は自然の五線紙のように見えた。








横に並んだスズメウリの実を音符にしたらどんなメロディになるのだろう。







昆虫やカエルなども越冬の準備に入るのだろう。
アマガエルは周囲との関係で体色が変わり必ずしも緑色ではない。






目の前をハチが飛んだのを追っていくと葉影に隠れた。
午後の日差しを受けて透けて見えるのが面白かった。






こちらの葉影にはヤニサシガメがいた。
どういうわけか体にヤニのようなものをまとって艶がある。
ヤニサシガメは終齢幼虫で越冬するらしい。



赤い実

2012-10-24 06:48:14 | 近所



ガマズミ(スイオカズラ科)
10月も半ばとなると木の実の赤が目立つようになる。






ガマズミは小さな赤い実をたくさんつけるのだけれど、中に薄緑色で大きいのがある。
ガマズミミケフシタマバエによる虫こぶだ。






コマユミ(ニシキギ科)
コマユミの実がはじけて赤い分果が顔を出している。






実の様子から気づくように、コマユミと名付けられているがマユミというよりニシキギの仲間だ。
若い枝にも翼がないところがニシキギとちがう。






クマヤナギ(クロウメモドキ科)
斜面の上のほうに赤い実が見えた。
クマヤナギは蔓植物なので他の木を頼りに高いところまで登る。
残念ながらここで花が咲いているのに気付いたことがない。






ハダカホウズキ(ナス科)
木の実ではないが、ハダカホウズキも赤く熟していた。






中には40~50個の種が入っていた。



フジバカマ

2012-10-23 06:52:38 | 近所



フジバカマ(キク科)
上瀬谷のほうの畑のそばにフジバカマが咲いていた。






フジバカマは秋の七草の一つだが自生するものは少なくなっているそうだ。
ここのも自生ではなく誰かが植えたものだろう。






瀬谷市民の森へ向かう途中にジョウビタキがいた。この秋の初見だ。
これから次第に冬鳥がにぎやかになることだろう。






マルバフジバカマ(キク科)
市民の森のあちこちでマルバフジバカマの白い花が咲いていた。
マルバフジバカマは帰化植物で、衰退しつつあるフジバカマとは逆に増えている。






丸葉というほどではないがフジバカマの葉のように切れ込んではいない。







フジバカマの葉は3枚の葉かと思うほど大きく切れ込んでいる。






森の中でウラギンシジミが飛んでいるのを見ると白銀の翅が目立つ。
ツタの葉に止まると表翅には白っぽい紋が入っていた。雌だ。
雄の場合は濃い茶色地に朱色のきれいな模様となる。


コセンダングサと虫

2012-10-22 06:41:56 | 近所



アオスジアゲハが止まったキバナコスモス。
いま近所ではキク科の黄色い花がいろいろ見られる。






奥のほうのセイタカアワダチソウと手前のコセンダングサ。






コセンダングサには蝶などいろんな虫がやってくる。






キタテハは春先早い時期から晩秋まで長く見かけるタテハチョウだ。






一方、ヒメアカタテハのほうは夏以降に見かけることが多い。






イチモンジセセリもモンシロチョウもやってくる。
幼虫の食草はそれぞれ違っても花の蜜はみんなの好物なのだ。






もちろん蜜蜂もやってくる。






目が大きいのはハチでなくハナアブの仲間。
オオハナアブは刺すことも血を吸うこともなく花が好みのようだ。

コセンダングサのような小さな花がいろんな虫が集めるのも面白い。

金木犀

2012-10-20 06:29:20 | 近所



キンモクセイ(モクセイ科)
川向こうの公園の金木犀が盛りだ。






雨上がり。






こんなに近づいても強い香りを感じないので私の鼻は相当悪い。






日本では雄株ばかり。2本の雄蕊しか見られない。


わずかに開花

2012-10-18 06:37:50 | 近所


ミゾソバ(タデ科 イヌタデ属)
湿地を中心にミゾソバの花が盛りだ。







花は閉じているものも多いが薄いピンクの萼をしっかり開いたのは可愛い。






アキノウナギツカミ(タデ科 イヌタデ属)
ミゾソバに混じってアキノウナギツカミも見られる。
ミゾソバと似ているが葉の形と茎を抱く様子で区別できる。
アキノウナギツカミの花はミゾソバに比べても開いているものが少ない。






イシミカワ(タデ科 イヌタデ属)
イシミカワの場合は形がほとんど変わらないまま花から実になってしまう印象だ。
白っぽいのが花の時期から実になりはじめと思うが区別がつかない。







わずかに開花してシベをのぞかせているのを見つけた。これ以上開くことはない。







白っぽいものでも中には実が出来ているものがる。
この痩果の中に種子が1個入っているらしい。







痩果を中に包んだまま萼の色が青色に変化していく。







三角の葉、丸い托葉それにトゲの多い蔓も特徴だ。



アキノノゲシ

2012-10-17 06:54:30 | 近所


アキノノゲシ(キク科)
上瀬谷通信隊広場の裏側あたりにアキノノゲシが咲いていた。







まだ若くて背が低い茎には切れ込みのある葉が多い。







1m以上の大株になると切れ込みのない細長い葉が増える。







上の写真と同じ株が前の日には咲いていなくて何の花だったかと首をひねったものだ。
撮影時刻が上は午前10時で下は午後2時ごろ。
アキノノゲシの開花時間が大変短いと初めて知った。






花の姿

2012-10-16 06:25:29 | 近所



モミジガサ(キク科)
芦ノ湖西岸の道を歩いていて、そう珍しくはないが姿の面白いいくつかの花に出会った。






モミジガサはモミジのような葉から長く伸びた茎の先にいくつも頭花をつける。
白い総苞に包まれた頭花は5個ほどの筒状花からなる。






ナギナタコウジュ(シソ科)
ヤマハッカとかイヌトウバナなどシソ科の花がいろいろ見られた。
数は少なかったがナギナタコウジュの密な花序も目立った。






この反り具合が薙刀(長刀)の刃に見えたのだろう。
薙刀になじみの薄い現代では思いつかない名前だ。






テンニンソウ(シソ科)
テンニンソウの花は少し遅かったようだが盛期には大きな白いブラシのような花穂になる。






咲き終わった花穂を葉っぱがくるくる巻いているのがいくつかあった。
昆虫か何かの仕業だろうか。






白い野菊たちをバックに黄色い花。






コメナモミ(キク科)
コセンダングサにも似ているがコメナモミの頭花には筒状花に加えて舌状花もある。






大きな特徴は腺毛のある総苞片だ。
実が出来た時この総苞片が動物や衣服に付いて一緒に種子を運ぶ。


アケボノソウ

2012-10-13 06:30:56 | 近所



この季節、箱根で草花を見る楽しみの一つはアケボノソウ。






アケボノソウ(リンドウ科)
花弁の先のほうの青い斑点と蜜腺の黄色がユニークなデザインだ。






花弁が開き始めたときは花弁と雄蕊の角度が同じぐらいだ。

蜜腺がアリ、ハチ、アブ、ハエなどの昆虫を集める。






花弁は5枚のが多いようだが4枚のも混じる。






アケボノソウと同じリンドウ科のセンブリも咲いているかと期待したが会えなかった。

これがセンブリの蕾のような気がするのだが・・・思っているより大きいので?




ひさしぶりの箱根

2012-10-11 06:07:28 | 近所



いよいよ秋らしくなり箱根を歩いても薄着では肌寒く感じた。






芦ノ湖の西岸を歩いていると前のほうを横断する鳥がいた。






にぎやかなさえずりをぢおこでもよく聞くようになったガビチョウだった。
あまり人を警戒する様子もない。






道の両側に何種類かの白い野菊が多い中でところどころ黄色い花が咲いていた。






アキノキリンソウ(キク科)は在来種で昔はもっと身近に咲いていたらしい。
帰化植物のセイタカアワダチソウが家のまわりで咲きだしている。






白に紫色の斑点があるホトトギス(キク科)もところどころで咲いていた。
ヤマホトトギスの仲間と違って花被片が反り返らない。






長く伸びた茎の葉腋についた花がずらーっと並んでいた。



ツユクサ

2012-10-09 06:35:03 | 近所



ツユクサ(ツユクサ科)
初夏ごろからずっとツユクサの青い花がつぎつぎと咲き続けている。







3種類の雄しべを用意しているのがなんともユニークだ。







いま咲いている花のほかに苞の中に何かがある。
苞の中には2~4個程度の複数の花が用意されていて順に咲く。







中には二つが同時に咲くのもある。







ツユクサの花の色は青色が普通だが濃淡に差があったり薄紫色のようなものある。
そしてこのようにかなり白い花もときどき見かける






イボクサ(ツユクサ科)
この季節、田んぼの近くなどで見られるイボクサもツユクサ科の花だ。







ツユクサとは花の形も色あいも違う。
花弁が3枚で出来ているところはトキワツユクサやムラサキツユクサに似ている。






トキワツユクサ(ツユクサ科)
初夏のころに咲いていたトキワツユクサ。



虫たち 夏から秋へ

2012-10-06 06:38:52 | 近所



少し高い位置に網を張ったオオシロカネグモ。







ジョロウグモと違って水平方向にきれいな同心円を作る。
下から上がってくる小さな虫たちを捕まえる。







ジョロウグモは横向きに飛ぶ虫たちを捕まえるので垂直方向の網を作る。
オオシロカネグモに比べると雑然とした網に見えるがオオシオカラトンボ(♀)を捕まえた。

そろそろ卵のうを作るものも出てくるのだろう。







ヤマトシリアゲなど夏に多く見られた昆虫たちもだんだん姿を消していく。

ヤマトシリアゲは蛹で越冬するらしい。







土の上で素晴らしい色彩を見せてくれたハンミョウもそろそろ姿を消す。







代わってクサヒバリなど秋の虫たちがさまざまな音を楽しませてくれる。







草むらだけでなく家でも声が聞けるのはエンマコオロギ。







閻魔様はこんな顔をしているらしい。