横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

蓑毛の草花

2013-03-31 06:27:38 | 近所



蓑毛でハナネコノメソウを見た道の行きかえりに咲いていた花たち。







カテンソウ(イラクサ科)
カテンソウは今まで蕾でしか見たことがないように思うが、今回は咲いているのがあった。
白いのは小さな蕾が開いて雄しべの一つだけが伸びた状態のようだ。







星形の蕾の中に格納されていた雄しべがつぎつぎと展開して葯を飛ばすのだそうだ。
つまりは雄花であって、葉腋には小さな雌花があるらしいが気づかなかった。







ナガバノスミレサイシン(スミレ科)
道の両側でタチツボスミレがたくさん咲いていたが中に葉の形が違うのも見た。
ナガバノスミレサシンであろうか。






二つ並んでいるのが可愛い。







カントウミヤマカタバミ(カタバミ科)
落ち葉の上を這うようにちらばる白い花があった。
天候のせいか少しつぼみ加減のが多いけれど葉の形からカタバミの仲間と想像した。







調べたらカントウミヤマカタバミらしい。
ミヤマカタバミとかコミヤマカタバミも近い仲間だそうだ。


ハナネコノメソウ

2013-03-30 06:39:04 | 近所



ヤブレガサ(キク科)
先日ちょっと気が向いて秦野市の蓑毛あたりを歩いた。
蓑毛自然観察の森でモミジガサの芽生えやヤマルリソウやスミレなどを見た後、
大日如来のあたりから沢沿いの道に入り草花を探していると妙齢の女性に声をかけられた。

「この先の滝のそばでハナネコノメソウが咲いているらしいので一緒に行きませんか」
登り道もしっかり歩かれるので聞いてみると定年になってから百名山を達成したそうだ。
仲間の人たちと植物観察で歩いているらしく花に対する姿勢に「うら若さ」を感じた。






目指す滝は髭僧の滝という名前だが二人とも行ったことがないので、
行き合った人に教えてもらってなんとかたどり着いた。







たしかに滝のすぐそばの斜面にハナネコノメソウが群生していた。







ハナネコノメソウ(ユキノシタ科)
しかし残念ながら時期が過ぎていて赤い葯の飛んだものがほとんどだった。







かろうじて何輪か赤い葯のある花を見つけた。







滝のあたりにはユリワサビ、ヤマルリソウ、それにヨゴレネコメソウなども咲いていた。







ヨゴレネコノメソウ(ユキノシタ科)
ヨゴレネコノメソウも葯が赤い。

この後は大山方面に向かわず元の道を蓑毛まで引き返して女性と別れた。




茎に鍔

2013-03-28 06:05:05 | 近所



モミジイチゴ(バラ科)
あちこちでモミジイチゴの白い花が目立つようになった。
バラ科らしく小さなトゲを持っている。






細い茎をすーっと横に伸ばして短い枝に花を一輪つける。







ウグイスカグラ(スイカズラ科)
ウグイスカグラはだいぶ前から咲いていて細長い枝に小さなピンクの花が並ぶ。








市民の森でひょろひょろと伸びているものがあった。







そこには鍔みたいなものがついていて仲間たちとなんだろうねと首をひねった。
誰かが「こういう徒長枝の伸び方はウグイスカグラぐらいしか知らない」という。








調べてみるとなるほど。
ウグイスカグラの葉柄の基部が耳型に大きくなり対生する相手と合着し鍔状に残ることがあるらしい。






ムラサキケマンとジロボウエンゴサク

2013-03-26 06:58:28 | 近所



ムラサキケマン(ケシ科)
瀬谷市民の森でムラサキケマンが咲いていた。







茎の上のほうにユニークな形の花をたくさんつける。







泉の森ではまだ咲いていなくて葉の間から花序の蕾が出始めているところだった。







花序の下のほうから咲いて茎を上へ伸ばしながら順次咲いていくようだ。







ジロボウエンゴサク(ケシ科)
泉の森ではジロボウエンゴサクのほうが先に咲いていた。







ムラサキケマンより花の色が淡く数も少ない。葉の姿も含めてすっきりした花という印象だ。




開花の時期

2013-03-25 06:50:28 | 近所



カタクリ(ユリ科)
今年は桜の開花が以上に早く、近所でもほぼ満開になっている。
泉の森のカタクリも例年より1週間は早いような気がする。







気になって調べたら各地のカタクリ名所もすでに見ごろを迎えているらしい。







ニリンソウ(キンポウゲ科)
カタクリと同じ林の中にあるニリンソウは咲き始めたところだ。








ニリンソウの花の時期としてはいつもとあまり変わらない。
カタクリとは開花の条件がどのように違うのだろうか。







二輪草の名前の由来となる残り一輪はまだ蕾だ。
群生の中で二輪そろっているのは一つもなかった。




市民の森の花たち

2013-03-23 06:20:49 | 近所



ツクシ(トクサ科)
瀬谷市民の森の入り口にある畑のそばにツクシが出ていた。
数も多くないので摘んでいこうという気にはならない。

土筆と書くこともあるツクシの名前の由来はなんだろう。







セントウソウ(セリ科)
さらに進んで森の入り口の小さな流れのそばではセントウソウの小さな花が見られた。
仙洞草とも先頭草とも書くようだが、ほかの草花に先駆けて咲くので先頭・・・というほうが覚えやすそうだ。







森の落ち葉の中から顔を出すタチツボスミレなどを見ながら進むと、
大木の根元に茂った葉の間にすっと伸びた春蘭を見つけた。







シュンラン(ラン科)
見つけたと書いたが、この場所には毎年シュンランが咲いてくれる。
昔は森の中の何か所かにあったのかもしれないが最近はここだけだ。







鞘状葉に包まれた茎の先に5cmほどの花が一つつく。
緑色の花被片に囲まれた白い唇弁には赤紫の斑紋が入っている。
ずい柱まではよく覗けなかったが虫を呼ぶためのいろんな工夫があるらしい。








ヒメウズ(キンポウゲ科)
森を抜けて車道のそばの草地には小さな白い花が咲いていた。








花の大きさは5mmほどだが形はオダマキに似ている。








だけどヒメウズはヒメオダマキとは名付けられなかった。
実の形がトリカブト(烏頭)の実にちょっと似たところがあるので姫烏頭となったそうだ。


植物の名前の由来も実にさまざまだと感じる。



オタマジャクシとネコノメソウ

2013-03-21 06:53:09 | 近所



神奈川県自然環境保全センターの池で見られるヤマアカガエルの卵塊。






早く産みつけられたものは既にオタマジャクシになっている。

水面にスジブトハシリグモがいて隙あれば捕食するのだろう。







近くの湿地にはネコノメソウが一面に広がっていた。







ネコノメソウ(ユキノシタ科)
蛍光的な黄色い苞の中に小さな花がいくつもついて独特の姿だ。







ネコノメソウは川岸や湿地に生えていることが多い。







一方、さほど陰湿でない林などでも見られるのがヤマネコノメソウ。







ヤマネコノメソウ(ユキノシタ科)
ネコノメソウに比べるとさっぱりした花姿だ。







イワボタン(ユキノシタ科)
ネコノメソウの仲間なのに命名が特異なイワボタンは葉の色や形も変わっている。
イワボタンと同じだけど葯が赤いのはヨゴレネコノメなどとひどい名前を付けられるたりする。




春を感じさせる草花

2013-03-19 06:50:12 | 近所



ナズナ(アブラナ科)
ナズナやホトケノザ、ヒメオドリコソウなどは寒いころにも咲いているが、
今頃は畑一面に広がっているところも多く春らしさを感じる。






カントウタンポポ(キク科)
タンポポの大きな黄色い花は春の感じを強める。






さっそく虫が蜜を求めてやってくる。






タチツボスミレ(スミレ科)
スミレの仲間たちがいろいろ見られるのも春の楽しみだ。







アオイスミレ(スミレ科)
スミレの仲間たちの中でアオイスミレは早い時期に咲き始める。






アオイスミレはタチツボスミレにも似ているが、丸っこい葉やずんぐりした距の形に特徴がある。






アカネスミレ(スミレ科)
ちょっと早めのアカネスミレ。これから初夏のころまで咲きそうだ。
小ぶりの花のしっかりした紫色が魅力だ。






砂ばかりに見える斜面にいくつも顔を出してたくましい。


これから花の種類が増えて、気温が上がってくればチョウたちも飛び回るに違いない。


公園の木の花

2013-03-16 07:58:50 | 近所



家から1kmほど北の小さな公園でサンシュユが満開となった。






サンシュユ(ミズキ科)
一つの苞の中から黄色い小さな花がたくさん弾け出ていた。






日ごと寒暖差が激しく強い風も吹いたりして花たちも戸惑っているかもしれないが、
家のそばの公園ではハクモクレンが咲きだした。






ハクモクレン(モクレン科)
サンシュユとは全く違って大型の白い花で、上を向いて花弁の開き方が少ない。






コブシ(モクレン科)
コブシのほうがハクモクレンの花期より少し遅いのだが、葉やっめに咲いているのもある。
整然と上を向くハクモクレンと違ってコブシの花の向きは自由気ままだ。





河津桜と枝垂れ梅

2013-03-14 06:22:35 | 近所



境川ぞいの河津桜が見ごろとなった。






伊豆の河津が発祥の河津桜は神奈川県内でも松田山とか三浦海岸で人を集める。






家の近くでも数年前から植樹が進められているので散歩の途中に楽しめる。






今年の河津桜は遅めだったが、ソメイヨシノのほうは早いので十日か二週間もすれば満開になるらしい。







上瀬谷の野球場の近くでは枝垂れ梅が咲いていた。







何年か前に訪れた京都・城南宮の枝垂れ梅もたくさんの人を楽しませていることだろう。


サバンナの植物

2013-03-12 06:27:37 | 近所



筑波実験植物園にはサバンナ、熱帯雨林、水生植物、熱帯資源の各温室および絶滅危惧植物温室がある。
サバンナ温室ではアメリカ、オーストラリア、アフリカのサバンナに生育する植物が見られる。






アメリカ区はサボテンの仲間が中心だ。






サボテンの形や大きさも様々だが、あちこちで見るのでそう珍しくは感じない







王冠竜に黄色い花が咲いていた。






ドラゴンフル-ツなどが知られているヒロケレウス(紐サボテン)の仲間は気根を延ばして木にからみつくらしい。







刺座のところが丸くなっているのがあったが、なんだろう。







アフリカ区ではサボテンにも似たツルナ科の多肉植物が石ころみたいで面白かった。







キクに似た黄色い花が咲いたらしい。







ユーフォルビア・アエルギノーサなどトウダイグサ科の仲間もサボテンに似た姿をしている。







小さな黄色い花とともに鋭い刺がたくさん見られる。







パキポディウム・ブレビカウレは生姜に花が咲いているみたいだ。
花の形から推測できるようにキョウチクトウ科の植物だ。







アロエ・エクスケルサは大変大きくて驚く。
ユリ科のアロエもやはり多肉植物だ。

サバンナの植物たちには生存のために多肉化が有力な手段のようだ。


筑波実験植物園

2013-03-09 07:03:33 | 近所



先日、筑波に行ってみた。
最寄駅から「つくばエクスプレス・つくば駅」まで2時間ちょうどぐらいと案外近い。

筑波実験植物園を見学することが目的で筑波山へは暖かくなったら行くつもりだ。


(今回はカメラのホワイトバランスの設定間違いに気付かなかったので暗い写真ばかりになった)







筑波実験植物園は目黒の自然教育園と同じく国立科学博物館の付属施設だ。
自然教育園は都心に残された自然を意識した管理・展示が行われているが、
筑波実験植物園は植物研究の推進のために設置され、その多様性を知り、守り、伝えることを使命としている。







園内には世界の生態区と生命を支える多様性区に分けられ約3000種の植物がある。
世界の生態区は常緑広葉樹林、温帯性針葉樹林、暖温帯落葉広葉樹林、冷温帯落葉広葉樹林、
低木林、砂礫地植物、山地草原、岩礫地植物、水生植物および3つの温室からなる。
生命を支える多様性区は温帯資源植物、絶滅危惧植物、筑波山の植物、シダ植物および熱帯資源植物温室からなる。


草花などは自然に繁殖しているというよりは展示用に植栽されているようだ。







イワヒゲ(ツツジ科)
世界の生態区ではさまざまな環境で育つ植物を展示するので例えば高地性の場合は日除けをするなどの工夫がある。







イワヒゲは低木の高山植物で、うろこ状の葉が茎に密着していて面白い。
夏に白い釣鐘状の花が咲くそうだ。







フクジュカイ(キンポウゲ科)
草木の数が多いことから暖かくなるとさまざまな花が楽しめそうだが、今はまだ少なかった。







これはフクジュカイ(福寿海)といってミチノクフクジュソウとフクジュソウの雑種だそうだ。
まあ素人目には福寿草としか見えないが3倍体で種子はできないらしい。







セツブンソウ(キンポウゲ科)
ほかにもセツブンソウとかユキワリイチゲというキンポウゲ科の花が見られた。







キボウホウヒルムシロ(レースソウ科)
大きな池や流れも用意されていてキボウホウヒルムシロのような浮葉植物もあった。







白い花が2列にならぶ姿が面白い。


筑波実験植物園は花の多い時期に訪ねると一日では回りきれないかもしれない。
そのうち筑波山も歩いてみたいと思う。



思いがけない小鳥たち

2013-03-07 06:32:40 | 近所



宮ヶ瀬で今までとは違う場所も行ってみようと思って「みはらしの丘」に上った。
園地やダム湖の風景が目新しく見える。







「みはらしの丘」のふもとにあるカヌー場にも行ってみた。
この日はボート(エイト)の練習が行われていた。







どうやら中高年のクルーらしく女性も混じっているように見えた。







練習の後、艇庫まで自分たちで運ぶのがならわしだ。







それからいつもの林道を歩いていると前のほうに小鳥が降りてきた。
望遠レンズを持っていかなかったので、そうっと近寄ることにした。







ここまで寄るのが限界だがウソだった。
サクラの花芽ばかりでなく道の上に落ちているものも食べるようだ。
何の実かはよく分からなかった。







また別のところでも何やら黄色い小鳥が動いていた。
これまたそうっと近寄ってみる。







こちらはマヒワだった。
野鳥を撮る気がなくて訪れた宮ヶ瀬でウソやマヒワにの歓迎されてありがたい。


春一番

2013-03-05 06:59:28 | 近所



先週の金曜日、関東地方にも春一番が吹いた。
私にとっての春一番は宮ヶ瀬の林道で見たテングチョウだ。






テングチョウは成虫で越冬しているので少し暖かいと姿を現すようだ。
鼻先の長いのが名前の由来だ。






林道を歩いていると何やら下のほうが騒がしい。

画面中央にチョコッと見えるカエルたちの恋の季節らしい。






確かめてみようと降りて近づくと声はピタッと止まってしまった。
この中に数頭のカエルがいて泳いでいるのだけれど抱接の様子は見られなかった。
なんとも用心深いものだ。






林道の脇にはスミレが一輪だけ咲いていた。
スミレの春一番はアオイスミレだろうか。


ツグミの仲間のいるところ

2013-03-02 06:37:42 | 近所



この冬はあちこちでツグミを見る機会が多かった。







その多くは田畑や原っぱを歩きながら食べ物を探している。







それ以外でもいろんなところで見かけた。
木の枝に止まっていたり・・・







フェンスの上で休んでいたり・・・







水辺にも現れた。








同じツグミ科の仲間のシロハラは林の中やその縁にいることが多い。







枯葉を盛んにひっくり返して餌となるものを探す。







ツグミのように開けた河原までということではないが、ちょっとした水辺に出ることもある。







林からどこかへの移動の途中か、塀の上の瓦に止まったのは初めて見た。







ツグミがいた同じフェンスにイソヒヨドリも来た。
イソヒヨドリはヒヨドリの仲間ではなくてツグミ科の鳥だ。
磯といっても海辺ばかりでなく内陸の川の近くでも結構見かける。







青色とレンガ色のきれいな雄に対して雌は地味な色だ。



ほかにジョウビタキやルリビタキなどヒタキの仲間もツグミ科らしいが、属が違うとたたずまいも違う。