横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

台中から台南へ

2015-04-30 06:00:18 | 旅行



台中から島の中央部分に向かい海抜727mのところに日月潭がある。
周囲33kmに及ぶ台湾最大の湖だ。






ゆっくりしたいところだが、ツアーでは遊歩道を短時間で散策するのみだ。
モミジバヒルガオが咲いているのを見つけた。






下流にダムが建設されて水位の上がった日月潭に龍鳳宮と益化堂が沈んだという。
その二寺院が合併して文武廟が建立された。

学問の神様である孔子と文昌帝君、戦の神様の関聖帝君(関羽)のほか
仏教、儒教、道教の神々が一堂に集められている。







向かって右側の赤ら顔が関羽。
文武廟は1999年の大地震で前殿や鐘楼の倒壊など甚大な損傷を受けたが、
2003年に復旧工事が完了したそうだ。







昼食の後、台南へ向かう。
台南は台湾で最初の首府が置かれた街だ。
1624年にオランダが侵攻し台南を統治拠点に定め、安平古堡や赤崁楼を築城した。
清に滅ぼされそうな明を助けようと抵抗運動を行っていた鄭成功が台湾に渡り、
1661年にオランダを追放し、赤崁楼には最高行政機関である承天府がおかれた。







清の統治時代は荒廃していたが、1875年に海神廟が建設されるなど史跡公園に整備された。






赤崁楼に羽鳥又男の銅像が置かれていた。
羽鳥又男を日本による台湾統治時代の1942年に台湾市長となった。
戦時下の困難な状況で市政を掌握し業績を上げた。
特に孔子廟の修復、赤崁楼の改修、重要文化財の疎開や修理するなど尽力し、
今も台湾の人々から感謝と尊敬の念を寄せられているそうだ。







同じく台南市街に延平郡王祠がある。
オランダから台湾を奪回した鄭成功を祀り開山王廟と呼ばれたが、
修復や破壊が繰り返され1874年に延平郡王祠と改名された。







日本が統治時代には日本人を母とする鄭成功の忠君愛国の精神を宣揚し、
1895年に開山神社として改築した。






境内に立派なガジュマルの木があった。





台湾、ちょっと変わったもの

2015-04-29 06:21:39 | 旅行



台湾で見た変わったものを2点。
先ず蓮池潭のあたりに、10cmぐらいの植木鉢で盆栽風のものがあった。







実はこれアイスクリームで、台湾では盆栽冰淇淋という名前でポピュラーらしい。
土に見えるところはチョコクッキーを砕いたものが敷き詰められている。







同じく蓮池潭の屋台でおばさんが果物を売る中に15cmぐらいの大きさの丸いものがあった。
お釈迦様の頭に似ているということで釈迦頭とか釈迦と呼ばれている。
バンレイシという木の果実だ。






熟していたので皮をはぐと白い果肉がたっぷり。クリーミーな食感でかなり甘い。
ブロックごとにスイカのような種が入っていた。

スプーンを使わなかったので手がベトベトになった。




台湾ツアー

2015-04-28 06:53:18 | 旅行

台湾へ行ってきた
25名のツアー
1日目 午前に羽田出発 
台北・松山空港へ
台北101ビルから市内を眺めた後
バスで南下 台中泊





2日目
日月潭(海抜727mの高山湖)を散策
湖畔の文武廟に参る
孔子や関羽など文武の神様が祀られている

台南では赤崁楼(オランダ統治時代の城塞、後に台湾行政府)と
延平郡王祠(鄭成功を祀る廟)を訪れる





更に南下し高雄へ
市街から北へ10kmの蓮池潭は人造湖
湖畔の龍虎塔は仏教塔で龍の口から入り虎の口から出ると悪行が清められる





道教寺院の三鳳宮見学の後、高雄泊





3日目
民芸品店へ立ち寄った後、更に南下
島の南端までは行かず東側を北上
台東で原住民の田舎料理を昼食とする
三仙台は岬が海水の浸食で離島となった
三仙人が岩の上で休んだ伝説がある
さらに花蓮方面へ進んだところには
八仙洞があった
やはり海水の浸食でできた洞窟だった






花蓮に着き夕食前に
アミ文化村で民族舞踊を鑑賞した






4日目
太魯閣(たろこ)は切り立った大理石の峡谷が続く
たっぷり楽しむには1泊するぐらいの時間が必要だろうと思った
大理石工場を見学し花蓮に戻り
バスから特急電車に乗り換えて台北に向かった






園山大飯店の近くにある忠烈祠
辛亥革命や抗日戦争で亡くなった英霊を祀るという
1時間に1回、衛兵の交代式が行われる
最初から最後まで30分の儀式だった






夕方に九ふん(人偏に分)に向かった
最初は雨だったが夕食の間に止んだ
千と千尋の神隠しの影響もあってかすごい人出だった






5日目
故宮博物院を訪れ3時間ぐらい過ごした
故宮博物院は紫禁城にあった書画、工芸品など60万点以上を収蔵している
ごく一部ずつ3か月に一度の入れ替えで展示されている
今の建物は孫文生誕100周年を記念して建設された

午後の便で羽田に帰った
現地ガイドが優秀なこともあって楽しい旅行となった





葉を巻く

2015-04-26 06:54:41 | 近所



神奈川県自然環境保全センターの林の縁に1cmもない小さな虫がいた。







花が長く脚も長い。アシナガオトシブミらしい。この種は初めて出会った。
アシナガオトシブミは葉から切り落とさないタイプの揺籃を作る。







谷戸の方へ行くとカツラの木の葉を巻いたものがぶら下がっていた。
誰の仕業かよく分からないが、
同じ木の葉に ↓ のような毛虫がいたのでハマキガ(葉巻蛾)の仲間かもしれない。








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市民の森の近くで

2015-04-25 06:00:12 | 近所



ツタバウンラン(オオバコ科)
市民の森の入り口近く。グラウンドから小川への傾斜にツタバウンランが咲いている。







園芸種のツタバウンランは家の石垣などで見かけることが多い。
自生のムラサキサギゴケとかトキワハゼなどとともに前はゴマノハグサ科と分類されていた。








キランソウ(シソ科)
市民の森の林縁ではキランソウがあちこちに見られる。
シソ科の花とオオバコ科(ゴマノハグサ科)の花とは似ている部分もあって時に迷う。







茎や葉が地を這うように広がる中で青い花穂が短く立ち上がる。







カキドオシ(シソ科)
カキドオシもだいぶ目立つようになってきた。
蔓性の茎でどんどん広がるようだ。



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花点草

2015-04-24 06:15:42 | 近所



石砂山の麓に篠原川が流れている。
この先は相模湖に流れ込む。







その岸辺の斜面に小さな花がたくさん咲いていた。
カテンソウだ。







カテンソウ(イラクサ科)花点草
これはカテンソウの雄花。赤紫の萼が特徴的だ。
カテンソウは雌雄異花同株で雌花は目立たないので、いつも見忘れてしまう。

花糸は最初どれも内側に閉じている。







時期が来ると1本ずつあるいは同時に弾けて花粉を飛ばす。







弾ける瞬間を見たい気もするが根気がいる。




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白いスミレ

2015-04-23 06:14:55 | 近所



アカネスミレ(スミレ科)
スミレの仲間は種類が多くて見分けるのに苦労することも多い。
名前からして菫色が基本のようだが、赤みを帯びたり青みが強くなったりする。







ケマルバスミレ(スミレ科)
中には黄色や緑のスミレもあるようだが、白色のものを見かけることは多い。







ケマルバスミレは文字通り葉や花柄に毛が多い。







ツボスミレ(スミレ科) ニョイスミレ
小川の傍などやや湿ったところで小さな白いスミレがたくさん咲くのを見る。







うつむき加減に咲くのが多いが、少し上を向いてもらうとスミレらしい姿だ。


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雌雄異株の花

2015-04-22 06:33:55 | 近所



石砂山の帰り道、バス停に向かう途中で赤い実が生っているのに気付いた。







アオキ(アオキ科またはガリア科)
アオキの昨年の実が赤く熟したのだ。つやつやして綺麗だ。







瀬谷市民の森ではアオキの花が咲いていた。
アオキは雌雄異株で、これは雌花の方だ。雌しべだけが目立つ。







こちらが雄花。4本の雄しべがある。







4枚の花弁は褐色のを多く見るように思うが、中には緑色のものもある。





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一輪二輪

2015-04-21 06:47:34 | 近所



神奈川県自然環境保全センターで一面が白い花で覆われていた。







ニリンソウ(キンポウゲ科)だ。
茎の先に二輪目も咲いている。







楕円形の痩果が出来ているものもある。







イチリンソウ(キンポウゲ科)
ニリンソウの群生の中にひときわ大きい花が咲いている。
イチリンソウは葉の大きさや形でもニリンソウと区別できる。







イチリンソウはこれからが盛りとなる。






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石砂山、ギフチョウ以外の蝶

2015-04-20 06:10:13 | 近所



石砂山の山頂ではギフチョウ以外のチョウも見られた。







ミヤマセセリは花に行くわけでもなく時どき地上に降りて休んでいる。
翅を広げているので日光浴でもしているのであろうか。







ヒオドシチョウのほうは翅を閉じて止まり、ギフチョウが近くに来ると追い回す。
縄張り意識が強そうだ。







ギフチョウを追い回すのに忙しく、ゆったりと翅を広げてくれることは少なかった。







下山してミツバツツジに来るギフチョウを見ていると誰かがスギタニルリシジミと叫んだ。
道路下の30cmぐらいの幅の川岸の葉っぱの上という妙なところにいた。
ルリシジミより翅の色が濃い。







飛んで場所を変えるということがなかったので、まわりの草の間から何とか撮った。
春の短い間だけ現れるというスギタニルリシジミを初めて見ることが出来た。





初めて見た

2015-04-19 06:17:59 | 近所



天候に恵まれギフチョウをいっぱい見ることが出来た再挑戦の石砂山。

後は登山道や山頂にたくさん咲いているタチツボスミレの花で蜜を吸う姿を見たかった。
一度だけ花に止まったギフチョウは撮る間もなく飛び去り残念だった。







すると、ふわっと地上へ降りるのがいた。そこには花ではなく葉っぱがあった。
カンアオイだ。これは産卵に違いない。







カメラを向けてもかまわず産卵を続けたが、しばらくするとふっと飛び去った。







その後、葉の裏を見せてもらうと2カ所に卵があった。
先に産み付けに来たのがいるのだろう。







まんまるできれいな色の卵だ。

卵は孵化した後カンアオイの葉を食べて成長し4回脱皮する。
夏には地上に降りて落ち葉の下で蛹となり次の春まで越冬するという。
確認の経過観察まではできそうにないが、産卵シーンを初めて見ることが出来て良かった。


最適経路

2015-04-18 06:26:18 | 近所



一週間前に今年もギフチョウを見たいと石砂山を目指した。
昨年までは中央線の藤野駅からバスで「やまなみ温泉」まで行き、
そこから石砂山山麓の「篠原」までコミュニティバスを利用した。
しかし、今年は午前中の便がほとんど無くなってしまったので、
前回は三ヶ木から月夜野・東野方面のバスを使って伏馬田のほうから登った。
これとても午前中は三ヶ木10時発の一本だけだ。







晴れで気温も上がるという予報の確率が高そうだったので再び石砂山を目指した。
経路については私としての最適解を見つけることができた。
それは相模湖駅から三ヶ木行きのバスを「プレジャーフォレスト」で降り篠原まで歩くことだった。
バスは午前中も1時間に2本以上あり、後は篠原まで1時間程度歩くだけなので苦にならない。







この道は起伏が少なく車もさほど通らないので楽だった。
ミヤマキケマン、ミミガタテンナンショウ、クサイチゴなどいろんな花やチョウを見て歩いた。
10時ごろには篠原に着いたが、いつものミツバツツジにはギフチョウの姿がなかった。







それではと山頂を目指して登っていくと尾根道の明るいところでギフチョウが出迎えてくれた。







さらに進むと大勢の人が同じところを見たり接写したりしていた。








一頭のギフチョウを見守っているのだった。
どういうわけか飛び去ろうとしない。しかし少し動くので息があることは確かだ。








頂上で焼山方面を見る。前回の雪はすっかりなくなっていた。

休憩する人が多い中、ギフチョウ数頭が飛び回っていた。
残念ながらタチツボスミレなどで蜜を吸う姿は見せてくれなかった。








下まで降りるとミツバツツジの花を訪れるギフチョウを見ることが出来た。
気温が上がると高い木の花の蜜を目指すらしい。




華鬘草2種

2015-04-17 06:32:26 | 近所



ミヤマキケマン(ケシ科)
家の近所では見ないが少し山地に行くとミヤマキケマンが咲いている。







ミヤマといってもそんなに深山ではなくても見られる。
ミヤマのつかないキケマンは海岸に多く、まえに猿島で見たことがある。







瀬谷市民の森ではムラサキケマンが旺盛に咲いている。







ムラサキケマン(ケシ科)
ムラサキケマンの花は赤紫色で花冠の先が濃くなっている。








先端以外の部分の色には濃淡の変異があるようだ。







市民の森では、このようにほとんど白色の花も見かける。





筆竜胆

2015-04-16 06:27:17 | 近所



チゴユリ(ユリ科)
昨日は朝から快晴だったので近所の瀬谷市民の森を歩いた。







チゴユリが一輪だけ咲いていた。毎年、数は少ない。

ホウチャクソウやアマドコロも咲き始めている。







フデリンドウが群れているところが何か所もあった。







フデリンドウ(リンドウ科)
フデリンドウは日が差すとしっかり花開いてくれる。
先日来は雨続きで全くだめだった。







高さ10cm以下ぐらいの茎の先に数輪の花をつける。
開く前は筆先のような形で名前の由来となった。







一輪のこともあれば四輪ぐらいのこともある。







フデリンドウは雄性先熟の花だ。
雌しべのまわりについた雄しべが花粉を飛ばしてから、 雌しべが伸びて柱頭の先が開く。






野路菫など

2015-04-15 06:04:30 | 近所



雨続きで自然観察も撮影もままならないので少し前の花をふりかえる。
先日の篠原の里にノジスミレが咲いていた。







石砂山にたくさん咲いていたタチツボスミレとは葉の形が違う。







それにノジスミレやスミレは無茎で花柄が伸びているのに対しタチツボスミレは有茎型だ。







家の近所の田んぼのそばに、しっかり大きなスミレが咲いていた。
栽培種のアメリカスミレサイシンが住みついたらしい。







このスミレも無茎型だ。
アメリカスミレサイシンは、この青色のパピリオトケアのほかに
白っぽいプリケアナというのも入ってきているらしい。