横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

エビネ

2011-04-30 06:46:32 | 近所

泉の森へ行くとイチリンソウやヤマブキソウが盛んだったが、エビネも何株か見られた。





エビネはランの仲間。瀬谷市民の森に咲くキンランとはだいぶ趣がちがう。
我が家にも鉢植えがあるが、まだ咲いていない。





同じ場所でキエビネも見られた。もともとは西日本に自生したものらしい。





エビネに比べるとだいぶ大きい花だ。





ヤマシャクヤクの花は見逃してしまったようだ。もう実ができ始めていた。




レンゲソウ

2011-04-29 06:33:34 | 近所

隣の区になるが、追分市民の森の近くの田んぼにレンゲソウが群生していた。
一面のピンクというほどではないが、かなりまとまって咲いている。




上から見ると、茎の先にいくつかの小花が輪生状についているのがわかる。




マメ科の花は昆虫が訪れた後にシベが顔を出すような構造になっているらしい。
シベが見えないのはまだ虫が来ていないということか。




田んぼの畦にはヒョロヒョロっとしたアザミが咲いていた。
葉にはトゲがなく柔らかそうだ。




キツネアザミはノアザミに先がけて咲き始める。
アザミの仲間ではなくてキツネアザミ属の一属一種だそうだ。
葉が違うのもそれゆえか。


今だけのチョウ

2011-04-28 07:11:24 | 近所

だいぶたくさん見られるようになったハルジオンの花にチョウが止まっていた。





タンポポの花にいたキチョウではないし、





このモンシロチョウでもない。





春の短い間だけ見られるというツマキチョウらしい。
ツマキチョウは飛んでいるところを何度か見たことがあるが、撮れたのは初めてだ。





今回のは雌のようだが雄には翅の先の方に黄色い紋がある。それで褄黄蝶というわけだ。





花に顔をうずめて至福のときであったか。




チョウもバッタも

2011-04-27 07:06:58 | 近所

瀬谷市民の森で黒っぽい小さなチョウが飛んでいた。
広がり始めたドクダミの葉の上に止まったので近づいてみるとヒメウラナミジャノメだった。
幼虫で越冬していたのが羽化してようやく出てきたのだろう。





近くでバッタも出てきた。
バッタの中では珍しく成虫で越冬するツチイナゴのようだ。






市民の森には小さな流れもあり、その近くではカワトンボが姿を現した。
ゆったりした飛び方だ。






草花では今年もキンランが咲き始めた。
何カ所かで株が見られ、今度の連休あたりが見ごろになりそうだ。





イチヤクソウも蕾を持っているように見えるが、こちらはこれからが長い。
5月末ぐらいにやっと咲くのだろう。


タンポポの仲間

2011-04-26 07:00:47 | 近所

コウゾリナ(キク科)
瀬谷市民の森でコウゾリナが咲き始めた。




茎にも花にも固めの毛があることがコウゾリナの名前の由来らしい。




コウゾリナの花はタンポポに似ている。

キク科の花は舌状花と筒状花の組み合わせになっている。
つまり舌状花だけのもの、筒状花だけのもの、そして両方を持つものがある。





コウゾリナのようなタンポポの仲間(タンポポ亜科)たちは、舌状花だけが集まってできている。

花弁は一枚で先端が五つに分かれている。
伸びた雌しべの下の方は筒状に雄しべの葯がついている。
白い冠毛がついているものがほとんどだが、中には冠毛がない種類もある。





オニタビラコ(キク科)
タンポポの仲間はみんな黄色い花だが、茎の高さ花の大きさや葉の形などでいろんな種類がある。
タンポポ、コウゾリナ、ブタナ、ノゲシ、ヤクシソウ、ニガナ、ジシバリ、コオニタビラコなど。
オニタビラコとヤブタビラコも仲間だ。





道端を含めて広い範囲で見られるオニタビラコは茎がスッと高く伸びる。





そして茎の先に小さな花をたくさん咲かせる。





ヤブタビラコ(キク科)
オニタビラコと名前は似ているけれどヤブタビラコのほうは花の数がまばらで、
斜めにでた茎もオニタビラコほど伸びない。

ヤブタビラコとコオニタビラコには冠毛がなく、オニタビラコとは別の属に区分される。





ヤブタビラコの舌状花は20個近くあるのにコオニタビラコは10個以下なのが相違点の一つだ。



はぜる草の実

2011-04-25 06:27:47 | 近所

ミチタネツケバナの白い花が咲いていたのはだいぶ前のことだった。
すでにたくさんの実が茎に沿うようにできていた。





少し遅れて咲いたタネツケバナの実は茎からちょっと張り出してから立ち上がっている。
ミチタネツケバナと違うところだ。





雄しべが6本見える。ミチタネツケバナには4本しかない。





さて、これは ?





少し引いて撮ってみると・・・ミチタネツケバナの実だ。

今はミチタネツケバナの花が全て実になっているので目立たない。
ほかの草花を撮ろうと近づくとバチバチバチとはぜるものがあって驚かされる。
最初は何か分からなかったが、熟したミチタネツケバナの実がはぜているのだった。





熟すと実の莢の部分がゼンマイのようにめくれ上がり中の実を弾き飛ばすのだ。
たいていゼンマイも飛び散ってしまうが、ときには隣の熟し切っていない実に絡むこともある。





飛び散った種子とゼンマイの部分。





熟す前で弾けない実を解剖して見ると薄皮を挟んで両側に数十この種子が並んでいる。





花だけ見るとタネツケバナにも似ているナズナだが、実の形が全く違う。

弾けるだろうかと思って触ってみたがそうでもない。まだ熟していなかったのか。




それでも莢の部分は外れやすくなっていて、中には20個ぐらいの種子が入っていた。





一人静

2011-04-24 06:50:47 | 近所

ヒトリシズカ(センリョウ科)
林の中でヒトリシズカの姿が増えた。
たくさん並んでいると一人静かではなさそうだ。





十字対生の葉の上についているのが一つの花序だろうけれど花弁らしいものは見当たらない。





トリミングでうんと拡大して見る。
緑の花穂にポチッとついている白いのが雌しべで、その下にある3本の白いものが雄しべ。
黄色い葯が雄しべの基部についているのも珍しい構造だ。



自然教育園の草花

2011-04-23 07:55:56 | 近所

先日の自然教育園では早春のさまざまな花はほぼ終わり、カタクリなども実ができていた。





イチゲの仲間からニリンソウなどとつながれたバトンは今イチリンソウに渡されていた。





ニリンソウに比べて大きな花がよく目立つ。





初めて見たラショウモンカズラは走出枝が蔓のように地上を這って広がるシソ科の花だ。
大型の花なので山地に咲くのに出会ったら驚くかもしれない。





サクラソウも自然の状態で咲くのを見たことがない。
自然教育園でも一株だけだったが、もっと増えるとまわりが明るくなりそうだ。。



スミレ4種

2011-04-22 07:01:08 | 近所

アカネスミレ(スミレ科)
神奈川県自然保全センターではアオイスミレが終わってタチツボスミレが全域で咲いているが、
それ以外のスミレもところどころで見られる。

アカネスミレは観察路に向かう石段の隅に咲いていてうっかり踏むところだった。





ケマルバスミレ(スミレ科)
アカネスミレと同じように毛が多いケマルバスミレは葉が丸い。





ツボスミレ(スミレ科)
ケマルバスミレよりずっと小さなツボスミレは水辺の近くにたくさん咲いていた。
見過ごすほど小さいけれど、スッと伸びた花柄の先に咲く形がよく紫の模様も魅力的だ。






ノジスミレ(スミレ科)
帰り道、保全センター沿いの車道の脇ではノジスミレが見られた。





湿地の花

2011-04-21 07:49:53 | 近所



自然教育園の池ではさまざまな湿生・水生植物がみられる。
今はアゼスゲ、カサスゲやミツガシワが咲いていた。





アゼスゲ(カヤツリグサ科)
アゼスゲはもともと田んぼの畦でよく見られたそうだ。
黄色い雄しべが目立つ雄小穂と白い雌小穂からなっている。





カサスゲ(カヤツリグサ科)
カサスゲのしっかりした葉は菅笠を作るのに使われたという。






ミツガシワ(ミツガシワ科)
ミツガシワは三つ柏。その3小葉の一つ一つがカシワの葉に似ている。





白い花弁にちじれた白髪がついているような花が面白い。




5本の雄しべ。黄色い葯は落ちてしまったようだ。
雌しべは雄しべより短いタイプと長いタイプがあるが、ここでは短花柱ばかりであった。





ノウルシ

2011-04-20 07:14:29 | 近所

久しぶりに目黒の自然教育園を訪ねた。





池の奥に一面が黄色く染まっているところがあった。





ノウルシ(トウダイグサ科)
苞葉や腺体が黄色いノウルシがたくさん咲いていたのだった。





トウダイグサの仲間らしく茎の先が5つぐらいに枝分れし、その先に杯状花序をつける。





苞葉の上に一つの雌花と複数の雄花(といっても雄しべだけ)と腺体がのっている。
焦点の合っていない右側の花序には雄花がなく雌花だけに見える。ノウルシは雌生先熟らしい。





すでに実り始めたその表面がでこぼこしていて面白い。
蜜を求めて来た小さな虫はクロハナアブの仲間だろうか。





枝分れの中心部にも一つの花があって、それには苞葉がなく不稔性らしい。



里山でヤマとヤマ

2011-04-19 07:25:12 | 近所

良い気候になったので山というほどでもない丘陵を歩いて、雑木林でお弁当を広げるのも楽しいことだ。
フデリンドウが目に入ったりするとみんなが笑顔になる。





道沿いにヤマネコノメソウが群生して猫の目が由来の特徴ある実ができていた。





弾けた実の中にたくさんの種子が並んでいる。
ちょっと触ってみたがポロポロとこぼれる様子はない。
雨が降ると雨滴ではじき出されるそうで、いつか実際に見たいものだ。





こちらに群生している青い花はヤマルリソウだ。
ヤマルリソウはこういう崩れそうな斜面が好みの土地らしい。




ワスレナグサの仲間らしい花の形で、けっこう毛深いものだ。



生きる、時には楽しむ

2011-04-18 06:53:34 | 近所

ヒキガエルのオタマジャクシがたくさん見える。
水面近くに残っている卵塊から離れたばかりで、まだあまり動かないで固まっている。





卵塊の下を拡大すると、まだ吸盤でぶら下がって残っているのが見える。





池の傍の枯れ葉にミヤマセセリが止まった。
春の最初に羽化して、翅がボロボロになりながら今は卵を産む場所を探しているのだろうか。
ミヤマセセリは1年で1世代で、幼虫で過ごす期間が大変長いそうだ。





ベニシジミはどういうつもりなのか、池の上に散ったソメイヨシノの花びらに止まった。
風に吹かれてゆっくり動く花びらの上で舟遊びをしているかのようだった。







昔はもっと

2011-04-17 06:19:15 | 近所

瀬谷市民の森に隣接する畑のあたりに、ちらほらとレンゲの花が見える。

このあたり、昔はもっと湿地だったそうで今も名残の草や生き物を見ることがある。





アマガエルも昔はたくさんいたのだろう。





小さな流れのそばの斜面ではホトケノザとヒメオドリコソウがずいぶん高く伸びている。
一緒に生えているカラスノエンドウなどに負けていられないということだろうか。





キク科の花もいろいろ見られる。
このハルノノゲシに加えてオニタビラコ、コウゾリナ、オオジシバリなど・・・





まだ背は低いけれどハルジオンも咲きだしていた。
これからどんどん増えて、そのうちヒメジョオンも咲くとどっちだったかと迷ったりする。


いろんな蝶が動き出した

2011-04-16 06:59:15 | 近所

林の中で黒っぽいチョウが飛んで目で追うと木の幹に止まった。




成虫で越冬していたルリタテハが動き出したのだが、欠けた翅が痛々しい。





しばらく休んだら世代交代のための活動をするにちがいない。




林の外ではモンシロチョウやキチョウなども多く見られるようになった。

モンシロチョウは蛹で越冬するらしいが、いつごろ羽化しただろうか。





そしてナミアゲハも仲間入り。





幼虫で越冬したはずのベニシジミはちょっと色気のない所に止まっていた。
これから好きな花を見つけるのだろう。