横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

食草に産卵

2013-06-30 06:43:26 | 近所



家の近くの草の上に止まっていた蝶はツマグロヒョウモンの雄だ。
雌はスミレ科のパンジーやビオラに産卵したがるので住宅街で見ることも多い。






高校の隣にある林の縁に行くと新芽に止まっていたアオスジアゲハが飛び立った。






もしやと思って見に行くと可愛い卵がついていた。
アオスジアゲハの幼虫はクスノキやタブノキの葉を食べて成長する。






2個が並んでいるのもあった。
しばらくしたら幼虫を探しに行ってみよう。





苦い草?

2013-06-29 06:57:12 | 近所



薄紅色の花冠から長い雌しべと4本の雄しべが突き出している。
近所では1カ所だけで見られるニガクサが今年も咲き始めたのだ。







ニガクサ(シソ科)
境川堤の車道上、トタン塀の脇で頑張って群生している。






花穂にはたくさんの蕾がつき、1cmもない唇弁花がつぎつぎと咲く。







下唇弁が3裂し真ん中の弁が長く伸びた姿はユニークだ。
クリオネに似ているように思う。







小さめの上唇弁が蜜の入り口へ虫を誘導する。
しかし唇弁と蕊がこんなに離れていて受粉に不都合はないのだろうか。



ヤブガラシ

2013-06-28 06:32:41 | 近所



ヤブガラシ(ブドウ科)
今の時期あちこちで見られるヤブガラシの花。
花弁と雄しべは開花から間もなく落ちて花盤と雌しべが残るので写真のような姿で見ることが多い。







オレンジ色の花盤は蜜をいっぱい出すので虫たちをひきつける。
アゲハが吸蜜するのは絵になるが、ツヤハナバチなど蜂の仲間もよく見かける。

受粉すると花盤がピンク色になる。虫への情報であろうか。







これはコアシナガバチだがスズメバチが吸蜜するのを見たこともある。







この黒っぽいのはルリチュウレンジというハバチの仲間だろう。

ほかにニホンミツバチもやってくるので百花蜜という蜂蜜にはヤブガラシも入っているにちがいない。







緑色の実が出来ていた。熟すと黒くなる。
関東では結実しないのが多いそうだが家の近くの境川堤防ではときどき見かける。



モンシロチョウ

2013-06-27 06:34:12 | 近所



畑のそばの薄紫の花に何頭かの白いチョウがヒラヒラ飛んでいた。






ペパーミントの花にモンシロチョウが集まっているのだった。






小さな花に長い口吻を差し込んで食事を楽しんでいる。







すぐ近くに咲くヒメジョオンもレストランの一つだ。







そうかと思うと地面に降り立つのもいる。






やはり長く口吻を伸ばして、給水をしているのだろう。


単純でいい

2013-06-26 06:40:10 | 近所



ドクダミ(ドクダミ科)
今年はドクダミが旺盛だった。
ドクダミは地下茎による栄養繁殖なのに花もちゃんと咲く。






ドクダミの花序は雄しべと雌しべと苞からなる小花が集まってできている。
花序の基部の苞は大きいので目立つ。
上の方の小花にはごく小さな白い苞がついたりつかなかったりする。

ドクダミ科にはほかにハンゲショウがある。







センリョウ(センリョウ科)
家の庭ではセンリョウが咲き始めた。







センリョウの小花は緑色の雌しべとその脇から突き出す黄白色の雄しべだけという単純なものだ。
センリョウ科にはほかにヒトリシズカやフタリシズカがある。

こういう花弁も萼もない単純な作りの花はほかにコショウ科がある。
コショウの花は見たことがないのだが、雄しべと雌しべの小花が穂状に集まっているらしい。
ドクダミ科、センリョウ科とコショウ科はコショウ目として分類されている。

見向きもされない実、赤くなって鑑賞される実、味覚を楽しませる実、さまざまだ。







センリョウの脇に少し前まで咲いていたミヤコワスレ。
花殻の上にムラサキシラホシカメムシが止まっていた。
蜜ではなく茎などの汁を吸うので咲いていなくてもいいのだろう。


海岸近くの植物

2013-06-25 06:50:31 | 近所



テリハノイバラ(バラ科)
海浜植物はハマ~というものばかりではない。
トベラとかシャリンバイとかマサキなども元々は海辺の木だ。







テリハノイバラは砂地でも這って花を咲かせる。







ヤマモモ(ヤマモモ科)
ヤマモモは近所の公園や庭木としても植えられておなじみの木だが、
本来は海岸近くの山に自生しているそうだ。
熟すとちょっと酸味のある甘さがさわやかだ。







コウボウムギ(カヤツリグサ科)
砂浜には地味で花が咲いても目立たないような草も多い。







名前も知らないものがほとんどだが、コウボウムギを教えてもらった。
名前が紛らわしいがイネ科の麦ではなくてカヤツリグサの仲間だそうだ。







オオフタバムグラ(アカネ科)
葉と茎が広がっている草の葉腋に小さな薄紫の花が咲いていた。
ちょっとかわいく見えたが、昭和に入って確認された帰化植物だという。



浜の植物

2013-06-23 06:42:26 | 近所



海岸や砂浜あたりにはハマユウとかハマダイコンとか名前にハマのつく草木が見られる。







ハマヒルガオ(ヒルガオ科)
ハマヒルガオもその一つだ。近所で見るヒルガオとは葉の形がずいぶん違う。







ハマゴウ(クマツヅラ科)
ハマヒルガオと同じように地面を這って広がるハマゴウの花期は真夏。






それでも気の早いのが円錐花序の一部を開花した。
浜這うがなまってハマゴウという名前になったともいわれる。







ハマボウフウ(セリ科)
ハマボウフウには何か実のようなものがついているが、これは蕾だとか。
暫くしたらセリ科らしい白い小さな花がたくさん咲くのだろう。



市民の森あれこれ

2013-06-22 06:43:52 | 近所



ウバユリ(ユリ科)
市民の森に入ると木立の間にウバユリの大きな葉が見えた。
ちょうど花茎が伸び始めたところで8月になればたくさん咲きそうだ。







その近くにホタルみたいな虫が止まっていた。
よく見るとシデムシの仲間だ。ベッコウヒラタシデムシというらしい。







アカメガシワ(トウダイグサ科)
森の北側道路を進むとアカメガシワの雄花が咲いていた。
アカメガシワは雌雄異株だが雌花はまだ咲いていなかった。







ニワウルシ(ニガキ科)
さらに進むと高い木の上の方に見のようなものが出来ていた。
ニワウルシは葉の様子がウルシに似ているためについた名前だがかぶれることはない。







翼果の中央に種子があり熟すとヒラヒラと飛んでいく。







ギンリョウソウ(シャクジョウソウ科)
マテバシイの木が何本かあるあたりに来ると道端にギンリョウソウが咲いていた。







ギンリョウソウは腐生植物で鱗片状の葉も含めて緑色の部分が全くない。




虫は花が好き

2013-06-21 06:25:04 | 近所



神奈川県自然環境保全センターには谷戸の自然観察園のほかに
300種類ほどの樹木を集めた樹木観察園もある。







今はリョウブの白い花が房状に咲いていてきれいだ。






合弁花の花冠から10本の雄しべが突き出していて葯はV字形。そして雌しべの先は3裂している。
アリなど虫たちにも人気があるようだ。







車道沿いに続く擁壁ではハギが咲き始めた。







プレートがないので正確な種類は分からないがミヤギノハギあたりであろうか。







本格的に咲き揃うのはまだまだ先で今は蕾が出始めたぐらいのが多い。
その出てきたばかりの蕾のところにルリシジミがやってきて産卵を始めた。
マメ科はルリシジミの幼虫の食草の一つなのだ。葉ではなく花や蕾を食べる。







ムラサキナツフジ(サツマサッコウ、サッコウフジ)ではウラギンシジミが産卵していた。
ウラギンシジミの幼虫はフジ、クズなどの花が好物なのだ。
7月下旬ぐらいになれば姿を見ることが出来そうだ。

ハンゲショウなど

2013-06-20 06:51:53 | 近所



谷戸の湿地に広がったハンゲショウの葉が白くなり始めた。







ハンゲショウ(ドクダミ科)
葉腋から出ている花序の蕾が白い花になったとき虫を呼ぶ目印になる。







ボントクタデ(タデ科)
湿地にはボントクタデもたくさん見られ、そこにオオシオカラが止まっていた。







奥の方に進んでいくとスジグロシロチョウがヒラヒラ飛んでいた。







イヌスギナに止まっている雌に対して雄が求愛行動をしているようだ。







しかし雌はお尻を反りかえして拒否をし続けた。
蝶の世界でもそれぞれに事情があるのだろうか。




葉と花と実

2013-06-19 06:29:08 | 近所



神奈川県自然環境保全センター。池の向こうの木がなにやら赤紫色で美しい。
一瞬アカメガシワかと思ったが色合いも葉の形も違うようだ。






近づいては確認できないが、どうもカツラの木ではなかろうか。
カツラの葉は秋には黄葉となるが、新しい葉は赤紫色になることがあるらしい。






池の別方向にはクマノミズキの白い花がいっぱいだ。
ミズキに比べてかなり遅れて咲く。






ミズキのほうはすっかり実が出来ている。






ミズキの葉をめくってみるとエサキモンキツノカメムシの雌が卵を守っていた。
孵った幼虫はミズキの実を食べて育つのだ。







センターの谷戸の奥ではオニシバリに赤い実がいっぱいなっていた。






オニシバリはジンチョウゲの仲間。
日本にはジンチョウゲの雄株しかないので実を見たことがないが、
ここのオニシバリは雄株も雌株も揃っているのでしっかり実った。

市民の森のチョウたち

2013-06-18 06:11:39 | 近所



久しぶりに市民の森を歩いた。
梅雨の中休みで気温も上がったためチョウたちの姿がたくさん見られた。
まず遠くの方に止まったルリタテハ。翅の青い紋がわずかしか見えず残念。







翅の青いチョウが飛んできて葉に止まった。すぐに閉じてしまったがムラサキシジミらしい。







と思ったらしばらくして翅を広げる大サービスできれいな青い紋が見えた。







林の中にいたイチモンジチョウは止まったと思ったらすぐ飛んでとるタイミングが難しかった。







一方、キマダラセセリは落ち着いていたがカメラをうんと近づけるとさすがに飛び立った。







ビワの木のまわりを何頭かのチョウが飛んでいると思ったらオレンジ色の実に止まった。








ヒカゲチョウがビワの実のちょっと痛んだところで甘い食事を楽しんでいるのだった。







最後に蛾の仲間で締めくくり。
ウンモンオオシロヒメシャクの幼虫はスイカズラが食草だという。




アジサイ

2013-06-16 06:06:17 | 近所



今年は梅雨に入っても雨が少なく37度を記録する地域があったりして、
紫陽花の名所では花に元気がないところも多いらしい。







家のガクアジサイは鉢植えなので水やりも十分。きれいに咲いた。







装飾花に囲まれた小さな花たちには雄しべも雌しべも揃って、なるほど両性花だ。


梅雨の合間の海岸

2013-06-15 06:58:35 | 近所



梅雨の合間。茅ヶ崎の海は穏やかだ。







烏帽子岩のあたりも波穏やかでサーフィンもままならない。







波が駄目なら風を頼りにカイトサーフィンにしようと準備中らしい。







アフリカハマユウ(ヒガンバナ科)
砂浜にはアフリカハマユウが咲いている。







葉はハマユウに似ているが花弁の形はユリの仲間かと早合点させる。




アリ・・・?

2013-06-14 06:10:20 | 近所



家の中を5mmぐらいの黒い蟻みたいのが歩いていた。







蟻だと近づけた手に上ってきて歩いたりするのだけれど、これはUターンして動き回る。







よく見ると足が8本あってアリグモという蜘蛛の仲間のようだ。







一番前の2本は触角のように見せかけて6本脚で歩く。






何とか捕まえると糸を出してぶら下がった。
左手に蜘蛛の糸、右手にカメラだったのでピントが合わなかった。