横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

湿地の黄色い花

2011-05-31 06:17:16 | 近所

箱根の湿生花園は仙石原にある。
園内の仙石原湿原植生復元区あたりに立って向こうに見えるススキ草原は秋ににぎわう。





エンコウソウ(キンポウゲ科)
園内には落葉広葉樹林区、ススキ草原区、低層湿原区、ヌマガヤ草原区、高山のお花畑区、高層湿原区、
仙石原湿原区、湿生林区があり、3月から11月まで多くの植物を観察できる。






今回はエンコウソウをはじめ黄色い花を集めてみる。






エゾノリュウキンカ(キンポウゲ科)
エンコウソウもエゾノリュウキンカもリュウキンカの仲間で、花の姿がよく似ている。






キンバイソウ(キンポウゲ科)
早春からキンポウゲ科の花をたくさん見たが、湿原にもいろいろとあるものだ。





キンバイソウは前に信州の八島が原湿原で見たことがある。






サワオグルマ(キク科)
サワオグルマが茎の先に沢山の黄色い花をつけている。






オグルマとは小さな車のことらしい。沢小車ならば水車だろうか。





オオバキスミレ(スミレ科)
花に比べてずいぶん大きな葉のオオバキスミレは雪の多い地域で群生するという。
雪解けの後に咲く姿を見たいものだ。




銀座で

2011-05-30 06:44:09 | 近所

雨の銀座。歩行者天国も寂しげ。





ブログ友が出展しておられるフラワーデザイン展に行ってきた。

「花くばり」「花をまとう」「植物のオブジェ」という3ゾーンに110点以上の作品が展示されていた。





友人の作品は「植物のオブジェ」に展示されていた。
(ご自身のブログで紹介されると思うのでそれを待つ)





こういう大きなオブジェもあったが、たくさん並んでいるとこちらの眼が定まらない。





その点、一つ一つがウインドウに入っているのはテーマがしっかり伝わってくる。





これはカラタチのトゲで構成されたもの。なかなか面白かった。




ハナアブなど

2011-05-29 06:30:46 | 近所

ハルジオンには大小さまざまな虫がやってくる。
これは大きめの方の虫で遠目にはハナバチの仲間かと思った。





よく見るとアブの仲間。ベッコウハナアブは花粉や蜜が好物らしい。





小さい方としては蟻たちに加えて何か紅い虫が見える。





コクサグモの仲間の幼生のようだ。こんな小さな体で何を食べて大きくなるのだろう。




小さいものつながりで、これは家のトイレにいたもの。
3、4mm程度で最初はゴミかと思ったが、モゾモゾと動くので捕まえてきた。





肉眼では分かりにくいので写真で拡大して見ると、クワガタみたいなハサミがある。
クサカゲロウの仲間の幼虫で、捕食したアブラムシなどの死骸を背負って歩くらしい。


白い花たち

2011-05-28 07:08:18 | 近所

ニガイチゴ(バラ科)
姥子から仙石原方面へあるいていると路傍にニガイチゴの白い花が咲いていた。
クサイチゴに似ているがちょっと小さいし葉が違う。





ニガイチゴも木苺の仲間で熟した苺は食べられるが、やや苦みがあるらしい。






クサタチバナ(ガガイモ科)
湿生花園はさすが山野草の植物園。沢山の花が咲いていたが、ニガイチゴ同様の白い花から始めよう。






クサタチバナとは紛らわしい名前だけれど、実がなるとミカンの仲間じゃないと分かるのだろう。






バイカイカリソウ(メギ科)
すーっと伸びた花柄の先についた純白の小さな花はバイカイカリソウ。





花に比べて大きな葉はイカリソウの仲間らしい形をしている。





イカリソウの仲間は、こういう袋果がなるのだと初めて知った。





コンロンソウ(アブラナ科)
最後はコンロンソウ。だいぶ盛りが過ぎたようで、崑崙山に白い雪の雰囲気はなかった。





タネツケバナと似たような細い実が目立つ。



アカバナヒメイワカガミ

2011-05-27 06:55:54 | 近所

おととい、箱根・早雲山から大涌谷方面を歩いた。
ケーブルを降りて冠ケ岳、神山方面へ向けて歩き始めたが、予想以上に急な登りで息が切れた。
ヤマツツジもゆっくり撮る余裕がないほどだった。





ある程度登って道もやや緩やかになったあたりではミツバツツジを見ることが多くなった。





箱根では、このトウゴクミツバツツジが多いそうだ。






下りてくる小グループの中に偶然にも会社の先輩がおられて、ヒメイワカガミは満開だったと教えてもらう。






アカバナヒメイワカガミ(イワウメ科)
勇気づけられて歩を進めるとアカバナヒメイワカガミが広い範囲で群生していた。





ヒメイワカガミの花は白いそうだが、箱根では紅いので数が多いと華やかな感じがする。





合弁花で花弁の先が細かく切れていて薄紅色にグラデーションしているのも面白い。





当初は右に見える冠ケ岳まで足を延ばそうと思っていたが前半の登りの影響が残っていた。
分岐でだいぶ迷ったのだけれど自重して大涌谷へ下りた。





先ほどとは全く環境が違うような場所にもポツンとヒメイワカガミ咲いていた。






写真は前後するが、大涌谷へ下りはじめたところから見た富士山。まだ雪が残っている。



この後、自然探勝歩道を通って姥子まで下りたが特に見どころもなかったので、
そのまま仙石原の湿生花園まで歩いてしまった。


ヤマボウシ

2011-05-26 06:06:51 | 近所

ヤマボウシ(ミズキ科)
尾根道を歩いてちょっと開けたところへ出たときにヤマボウシが花いっぱいなのに出会った。






ヤマボウシは公園にも多く街路樹にもなっていて頭より上ぐらいで花を見るのが普通だが、
家から少し歩いたところで枝がずいぶん下へ延びている木がある。






するとハルノノゲシの背景になったりする。





白い苞に緑の花序がついている。今はまだ蕾のようだ。
果実は球状の集合果になり赤く熟す。





ミズキ(ミズキ科)
ミズキはすでに実ができていた。こちらはいずれ青紫から黒色に熟す。



ケシキスイ とは

2011-05-25 06:01:18 | 近所

雑木林のコナラなどが樹液を出すとさまざまな虫たちが集まる。
カブトムシやクワガタのほかにスズメバチもやってくる。

そしてもっと小型で力の弱い虫たちを見ることもある。





これはヨツボシケシキスイと呼ばれるケシキスイ科の昆虫だ。
ケシキスイは 芥子木吸 ケシ粒のように小さくて樹液を吸うというわけだ。
このヨツボシキケシスイは1cm以上と比較的大型だが、他のケシキスイたちは体長が数mmらしい。
果樹農家には嫌われ者だという。





ヨツボシケシキスイよりやや大きいサビキコリ(コメツキムシの仲間)は雑食性らしい。
ちょっとオレンジ色なのはショウジョウバエの仲間だろうか。
ほかにもっと小さいのもいたが何かよくわからなかった。





これはほかの場所にいた黒い甲虫。コガネムシの仲間でヒメエンマムシあたりか。






弁当を食べようとしたらアオカミキリモドキがついてきたのに気づいた。
これは樹液でなく花粉の方を好む。





飛んでいくわけでもないが動きが早いので撮るのは一苦労。翅のまだら模様が気になった。





虫ばかりなのでミヤコワスレの花を・・


エゴの落し文

2011-05-24 07:32:24 | 近所

近くの公園でエゴノキが白い花をたくさんつけている。





やや閉じ加減で下向きに咲く白い花。雄しべの内側についたオレンジ色の葯がひきたつ。
ぷっくり丸い蕾の形も面白い。





里山の道に白い花が落ちていて見上げるとエゴノキが満開ということも多い。






そんなところでは葉がクルクルと巻かれているのを見つけることもある。





これはエゴツルクビオトシブミが作った揺り篭だ。
1枚の葉を器用に巻いて落し文状にして、中に卵を産みつける。
孵化した幼虫は巻かれた葉を食べ中で蛹になる。


オトシブミの仲間の中には、巻いた後で切り落とすタイプと吊り下げておくタイプとがある。
落ちていなくても落し文だ。


実を想う

2011-05-23 07:07:12 | 近所

初夏の池には黒い帯ができることがよくある。





数えきれないほどのオタマジャクシが生き抜こうと泳いでいるのだ。






岸に近いあたりには小さな薄緑色の花がたくさん浮かんでいる。






マユミの木が花を散らし始めたようだ。
秋にはたくさんの実ができることだろう。






実といえば、ツクバネウツギも水辺の斜面から枝を延ばしていた。






この萼片の下に実がなる様子から衝羽根の名前が冠せられたらしいが、まだその姿を撮ったことがない。
今年は見落とさないようにしたい。



大反嘴鴫

2011-05-22 07:43:53 | 近所

ナワシロイチゴが咲いていた。
昔と今では稲作の時期も若干ちがうと思われるが、苗代のころにイチゴができるということだろうか。




田植えが始まった田んぼもあるし、まだ水を張っただけのところもある。




1週間ほど前にやってきたというオオソリハシシギ(雌らしい)が泥の中を突いて、ときどき白い虫のようなものを咥える。




オオソリハシシギは北極圏などで繁殖し冬は南の方で越冬し、日本には渡りの途中、春と秋に見られる。
本来は群れで渡り、単独で内陸にくるのは珍しいそうだ。仲間とはぐれたのだろうか。




畔の隅っこあたりをつつくオオソリハシシギ。2mほどのところに近づいても恐れる様子がない。
右奥にも何人かのカメラマンがいるのだけれどマイペースの食事に余念がなかった。




破れ傘に こぶ

2011-05-21 07:26:06 | 近所

ヤマハタザオ(アブラナ科)
細い茎をまっすぐ伸ばして小さな花をいくつかつけているのはハタザオの仲間。
茎の毛や葉の鋸歯の様子から、たぶんヤマハタザオだろう。





アブラナ科らしい十字花。下の方では実になっている。





1ヶ月ほど前にヤブレガサ(キク科)がこのようにたくさん顔を出していた。





花芽からそろそろ蕾になっているのだが、茎が異様に膨らんでいるのがあった。
ヤブレガサクキフクレズイフシという虫こぶだ。タケウチケブカミバエが産卵したせいらしい。





イスノキ(マンサク科)の葉にも虫こぶができていた。

イスノキの虫こぶはイスノキエダコタマフシ、イスノキエダイボフクロフシ、イスノキエダチャイロオオタマフシ、
イスノキエダナガタマフシ、イスノキエダホソナガタマフシ、イスノキハグキタマフシ、イスノキハコタマフシ、
イスノキハタマフシなど多くの種類がありアブラムシによるものが多い。
イスノキエダナガタマフシなどは大きくて穴をあけると笛になることで有名だ。

この虫こぶ(イスノキハタマフシ)は葉の表側は丸くふくれ裏側では尖っているのが面白い。




チョウよ ガよ

2011-05-20 07:05:48 | 近所

ミツバウツギの花はアゲハの仲間に人気がある。
この日はジャコウアゲハも来ていた。尾状突起が傷んで短いのが残念。





翅の向こうに花が透けて見える。






このミツバウツギにはカラスアゲハが来ているのを見たこともあったが、今回は湿地で吸水していた。





黒と緑そして瑠璃色に赤い紋が入った翅がきれいだ。






白くなりはじめたハンゲショウの葉にはクロヒカゲが止まっていた。





イヌスギナにいたのは蛾の仲間。モンシロツマキリエダシャクというのだろうか。





ハルジオンの花にはホソオビヒゲナガがいた。
ガとチョウに特段の区別はないので吸蜜していても不思議はない。


いろいろ頑張ってる

2011-05-19 06:57:41 | 近所

ユリノキの大木に黄色い花が咲いている。
高すぎて花を間近に見ることができない。





まわりの広い範囲で、このような新芽が出ていた。
このころからユリノキの葉っぱは半纏の形をしているのに感心する。





これはタラノキの葉っぱ。
若い木では葉軸にたくさんのトゲが出る。動物に食べられないよう頑張っているのだろう。





タケノコを食べる時期はほぼ終わったが、ようやく簡易舗装を突きぬいて出てくるのもいる。
人が通るところでどこまで頑張れるのだろう。





これまた人が通る階段の途中にコウゾリナが生えている。
よく見ると2か所で折れていながら茎がぐーっと上を向いて花を咲かせている。
大した生命力だ。



クジャクとキジ

2011-05-18 06:50:19 | 近所

家のクジャクサボテンが咲いた。





サボテンの花はいつも忘れたころに咲いてくれる。
こういう黄色では孔雀の羽を想像しにくい。





近所に孔雀はいないがキジならしばしば見かける。






孔雀のように優雅に羽を広げることもなく、トウモロコシ畑やネギ畑に入ってのんびりしている。






地面をついばむけれど、野菜を荒らすわけではなさそうだ。




カワトンボとハンミョウ

2011-05-17 07:20:06 | 近所

小さな流れのあるあたりでカワトンボの姿を見ることが多い。
近づいても動かないでじーっとしているのもいた。羽化したばかりだろうか。





こちらは元気のよい雌。翅の縁紋が白い。





こちらのように赤い紋が入っているのが雄だそうだ。





カワトンボのカップル。前が雄で後ろが雌。
結婚のときは雌が尾を曲げて雄の腹にくっつける。横から見るとハートの形になるようだ。






湿地を歩くハンミョウ。しばらく見ていたがカップルになることはなかった。






草の上に止まったり土やコンクリートの道を歩いたり、どこにいてもよく目立つ服装だ。