横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

吊るし雛

2008-02-29 09:09:12 | 近所

3月3日のひな祭りを前に、瀬谷区内の何ヶ所かで雛飾りイベントがある。
近所・中屋敷にある築130年の民家では、約1500体の吊るし雛が公開されている。


3組の雛飾りを背景に、
いろんなデザインの雛が吊るされたり、くりぬいた竹に収められたりしている。


近くに住む二人の女性がコツコツと丁寧に作り上げてきたものだ。


生地など材料を集めるのも大変な苦労があるのではないだろうか。


何かに乗って飛んでいるのか滑っているのか楽しそうだ。


今年の干支に因んで、ねずみの結婚式だろうか。

 
目の形だけでも表情が変わって、それぞれに面白い。

 
吊るし雛作りの講習会も行っていたが、
折鶴に似たような簡単なものでも2時間以上はかかるという。


近くの陶苑の作品も展示されている。


甘酒を飲んで、帰るころには参観者も増えていた。



クリスマスローズ・ヒヤシンス・クロッカス

2008-02-28 08:20:18 | 近所

我が家のヘレボラスが咲いたと思ったら、先日来の風と寒さだった。


ようやく昨日、カメラを低くして花の芯まで写るようにした。


鉢の中のヒヤシンスも急に開き始めた。
もう少しで満開になるだろう。


ご近所では前に花壇だったらしいところにクロッカスが咲いていた。
忘れられても球根が生きていたのだろう。


タラノキとニワトコ

2008-02-27 08:21:02 | 近所

この前冬芽や葉痕を観察して面白かったので、ときどき注目している。

地面から突き出た70cmぐらいの若木にはトゲがいっぱい付いていた。
葉痕が茎をぐるっと取り巻いている。こんなに長い葉痕は珍しい。


タラノキ(ウコギ科)
てっぺんから展開する新芽はタラノメとしておいしい山菜になるそうだ。


ニワトコ(スイカズラ科)
これはニワトコの葉芽の方だろうか。


ニワトコの芽には葉芽と混芽の2種類があって、葉芽は紡錘形をしている。


混芽は球形で、葉が展開していくと奥に花芽が見えてくる。




路傍や畦に春を感じる

2008-02-26 09:54:11 | 近所

先日の強風と寒の戻りには驚いたが、
地の温さは確かと見えて春の草花が増えている。


田んぼの近くでヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ナズナに混じって、
長めの茎に葉が何重にも互生した先端に杯状の花序をつけているものがある。


トウダイグサ(トウダイグサ科)
トウダイグサは地味な花だが、黄色いオシベの脇にある蜜腺が光る。


トウダイグサの花の構造は前にちょっと観察してみたことがある。
トウダイグサ
トウダイグサ追加  参照


ハコベ(ナデシコ科)
道端のハコベも目立つようになってきた。


柱頭が3裂し、オシベの数が少ないことなどからコハコベかと思う。


ミチタネツケバナ(アブラナ科)
これも道端や田んぼの畦などで見られる。
種浸け花の名前は、この花が咲くと籾を水に浸けて苗代に蒔く準備をするからだという。
タネツケバナに似ているが、実が茎に沿うように上を向いているのが特徴だ。




明治神宮

2008-02-25 08:44:17 | あれこれ

明治神宮の北池には、この時期オシドリたちがいる。


色のきれいなオスが目立つが、つがいになっているらしいのもいる。


「そこのオシドリ夫婦さん、こっち見て!」
なんて言われても振り向きはしない。


春一番の吹く中、結婚式の人たちを何組も見た。
参進といって神職が先導して新郎新婦および参列者が奉賽殿へ向かうことから始まる。
晴れがましい気持ちだろう。
仲の良いオシドリ夫婦になってもらいたいものだ。


小鳥を観察しようと御苑にも行ったが、風が強く寒いせいか姿も声も少ない。
シジュウカラやヤマガラを別にすると、
かろうじて会ったのはツグミに近いシロハラぐらいのものだった。、


空には無数のカラスが騒ぎながら飛んでいる。
なんか馬鹿にしているようにも聞こえる。


参宮橋のほうへ出るとポニーの公園があった。
人参をやったり子供が乗ったりして触れ合うことができる。


その隣には馬場もあって乗馬を楽しむ人たちがいた。
都心にこんなところがあるとは知らなかった。

曇る前に撮らないと

2008-02-24 07:45:50 | 近所

まもなく開花しようというというのか、この姿も可愛いものだ。


勘がいい方はお分かりになるかもしれない。
開花が遅れていた自然教育園のユキワリイチゲだ。
ユキワリイチゲ(キンポウゲ科)は
イチゲやニリンソウなどの仲間の中で最初に咲く。


フクジュソウと同じように日差しがないときれいに開かない。
昨日は撮った直後から曇って寒くなったので今日は凍えているかもしれない。


道路を挟んだ落ち葉の間から顔を出している蕾はちょっと様子が違う。
アズマイチゲあたりかもしれない。


フキ(キク科)
フキノトウもポツポツ出ている。


食べるのはこれぐらいの若いものが良さそうだ。
先日はフキミソにして食べた。


好天点描

2008-02-23 08:53:45 | 近所

好天が続いて近所を歩くのも気持ちが良い。
家から北へ歩いた上瀬谷の畑の間を流れる川のそばに、
珍しくもないヒヨドリがいた。
近づくとサーッと飛んでいくのが普通だが、なぜか動かないのが珍しい。
これは1mぐらいに近づいてズーム無しで撮った。


少し回りこんでも平気な様子なので、ちょっとアップにしてみた。
怪我でもしているのかと思ったが、しばらくしたら飛んでいった。


畑のほうへいくとヒバリがピーチュルピーチュルと高く羽ばたいていた。


ずーっと南へ行った和泉川畔にはネコヤナギの花が見られる。
赤い葯の先がはじけて黄色い花粉を出す様子が面白い。


その傍のミモザの木は開花を待つ蕾が黄色いが、
その中に何やら鳥が寝ている姿が見える。


ゴイサギだ。
幼鳥から若鳥の間は灰色の羽に白い斑が見られるので、特にホシゴイと呼ばれる。
星恋ならぬ星五位はイノシシならウリ坊といったところだ。
成鳥は 2006.12.29 の記事 参照


どれも初めて見た

2008-02-22 08:24:25 | 近所

厚木にある神奈川県自然保護センターは、
いろいろな催しや展示を通して我々が自然とふれあえる場所だ。
自然観察ができる湿地や雑木林があり、観察会や研修会も行われる。
また怪我や病気をした野生動物の保護・治療も行っている。


流れの淀んでいるところに何か粒の集まりが見えた。


カエルの卵のようだ。


センターの資料によるとヤマアカガエルの卵塊だそうだ。


木道を歩いていると小さな赤いものが目に入った。
木道の朽ちた部分を化粧しているようだ。


コアカミゴケ(最近では、コナアカミゴケとも)というもので
このように腐朽した樹皮や、腐植土のある岩上に生育する。
コケと呼ばれているが苔類(鮮苔類)ではなく地衣類だそうだ。
地衣類とは菌類と藻類の共生体で茎や葉の区別はない。
ウメや桜の木に白緑色でつくウメノキゴケも地衣類だ。
仲間のイワタケは食用にもなる。


赤い小さな皿状の器官は、子器とよばれる生殖器官で中で菌類の胞子がつくられる。
子器は種類によって形や色が異なる。


地衣類のことはつぎのサイトに詳しく出ている。
国立科学博物館ー地衣類の探求


林の縁ではツチグリを見た。
ツチグリは菌類の仲間、キノコの一種だ。
扁球形の袋の中に胞子を作る。その外側には皮質の厚い外皮がある。
成熟すると、その外皮が7-10片に裂けて星形に開く。
外皮は乾湿によって開閉し、
閉じたとき袋を押しつぶして胞子が先端の穴から放出されるそうだ。



森の仲間たち

2008-02-21 08:29:45 | 近所

ヌルデ
先日、自然の語り部の仲間と市民の森を歩いた。
「森の仲間たち、その不思議を発見しよう」というテーマだ。
花も葉も無い冬だから見やすいもの。それは枝先の冬芽や葉痕だ。


いろんな木を観察して見つけた森の仲間たちを、班の人たちと模造紙にまとめてみる。
木の名前は二の次にして、どんな仲間を発見したかが大事だ。
子供たちと歩いたら、もっと自由な発想で違った仲間を見つけただろう。


カエデの二つ並んだ冬芽は豚足にも見える。
そして恐竜の手はサクラ、親亀の上に子亀が乗っているようなのはエゴノキ。
ナナフシ?はムラサキシキブで、ボクエスキモーはアオギリの大きな冬芽だ。


能あるタカはツメかくすと書いてあるのはモミジバスズカケノキで、
タカノツメみたいな冬芽が秋には隠されていた。


これは前に撮った葉っぱの写真だが、
葉が落ちるまでは葉柄の根元が冬芽をすっぽり覆っていたのだ。


それに対して、一番最初の写真のヌルデの場合は
葉柄の根元が冬芽を抱くようについている。


上から見るとこんな感じ。


落ちた葉の根元はU字形状だ。


葉が落ちると冬芽とそれを取り囲む葉痕がこんな風に見える。
茶髪の子が頭かかえて何かを悩んでいるのか。
バッファローなどの顔と見る人もいるだろう。
葉痕の下部と左右上部のポツポツは維管束で云々と説明しても、
子供たちが森を理解したり興味を持ったりすることには役立たない。
科学的な説明だけでなく心情的に見ることも重要だ。

冬芽や葉痕は今日のよりももっとユニークなものもある。
少しずつ蒐集してみたい。


付録
この観察の途中にシャクガの仲間で冬に活動するフユシャクを見つけた。
1月にヒラヒラ飛んでいるのを撮れなかったが、春が近い今はじっと止まっていた。

ヘレボラス

2008-02-20 07:18:51 | 近所

我が家のクリスマスローズ。
本当はヘレボラス・オリエンタリスとかレンテンローズとか言うのだろう。
あと一息のところまで来た。




ちょっと待ちきれず、よそまで見に行った。


たくさん植えられている場所でも咲いているのは、まだ数えるほどだ。


水辺に近づくとコサギが急に3mほど飛んだ。
回り込んで見るとザリガニを捕まえたところだった。

見えても撮れない、見えなくても写る

2008-02-19 08:22:51 | あれこれ

横浜の田舎とはいえ都会に近い我が家からは、
望遠鏡を使っても星いっぱいの空は見えそうにない。


これらは我が家から撮ったもの。
だけど肉眼でもこのように見えたわけではなく、ズームしたレンズを通した画像だ。
そして星ではなく日の光がこのように写ったものだ。


少しズームと角度を変えると、こんな写真になった。
朝起きて窓ガラス越しに外を見ると、太陽が上がり始め林の間から光が差す。
肉眼では、枝や葉の間からこぼれる光が細い線になって輝いて見える。
何とか撮ってみようとするのだけれど、
シャッター速度や絞りを変えても上の写真のように星空になってしまう。


別の日にシャッター速度をうんと遅くして角度を変えて撮ると光の線にはなった。
しかし目で見るのは、これとは違う。
うまく表現できないが、光線の1本1本に細かい虹色の点が輝いているのだ。


見えているものが撮れなくて、見えていないものが撮れる。
興味深いことだ。

間にガラス窓を通していることも何か関係しているかもしれない。




ジョウビタキとミノムシ

2008-02-18 08:29:24 | 近所

ふれあいの森で見たジョウビタキの雌。
ジョウビタキは縄張りを持っていて、
このような木を定位置としているものと思っていた。


ところが、こんなところにも止まって、あたりを見回している。


また地面に落ちた枝の上でも・・


ジョウビタキは地上に落ちた実や虫を食べると推察できる。


ふれあいの森の入り口近くに
ミノムシがいたとポージィさんに教えてもらったので見てきた。
日本の主なミノムシはオオミノガとチャミノガで、
細い枝を集めて作り茎に密着しているのはチャミノガだそうだ。
オオミノガは枝にぶら下がるのだが、絶滅が危惧されているという。
そういえばミノムシをあまり見なくなった。
これはチャミノガなのだろうか。


これは前に宮ヶ瀬で見たミノムシ。
細い枝でできているようだが枝にぶら下がっている。
さて何ミノガなのだろうか。


台湾亭

2008-02-17 08:34:17 | 近所

大和市の泉の森とその南側のふれあいの森あたりには、
いろんな水鳥がいる。


そんな仲間のコガモは、池よりは川のほうで見ることが多い。


そんな森の一角に朱塗りの建物がある。台湾亭という。
台湾高座会と日本高座会の人たちが建設し1997年に大和市に寄贈された。
高座会とは何だろうか。


昭和戦争末期、青年が戦場に借り出された日本は深刻な労働力不足に陥った。
航空機生産の拡大と熟練工確保の必要に迫られた海軍当局は、安定した優秀な労働力を確保するため、
台湾の少年たちに的を絞って優秀な青少年を選抜して高座海軍工廠に動員した。
12歳から16歳ぐらいまでの少年とリーダー役の17~19際の中学生たち8000人以上が、
この近くにあった少年工宿舎に寝泊りして約2年、戦闘機の生産に従事した。
戦後、台湾に戻った人たちは高座の地を第2の故郷とも思い続け、
戒厳令が解除された欲1988年に同窓会「台湾高座会」を結成した。


2月4日読売新聞の朝刊2面「顔」欄に、こんな記事が掲載された。
写真が鮮明でなく読みにくいので原文のまま転記する。

    昭和戦争中の元台湾少年工組織の代表 李 雪峰さん
      昭和戦争末期、日本の植民地統治下の台湾から、神奈川県の高座海軍工廠に渡り、
      戦闘機「雷電」の生産に汗を流した少年たちがいた。
      1943年秋、その一員に志願して、日本へ行った。日本名は森本雪夫。当時17歳。
      リーダー役だった関係から、同窓会「高座会」を結成し、会長を務める。 
      「働きながら学べる」として、台湾各地から成績優秀者が少年工に選抜され、計8,419人が
      労働力不足だった日本の軍需産業を支えた。
      「寒い日本では食べ物が台湾より少なく、故郷が恋しくて皆で泣いた。
      それだけに、同じ釜の飯を食った連帯意識が強いんです」。
      戦況悪化につれて、各地の工場を転々とし、空襲で死亡した仲間も多かった。
      仲間内の会話は、今も日本語だ。
      忘れられない思い出は、地元の農家から、サツマイモなどの差し入れを受け、
      「高座の情」に触れたことだという。
      戦後、台湾に戻り、各界で活躍する少年工出身者の同窓会結成が認められたのは、
      戒厳令解除の翌88年。
      昨年秋の20周年記念大会には、約800人が集まった。
      2003年、高座での勤務を示す在職証明書を厚生労働省から受け取った。
      一時は3,400人いた会員も、今では2,000人余り。平均年齢は79歳。
      近年は日本側と連携して、自治体交流の橋渡し役を担う。
      「19年間、日本人だった」との考えから、余生を日台交流に費やすつもりだ。
      「日本は第二の故郷。不屈の精神を学んだ。悔いはない」。
      日本を思う気持ちは、人一倍強い。(台湾支局、石井利尚)



竜宮城の門を思わせる造りで、鉄筋コンクリート製の6角形の建物の高さは約10m。


絵柄陶器がはめ込まれた欄間の下部の内外面は、
色鮮やかな山水・花鳥画で飾られている。


階段には海軍高座工廠のマークが彫られている。     
このマークは碇と前面から見た飛行機とを組み合わせたものだそうだ。


この少年工たちの中には病没した者もいれば、
いまのふれあいの森の近くで空襲されて死んだ者もいる。
台湾亭に近い善徳寺に、戦没台湾少年慰霊の碑がある。


台湾亭の近くはコサギも多い。
前に真下から撮ったので、今回は真上から失礼。



ちょっと変わって面白い

2008-02-16 07:06:21 | 近所

ご近所を歩くと白いラッパスイセンが咲いていた。
ここには極早咲きのガリルという水仙もあったはずだが、今年は見逃した。


公園へ行っても花の少ない中、ふわーっと明るい木がある。


マンサクの仲間だ。


細いリボンの先がクルっと巻いた形は見なれたものだが、よく見る花とは色が違う。
この朱色はエレナという品種かもしれない。


開き始めたつぼみの中に納まった姿も面白い。


その近くの林のクヌギの枝に残ったドングリの姿も面白い。
鹿か何かの角?
脱いだのは帽子か鬘?


腰痛なので歩く

2008-02-15 08:31:31 | 近所

軽い腰痛になったので、
近所の畑や野原の間を歩きまわった。


ツグミも枯れ草の上を歩きまわっている。
腰痛ではなくて食べ物を探しているだけなのだろう。


ホオジロはカップルで食事中だったが、片方しか撮れなかった。


カタカタ音がすると思ったら、枯れた茎にコゲラが見えた。
大きな木ばかりでなく、こういうところでも食事するらしい。


このモズはどこで何を食べようかと探しているのだろうか。


野菜のあたりから飛び出して整地中の畑に来たカップルは、
ヒバリだと思うが冠羽を立てていないので分かりにくい。
空中でピーチクさえずるのもいたが撮れなかった。


家を出るとき曲がっていた腰もだんだん伸びて、
後半は早足で歩いた。