
新聞の「川沿い サクラと菜の花 競演 *秦野」という記事を読んで家人と行ってきた。
秦野市の水無川沿いで300本のオカメザクラが市民らの目を楽しませていると。
2010年に秦野市や南足柄市で開催された全国植樹祭を記念して植栽された。

渋沢駅から大倉行きのバスに乗り大倉入口で下車。
平和橋から上流1kmの両岸にオカメザクラが植えられている。

河原の菜の花も満開で、たしかにピンクと黄色の競演になっている。
ただ桜の花は盛りを過ぎているものも多く、1週間ぐらい前が良かったかもしれない。

オカメザクラはカンヒザクラとマメザクラの交配種で下向きに咲くそうだが、
これだけ花つきが良いと上向きに咲くのも出てくる。

全ての桜は寄付をした市民が自ら植樹し、名前の入った記念プレートを残している。
この写真は当たり障りのないプレートのものを選んだ。

瀬谷市民の森でモミジイチゴの花が盛りになった。

モミジイチゴ(バラ科)
モミジイチゴは白い花弁に雄しべがいっぱい。キイチゴの仲間だ。

モミジイチゴは混芽から花が咲き、その後に葉が展開する。

少し前、花が咲き始めた時は葉がほとんどなかった。
枝に鋭いトゲが見える。

葉の姿からモミジの名前が付けられた。

昨日は肌寒い日であったが、東京でソメイヨシノの開花宣言が出された。
前の日に行った神奈川県自然環境保全センターでは既にマメザクラが満開だった。

マメザクラの名前通り小さめの花が下向きに咲く。
マメザクラは分布域から富士桜とか箱根桜とも呼ばれる。

保全センターでは春めき桜も満開だった。
春めき桜はカンヒザクラとシナミザクラの交雑種で南足柄で植栽されていた。
今は狩川沿いの春木径に桜並木を作っていたり怒田丘陵でも見られる。

春めき桜にメジロがやって来た。
花つきがよいのでメジロの姿はすぐに花の陰に入って撮りにくい。

お尻から失礼。

片倉城跡公園には今年もカタクリが咲き始めた。

カタクリ(ユリ科)
しかし昨年に比べると開花を待つものを含めても寂しい感じだ。

天気が良かったので、どの花も日が当たって花被片が反り返っていた。

カタクリなどと並んでイチゲの仲間もスプリングエフェメラルだ。
片倉ではアズマイチゲが咲いていた。

アズマイチゲ(キンンポウゲ科イチリンソウ属)
イチゲとは一華つまり茎に一輪だけ花をつけるということらしい。
花びらに見える萼片の数は十個前後だが変異が多い。

花の下の小葉がなんとなく垂れている感じ。
仲間のキクザキイチゲの小葉は元気よく外に張っている。
なおイチリンソウ属の仲間であるニリンソウも咲き始めていた。