横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

慕古の旅 6日目

2009-08-31 05:00:00 | イベント



慕古の旅 今日の予定


5時に出発。今日は46kmを歩くので朝食前に発つ。
標高200mの湯尾峠を越えて、6時半ごろ南条で朝食のあと脇本宿決別顕彰碑に献香する。

越前市に入り、武生・螢山禅師誕生寺、帆山・螢山禅師誕生碑、深草・龍泉寺、新保・宗生寺で献香。

螢山禅師は道元禅師から4代目で、曹洞宗では道元禅師を高祖、螢山禅師を太祖としている。
今の石川県にあった諸嶽寺が螢山禅師により諸嶽山總持寺と改名され、江戸時代に永平寺と並んで大本山となる。
火災で焼失したために明治44年に横浜・鶴見に移転した。

鯖江の西山公園で中食。サクラ、ツツジ、紅葉の時期は素晴らしいようだ。
萬慶寺で献香したのち北国街道を進んで、5時半ごろ福井市の宿に着く。

慕古の旅 5日目

2009-08-30 06:00:00 | イベント



慕古の旅 今日の予定

8時に出発。

栄新町・永賞寺で献香。戦国武将・敦賀城主でもあった大谷吉継の供養塔があるそうだ。
ここから次第に登って行き葉原、新保に11頃に着く予定だ。

ここから標高628mの木の芽峠に登山、急坂の石畳の道はかなりきついと予想される。
峠の上で三祖師顕彰碑に献香し、中食をいただく。

峠を下っていくと言奈地蔵がある。
昔、馬子が大金に目がくらんで旅人を殺害した。
誰も見てなかったかと辺りを見回すといつも拝む地蔵様がいたので「おい地蔵、誰にも言うな!」と言った。
ところが地蔵様は「お前こそ言うな」と言ったそうだ。
のちに若い旅人にこのことを話したら、殺された旅人の息子であることが分かり、潔く討たれたという。

スキー場のあたりから下って二ツ屋から追分に出ると鹿蒜川(かえるがわ)が流れているはずだ。

今庄・棟岳で献香。
今庄は山中峠、木ノ芽峠、栃ノ木峠の道が当地で合流する軍事、交通の要地として栄えてきた。

5時ごろ宿に着く。

慕古の旅 4日目

2009-08-29 06:00:00 | イベント



慕古の旅 今日の予定

8時に出発。

丹後街道を進み椿峠と関峠を越えると越前に入り、莇生野・幸松寺(あぞの・こうしょうじ)で献香。

敦賀市街地に入って松島・永建寺で献香ののち、3時45分ごろ宿に入る。

歩行距離が25kmと短く、途中の二つの峠どちらも標高100m以下なので楽な一日になりそうだ。

明日の木の芽峠に備えて体調を整えることとする。



慕古の旅 3日目

2009-08-28 06:00:00 | イベント



慕古の旅 今日の予定

今日も8時に出発。
保坂・宝昌寺(ほうざか・ほうしょうじ)で献香。

標高277mの水坂峠(みさかとうげ)を越えて福井県に入り熊川宿で中食。
熊川は古い街並みが残っているらしい。

上中(かみなか)で丹後街道と合流し三方五湖方面へ向かう。

田上・常在院、岩屋・円成寺で献香。
円成寺には樹齢250年の大門松(みかえりの松)・福井県指定天然記念物があるらしい。

三方・臥龍院で献香して5時半ごろ宿に入る。

慕古の旅 2日目

2009-08-27 06:00:00 | イベント



慕古の旅 今日の予定

今日は8時に出発して比良山系西側を走る鯖街道を朽木まで約36km歩く。

鯖街道は若狭湾で獲れた魚介類を京都に運ぶための街道で、
鯖に塩をして夜を徹して運ぶと京都に着くころちょうどよい味になっていたそうだ。
京都のうまいものの一つに鯖寿司がある。

寂光院の近くを通り、なだらかに上っていき途中峠(標高380m)を越えると滋賀県に入る。
さらに進んで花折峠(500m)を越えれば下りに入る。

坊村を経て、4時半ごろ朽木興聖寺(くつき・こうしょうじ)に着く。
朽木興聖寺は近江守護佐々木信綱が承久の乱で戦死した一族の供養のため道元禅師を朽木の里に拝請したときに創建を勧められた。
のち佐々木氏の流れをくむ朽木氏の檀那寺として近江の巨刹として栄えた。

献香ののち5時半ごろ宿に着く。

慕古の旅 1日目

2009-08-26 06:00:00 | イベント



慕古の旅 今日の予定

一行は8時半に伏見・宝福寺を出発し伏見街道、東大路通りを経て11時に建仁寺に到着の予定。
私は前日に所要があるため建仁寺で合流する。

建仁寺は栄西禅師が1202年に開山した臨済宗建仁寺派の大本山である。
道元は1217年に建仁寺に入り栄西の直弟子である明全に師事し、1223年にともに宋へ渡った。
帰国後、日本で曹洞宗を興し広めた。


明全和尚の供養塔に献香して建仁寺を発つ。

円山公園内の道元禅師荼毘塔で献香し、知恩院あたりで中食。
南禅寺あたりから白川通を北上し宝ケ池、八瀬(比叡山麓)を経て4時半ごろ大原に着く。

道元禅師入越足跡・夢街道慕古の旅

2009-08-25 07:22:23 | イベント
明日から1週間、「道元禅師入越足跡・夢街道慕古の旅」に参加する。
日本曹洞宗の開祖である道元禅師が京都深草の興聖寺を発ち越前志比荘に入越するまでの足跡をたどる

道元禅師は天台宗で出家ののち臨済宗・栄西の弟子明全に師事した。
宋に渡って曹洞宗・如浄禅師の下で仏道修行し印可を受け帰国。
1233年に山城・興聖寺を開いて曹洞宗の布教につとめた。
1243年に越前に移り大佛寺、のちの永平寺を開いた。

慕古の旅は、その往時の足跡を偲び道元禅師と同行同修の「禅を歩む」徒歩の旅で、
京都伏見の宝福禅寺が毎年企画・実施されている。
昨年参加した京都の同級生に誘われて初参加することにした。

(注記)慕古:道元禅師の「正法眼蔵栢樹子」に「師の操行におよばざれども慕古を心術とするなり」とある。
        「趙州禅師のように厳しく徹底した禅の境涯には及ばないけれども、
         古人の徳行に敬慕すること(慕古・・もこ)を心の糧としていきたい」との意。
        平成14年に行われた永平寺開山高祖道元禅師の750回大遠忌のテーマは「慕古心」であった。
     
     同行同修:他を受け入れながら同じ修行をすること
 



行程:

前日  宇治に再建された興聖寺に拝登・献香。所用のため私は参加できない。

1日目 伏見・宝福寺  建仁寺で明全和尚墓前献香、道元禅師荼毘塔献香   白川通 鯖街道を通って  大原
    30km 
2日目 大原 寂光院 途中峠 花折峠  朽木・興聖寺献香(深草興聖寺の地形に似ていたので同じ寺号だとか)
    36km
3日目 朽木 水坂峠 若狭街道 北国街道経由、その途中 保坂宝昌寺、常在院、円成寺、臥龍院で献香  三方    
    37km
4日目 三方  丹後街道 椿峠  関峠を経由し、 莇生野幸松寺、松島永建寺で献香 敦賀 
    25km      
5日目 敦賀  永賞寺献香 木の芽峠登山 三祖師顕彰碑献香 木の芽街道 今庄棟岳寺献香  今庄
    25km
6日目 今庄 湯尾峠 脇本宿決別顕彰碑、生螢山禅師誕生寺、帆山螢山禅師誕生碑、龍泉寺、新保宗生寺、鯖江萬慶寺で献香  福井
    46km 
7日目 福井 鎮徳寺献香 永平寺街道  越坂峠 永平寺三道  永平寺龍門頭  山門頭 三拝  承陽殿下壇拝謁焼香
       本山挨拶展茶  諸堂拝観  寂光苑完歩記念碑賞状授与  下山
    18km

宗門僧侶の方5名を含めて25人前後が同行し、笈館(宝福寺秘蔵の道元禅師御頂相)を永平寺まで交代で背負っていく。
また毎日夕食後に座禅がある。
通常は8時頃発17時頃着の行程だが6日目は46kmの長距離なので朝5時に出発する。


1週間にわたり不在のため頂いたコメントに対する返信は行えませんが、ご了承お願いします。


スイフヨウ

2009-08-25 07:06:23 | 近所

いつの間にか芽を出した我が家のサルスベリ。低いところでもしっかり咲いている。



近所で見かけたこのムクゲも藪の中の低いところに咲き、ごく若い木のようだ。



ムクゲとフヨウは同じ仲間。
朝は真白だったスイフヨウが午後2時にはピンクに染まっていた。
翌朝には紅くなってしぼんでしまう。



ムクゲもフヨウも一日花。この蕾は明日にも咲こうとしているのだろう。



5枚の萼に包まれた蕾たちがつぎつぎと咲くのを待っている。
・・・と思ったら萼の外側に細いものがいくつもある。



花を裏側から見ると細腕で萼を支えるかのようだ。
フヨウの仲間たちにはこのような副萼片があるという。初めて気づいた。
枚数は7~10枚ぐらい、はっきり決まっていないように見える。



先ほどのムクゲについた蕾も同様であった。