横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

道端のピンクの花たち

2007-04-30 08:33:29 | 近所

野原や道端に、1cmぐらいの小さなピンクの花が咲き出した。


ユウゲショウ(アカバナ科) アカバナユウゲショウ
なんとなく優雅な名前だが、江戸末期にアメリカから帰化したそうだ。


夕化粧だけに午前中はひっそりしている。


ヒルザキツキミソウ(アカバナ科)
ユウゲショウをうんと大きくしたヒルザキツキミソウもまたアメリカから来た。

その隣にピンクの花が写り込んでいる。

その花は、フェンスの向こう側にいっぱい蔓延っている。


サクラギソウ(ナデシコ科) フクロナデシコ、サクラマンテマ
花弁の先が切れ込むのはハコベなどナデシコ科で見られる特徴だ。


このように萼筒が膨れるのでフクロナデシコの名前がついたらしい。
もう種が出来つつあるのだろうか。


イヌザクラ

2007-04-29 08:11:46 | 近所

市民の森の入り口の大きな木に白っぽい花が咲いた。
奥のほうに見えるミズキの花と少し感じが違う。


イヌザクラ(バラ科)
近づいてみると枝いっぱいに房状の花序がついたイヌザクラだった。
山に近く谷筋の日当たりの良いところに生えているというが、
我が家に近いところにももう一本の大木がある。


ウワミズザクラにも少し似ているが、
ウワミズザクラはシベの数が多いのでもっとフワフワした感じを受ける。


白い花弁が5枚あるのだけれど、
風で落ちやすいのか揃っているのが見つけられない。


ユキザサ

2007-04-28 08:23:53 | 近所

これは・・・?



雑木林で黄色いヤマブキソウに混じって、真っ白な花序がいくつか見える。


ユキザサ(ユリ科) 雪笹 
笹のような葉っぱからアズキ色の茎を伸ばして、
その先にいくつもつける花は、雪の結晶のようにも見える。

茹でると美味しいのでアズキナとの別名もあるそうだ。


ユリの仲間らしく6枚の花被片とオシベが目立つ。


メシベの柱頭まで白くて分かりにくいので、暗めの露出で撮ってみた。
丸い部分の先にちょっと突起がついているようだ。
実ると秋に赤く熟すという。

藤の長短、左右

2007-04-27 09:52:02 | 近所

ノダフジ(マメ科) 藤、野田藤
藤棚で長い花序を垂れ下がらせる姿に見とれる季節だ。
最近、この花の標準和名はノダフジということを知った。


野田とは大阪市福島区の野田・玉川あたりのこと。
鎌倉時代から一帯にフジが広がっていて、江戸時代には「吉野の桜、野田の藤」と言われていた。
明治時代になって牧野富太郎博士が、
このあたりのフジを調べてヤマフジとは別種のノダフジと命名したそうだ。
その後は衰退していたが、地元の人々の努力でよみがえっているという。


ヤマフジ(マメ科)
一方、この藤棚は紫も白も花の感じがノダフジとはちがう。
こちらは別種のヤマフジなのだ。


一つ一つの花は大きくてクマンバチ(熊蜂)がよく似合う。


しかし花序は長く垂れ下がるほどではなく、丸く感じることもある。


ノダフジ      ヤマフジ
ノダフジとヤマフジは蔓の巻き方が違う。
どちらを右巻きというのかは、植物だけでなく工学や日常の世界でも混乱する。
ノダフジは左腕を木の上に向かって巻きつけていくのと同じ。
ヤマフジのほうは右腕を巻きつけるのと同じ形と覚えればよさそうだ。


もうすぐ三時

2007-04-26 14:52:14 | 近所

1:15 ごろ
テルナミ(ツルナ科、メセン科)照波 別名:サンジソウ
きょうは快晴なので午後になると、庭のサンジソウが開き始めた。


2:10 ごろ
午後三時ごろに咲くので、三時草と呼ばれる。
同じ理由でハゼランもサンジソウだ。
昨年の ハゼラン


4時10分に以下を追記

4:00 ごろ
蕾と見えたのが、投稿後しばらくして咲いた。
明日かと思ったのに予想外。

雨なので

2007-04-26 08:01:56 | 近所

デンドロビウム(ラン科)
きのうは雨だったので、しかたなく家の花を撮る。
まずは室内の蘭を2種類。
デンドロビウムも色の種類が多いらしいが、我が家のは白。


デンファレ(ラン科)
これもデンドロビウムなのだけれど、
バルブの先に花茎を伸ばすファレノシプスタイプをデンファレと言うそうだ。


ボタン(ボタン科)
雨なので不精をして二階の窓から撮った花は、間違いなく牡丹。
切手の図柄にならないから関係ないか。


雨が上がったので横からも撮ってみた。

今朝は快晴、朝日がまぶしい。

マツバウンラン

2007-04-25 08:10:04 | 近所

リナリア(ゴマノハグサ科)
この花は別名をヒメキンギョソウ(姫金魚草)という。
また色の種類が多いのに、なぜかムラサキウンラン(紫海蘭)とも呼ばれる。


キンギョソウ(ゴマノハグサ科)
ウサギの耳にも見えるヒメキンギョソウより、こちらの方が金魚らしくみえる。


マツバウンラン(ゴマノハグサ科)
ウンランというのは夏に海岸砂地で咲くらしいが、
いま近所ではマツバウンランという小さい花が咲いている。


花の色からすればムラサキウンランと呼ばれても不思議ではないほどだが、
この細い葉からマツバウンランの名前がついた。


上の写真では黄色い花や赤い葉が混じってにぎやかだが、
こちらは背景も紫がいっぱい。


最初のはオニタビラコはじめ草木の多い中に咲いていた。


後の方は、砂地の駐車場の一面に広がっているものだ。


エビネ

2007-04-24 09:16:19 | 近所

エビネ(ラン科)
ほかでは少し前から見ていたエビネだが、
我が家のもようやく咲き始めた。


エビネの種類はいくつあるのか知らないが、うちには二つ。


泉の森で、ほかの色も見られる。


キエビネ(ラン科)
黄色いエビネというのもあるようだが、キエビネは別の種類で花の姿が少しちがう。
特にキエビネの唇弁の先は二つに裂けていない。


泉の森でも、もともと自生していたのでなく最近植えられたものだろう。

ヤエムグラ

2007-04-23 09:38:28 | 近所

最近、矢車のような葉の腋や茎先に小さな花が咲くのに気づいた。


ヤエムグラ(アカネ科)八重葎
きのうの八重桜とはなんの関係もないが、葉っぱの様子からヤエムグラと呼ばれる。
ムグラは群がって生い茂る雑草のことのようだ。
直径が1ミリぐらいでトリミングして見ると、
花弁が4枚、オシベが4本にメシベが2本のようだ。


近所の道端でよく見るが、中にはこのように密生しているところもある。


すでに実も出来はじめている。


実の表面にはちょっと鉤になった毛がついていて動物などに運ばれるのだろう。
四角い細い茎にも小さな刺があってほかの草にからみやすくなっている。


八重桜の境遇

2007-04-22 18:10:14 | 近所

近所の八幡神社を通りがかったら、八重桜が倒れていた。
先日の強い風に負けたのだろうか。


品種名も知らないけれど、しっかり咲いている。
これからも生き続けられるのだろうか。


こちらはお寺の敷地で生き生きと満開の春を謳歌している。
ちょびママさんに教えてもらった普賢象という品種かと思う。


葉化した2本の雌しべが特徴で、普賢菩薩の乗った象に見立てたものらしい。
なるほど、お寺では大事にされるだろう。

雑木林の今

2007-04-22 06:53:23 | 近所

泉の森の雑木林も落葉を緑が覆うようになって、
ホウチャクソウ、ヤマブキソウ、ジロボウエンゴサクなど花もにぎやかだ


ニリンソウ(キンポウゲ科)
咲き始めてから時間がたって、二輪草らしくなってきた。


ニリンソウでも中には三輪で咲くのも見受けられる。
ただしサンリンソウというのは別にあるらしく、まだ見たことはない。


イチリンソウ(キンポウゲ科)
ニリンソウから少し離れたところでイチリンソウも咲き始めた。


ニリンソウよりかなり大きく葉の形もちがうので、すぐ区別できる。


マムシグサ(サトイモ科)
この森でウラシマソウは前からいくつも見ているが、
小さめのマムシグサが一株だけ咲いているのを初めて見た。
こういう緑色のはカントウマムシグサというのだとか。



コクサギとカエデ

2007-04-21 08:33:01 | 近所

葉っぱが茂る腋から伸びた総状花序に小さな花がついている。


コクサギ(ミカン科)
これはコクサギの雄花で、花弁と萼片は各4個、雄しべも4本見える。

クサギといえばクマツヅラ科の木で花も実も優れて美しいが、
コクサギは科も違うし花も地味だ。
なぜクサギ? 答えは小さい臭木ということにちがいない。
ただし、クサギは臭いと言い伝えられているが、
現代人にはピーナッツバターのような良い香りと感じられるのではないか。


コクサギは雌雄異株で、雌花のほうは花序を作っていない。


撮るタイミングが遅かったか、柱頭は見えず実り始めているのだろう。
子房の上にポツンと見えるものが退化したオシベかもしれない。


これは4月始めの雌株の枝の様子で、昨年の実の殻が見える。
意識して撮ったものでないので分かりにくいが葉のつき方に特徴がある。
互生なのだけれど一つずつ互いちがいでなく、
実のすぐ上の葉序と花芽をはさんだ一番上の葉序が同じ方向に出ている。
こういうふうに二つずつ互い違いに出るのをコクサギ型葉序というそうだ。
ケンポナシやヤブニッケイのほかサルスベリでも見られるという。

小さい花という以外はコクサギと何の関係もないが、
記事のタイミングを失いそうなので以下を付録にする。

ノムラモミジ(カエデ科)
新芽から紅ければ、花も紅い。


プロペラのような実も赤いが、昨年のが飛びそこなったのだろうか。


ミヤサマカエデ(カエデ科)
この黄緑色の花は、目にすることの少ないミヤサマカエデ。


葉の形がカエデとは思えないが、実が出来ると納得できる。
下の写真は昨年5月下旬に撮っていた。



アブラナ科、こんな花も

2007-04-20 08:21:59 | 近所

このひと月ほど全国あちこちから、一面の菜の花の様子が伝えられた。
もう近所の菜の花は少なくなったが、
田畑のそばにはナズナにまじって小さな黄色い花が見られる。


スカシタゴボウ(アブラナ科)透田牛蒡
菜の花やナズナの仲間で年中見られるというが、初めて気づいた。


よく似た仲間のイヌガラシは、実が長いという。


ムラサキハナナ(アブラナ科)
お寺の境内に咲いていた白い紫ハナナ、植えた覚えはないそうだ。



もっと打ってよ

2007-04-19 08:06:29 | 近所

きのうの朝はテレビで松坂の試合を見た。
2点に抑えたが打線の援護無く敗戦投手になった。
レッドソックスは松坂登板のときに打てない。

午後からは雨。
阿蘇山は20cmほども積雪したらしい。おかしな天気だ。

降る前に近くの公園に行くと、ちょっと大きな木に白い花が咲いていた。
ログハウスのすぐ前に見えるのはハナミズキだが、
手前の木に花が咲くのは初めて気づいた。


マルバアオダモ(モクセイ科)
野球のバットの材料としてアオダモが好適で、
イチローや松井も使っていたという。


花は木の上の方に咲いているが、強風で落ちたのを撮った。
雌雄異株で雄花と両性花があるらしいが、研究不足だ。


マルバといっても葉が丸っこい形というわけではない。
アオダモの葉の縁には鋸歯があるが、マルバアオダモには無いからだそうだ。


花ミズキと花ズオウ

2007-04-18 08:36:03 | 近所

ハナミズキ(ミズキ科)
ハナ~という名前の木も何種類かある。
ハナカイドウはミカイドウとちがって実らず花を楽しむ。
ハナモモは実るけれど、やはり豊かな花のほうを重視している。


アメリカからやってきたハナミズキは、
白い小さな花が咲く在来のミズキとは雰囲気を異にする。


白のほか紅色もポピュラーだし、薄い緑色の花もある。



ハナカイドウ、ハナモモやハナミズキは
カイドウ、モモなど頭にハナがつかない花の見当がつく。
それではハナズオウは?
すぐには見当がつかないので調べてみた。


ハナズオウ(マメ科)
名前の由来は、この花の色がスオウ(蘇芳)の木の幹からとる蘇芳染めの紅紫色に似ているから。
スオウは熱帯アジアやブラジルで見られるマメ科の木で花は黄色いそうだ。
花も蘇芳染めも見たことがない。


白いハナズオウを見かけたが、こうなると蘇芳には関係が薄くなる。