横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

目が離れてる

2010-04-30 06:30:41 | 近所

「何だよぉ~」 と顔を出したのは・・・誰?






水辺の近くヒラヒラ飛んでは草木に止まるカワトンボの姿が見られるようになった。






詳しい種類は分からないが、この個体は翅の縁紋が白色なので♀のようだ。





未熟なのか複眼がまだ白く濁っている。





シオカラトンボやアカトンボと違って左右の複眼がずいぶん離れている。





ガガンボの仲間も飛び始めていた。これも詳しい種類は分からない。


深山 でもないが

2010-04-29 06:45:37 | 近所

足柄古道とされている山道を歩いていると大きなハコベが咲いていた。





ミヤマハコベ(ナデシコ科)
ミヤマハコベは花弁直径が1cm以上あるので、ずいぶん大きく見える。











足柄古道から舗装道路に出て茶畑などを見ながら歩く。





縁石の隙間から草が生えて黄色い花が咲いているのが見えた。





ミヤマキケマン(ケシ科)
ミヤマキケマンだ。
この道路が自然の山あいを切り開いたものだと知れる。
いつまでもたくましく生き残るだろうか。





撮っているときに気づかなかったが、果実が写っていたので拡大してみた。



足柄の関

2010-04-28 07:56:32 | 近所

足柄峠に足柄之関跡がある。
もっとも、この門は黒沢映画「乱」の撮影用に作られたのを移設したものらしい。




足柄坂は鎌倉時代に箱根道が開かれるまで官道・公道として東海道の最大の難所だった。
足柄の関は足柄坂に出没する強盗団を取り締まるために899年に設けられた。





足柄山聖天堂の本尊は大聖歓喜双身天という石像だそうだが秘仏で見ることができない。
もと京都にあったのが船で流されて相模国・早川で祀られていたのを弘法大師が見出して足柄山に奉納したという。





地蔵堂に向かって相の川あたりまで来ると田んぼや茶畑が見られる。





斜面にはたくさんのイタドリ(タデ科)が新芽を出していた。
まだ細い茎を採って薄皮をむいてかじってみると、ほんのりとした酸味がなつかしい。





地蔵堂でバス時刻をチェックすると時間があるので夕日の滝に立ち寄った。
落差25mぐらい。金太郎が産湯をつかったとも言われ、この傍を登っていくと金時山に至る。





このあたりはイノシシや鹿も多いらしい。


田畑を荒らしたり人家に侵入したニュースも聞くが、この姿になるとかわいそうにも思う。







足柄峠あたり

2010-04-27 07:58:46 | 近所

日曜日、数人で足柄万葉公園あたりを歩いてきた。




足柄峠からは富士山と御殿場など裾野の街が一望できる。
雲がかかってきたのが残念だった。





振り返れば、4年前の9月に登った矢倉岳がすぐ近い。
2006年9月矢倉岳

万葉公園あたりでは矢倉岳から下りてくる人とたくさん出会い、
中にはさらに金時山へ向かうという人もいた。




足柄城址の片隅にある玉手池にはオタマジャクシやアメンボウがいた。




どのアメンボウも動きが鈍いのでよく見ると、みんなカップルだった。





ツルカノコソウ(オミナエシ科)
万葉公園や地蔵堂までの足柄古道にはいろんな草花が見られた。
このツルカノコソウのほかに何種類かのスミレ、ホタルカズラ、フデリンドウ、ミヤマハコベなど・・





家の近所ではずっと前に咲いていたが、
標高700m以上なので開花が遅いのか薄いピンクが鹿の子の名前を思わせる。





ツルデンダ(オシダ科)
地蔵堂の奥、夕日の滝の近くにへていたシダ。
ツルデンダというものと教えてもらった。




ツルデンダは湿った岸壁などに生育する常緑のシダで、
蔓状に延びた先端のほうは中軸だけになり、先端の無性芽が新たな個体を形成する。



無性芽=植物体の一部がある程度まで成長し、その後はなれて新しい植物となる芽

チゴユリとランの仲間

2010-04-26 07:12:29 | 近所

チゴユリ(ユリ科)
雑木林の中にはホウチャクソウやアマドコロなどが咲く季節になった。
1か所だけチゴユリが地下茎を保持しているところがあって、
花の数は少ないが毎年姿を見せてくれる。





1cmちょっとの小さな花なので目立たない。



チゴユリのひっそりした姿に対して林の中で目立つのはランの仲間。




キンラン(ラン科)
チゴユリが咲いているすぐ近くでキンランが開花を待っている。
ギンランも咲くはずなので楽しみだ。






エビネ(ラン科)

すでに林の中をいろどっているのはジエビネやキエビネだった。





マツモムシ

2010-04-25 05:53:21 | 近所

水面に水平に張ったクモの網。
オオシロカネグモなどアシナガグモの仲間だと思うが主の姿は見えなかった。





仰向けに浮かんでいるマツモムシは水の中に住むカメムシだ。

長い後ろ足をオールのように使って泳ぎ、潜ることもできる。




何かオールの数が多いのが・・・


雌雄の別は分からないがカップルにちがいない。




谷戸で

2010-04-24 06:15:09 | 近所

エゾヨツメのいた草むらから谷戸のほうへ降りて行く途中に
ハートに近い葉を1個だけつけた芽生えが見えた。




そばを眺めると蔓を延ばしてところどころに同じ形の葉がある。
オオバウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)だろうか。花が見られるといいのだが。





谷戸まで下りたところにカツラ(カツラ科)の木がある。





良い香りのする葉っぱがやはりハート形だ。








道の傍の水の中にも新芽がたくさん。





ハンゲショウ(ドクダミ科)だ。
これからぐんぐん伸びて、梅雨のころに葉が白くなるはずだ。
水面から顔を出して咲いている花はネコノメソウ。





斜面側で芽生えているのはゼンマイ(ゼンマイ科)の栄養葉。
機械のゼンマイバネの語源となった渦巻き状の新芽には綿毛が覆っている。





栄養葉は、渦巻きから展開して葉っぱらしくなる。





胞子葉がたくさん伸びている株も見られた。





マミジロハエトリ(ハエトリグモ科)
ここはいろんな虫が住んでいるが、それを狙うクモたちの種類も多い。
マミジロハエトリは前に見たデーニッシュハエトリ、ネコハエトリなどの仲間だ。





何かを抱えているように見えるので拡大してみると、別の小さなクモだった。

草むらで

2010-04-23 07:25:42 | 近所

七沢の神奈川県自然環境保全センター(保護センター)を歩きはじめると、すぐに
すぐに小さなアミガサタケが目に入った。




あたりを見ると10cmぐらいの大きさのものも何個かある。
フランスでは食用にもなるらしい。





ヤブタビラコ(キク科)
その先にはいろんな花が好きなように咲いている草むらがある。
ヤブタビラコ、オヤブジラミ、スイバ、ハルジオン、ヒメオドリコソウなど雑多だ。





タチイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)
タチイヌノフグリもそんな仲間だが小さくて目立たない。




オオイヌノフグリと並ぶと小さいことがよくわかる。






いわば草のジャングルのようなところなので虫たちも多彩。
このテントウムシのように見えるものはイタドリハムシといってイタドリやスイバの葉を食べる。
このときは何故かオヤブジラミの葉に止まっていた。





誰かがチョウのようなものを見つける。
5cm以上はあるエゾヨツメでヤママユガの仲間だ。





羽化したばかりなのか昼間だからか飛び立たないけれど、あたりをガサゴソ動く。





青い丸の中に白が入った紋が前翅、後翅にあり、四ツ目の名前がついたものだろう。
北海道ばかりでなく全国的に見られるそうだ。

山・・

2010-04-22 07:54:16 | 近所

ヤマシャクヤク(ボタン科) 山芍薬
今年もヤマシャクヤクを見ることができた。
森の中で花弁を開ききらずひっそりとした感じで咲くのがいい。




雌しべの赤い柱頭が微妙に曲がっているのも面白い。
前に見たのは雌しべが3本あったが、変異なのか今回は一つだけ。





ヤマブキ(バラ科) 山吹
ヤマブキは昔、しなやかな枝が風にゆれる様子から山振と書かれたというが、
色あいからしてツワブキとの関連も何かありそうだ。




華やかな八重よりは一重の花のほうが好みだ。





ヤマブキソウ(ケシ科) 山吹草
大きさと黄色い花ということでヤマブキソウと名付けられているが、
花弁も4枚だしヤマブキに似ているとは思えない。
大型のクサノオウといったところだ。





サンショウ(ミカン科) 山椒
椒(しょう)は「辛い味」のものを指し、山椒のほか胡椒にも使われる漢字だ。
山椒の実は小粒でもピリリと辛いが、どの木にも実るわけではない。

これは雄株の花で、実ができるのは下の雌花が咲く株に限られる。





雌雄どちらの花も花弁がない。

白い草花

2010-04-21 06:57:59 | 近所

大和市の泉の森へ行こうと境川を渡って銀行坂と呼ばれるあたりに差し掛かると、
崖の上にヒメオドリコソウなどに混じって白い花がいくつか見えた。




上がってみると思った通りイチリンソウだった。
ここにあるのを気付いたのは初めてだが、昔は境川流域にたくさん咲いていたのだろう。





泉の森の中にも咲いていた。
キンポウゲ科の花の形は変異するものも多い。





泉の森にはニリンソウ、ヤマシャクヤク、ケマルバスミレ、ヒトリシズカなどの白い花も見られた。

このユキザサ(ユリ科)もそんな一つ。





そして一株だけ、すーっと伸びた茎の先のほうにつぎつぎと咲く白い花。
これはなんだろう。帰って調べてもすぐに分からなかった。
もしかしたらオオバジャノヒゲ(ユリ科)かもしれない。
こんど行ったら葉っぱなどを確認してみよう。






雌雄がある

2010-04-20 06:13:06 | 近所

近所の高校の擁壁に何やら蔓が2、3本下がっている。







アケビ(アケビ科)
近づいてみるとアケビで、花も咲いていた。

この高校は雑木林だったところを切り開いて作ったので、
ほかにもエビヅルとかナツヅタなどの蔓が擁壁の上から下がってくる。





こちらは隣接する雑木林の縁に咲いていたアケビ。
ここでは縦横に蔓を延ばしている。





アケビは雌雄異なる花が一つの株に咲くが、自家不稔性だという。
つまりほかの株がないと実らない。

これは雄花のほう。





こちらが雌花。柱頭の先端はなんだかネバネバしているようだ。

付け根のほうにあるのは退化した雄しべの痕跡だろうか。






サルトリイバラ(ユリ科)
同じ雑木林の縁、アケビとも並ぶようにサルトリイバラが蔓を延ばしている。

背景は高校のテニスコート。





サルトリイバラも雌花、雄花があるのだけれど、アケビと違って雌雄異株だ。
こちらが雄株の花で雄しべが目立つ。





雌株の花。
一つ一つの花それぞれに実ができてボールのようになったのが秋には赤くなる。





蔓の先のほうにサルトリイバラやシオデを食草とするアカクビナガハムシがいた。

スイセンなど

2010-04-19 06:11:27 | 近所

観桜ツアーで行った光前寺の東側にスイセン畑があった。





10年ほど前からスイセンの町を目指して球根を増やし続けたそうだ。





ラッパスイセンや大杯スイセンが揃って華やかだった。





気がつくと遠くにウエディングドレスのカップルがいた。
上田城のときと違って本当に結婚記念で水仙と一緒に撮っているようだった。





チューリップ畑の畦に小さな黄色い花がいっぱい咲いていた。





イヌナズナ(アブラナ科)だ。
寒くて日も差していないからか花は閉じぎみだったが小さな実もできていた。





ジロボウエンゴサク(ケシ科)
高遠城址公園にある進徳館の庭にはジロボウエンゴサクが咲いていた。

近所のムラサキケマンとは葉の形や花の色あいなど雰囲気がちがう。





観桜バスツアー 2日目

2010-04-18 06:26:50 | 近所

夜遅く着いたので気がつかなかったが、朝見ると隣はすぐにゲレンデだった。
シーズンオフのスキー向けホテルを使うことで格安ツアーになるのだろう。




明け方から雪が降っていたらしい。







上信越道、長野道、中央道を2時間以上も走って駒ヶ根の光前寺に着く。
枝垂れ桜がたくさん植えられていたが五分先程度、曇り空もあって今一つだった。
ほかにヒカリゴケ(光苔)も有名だが、寒い時期には見ることができない。





天台宗、宝積山光前寺は860年開基で今年は1150年祭が行われ、
7年に一度の御本尊・不動明王の開帳にも当たっている。




そのせいか地元のテレビ局が取材に来ていた。





仁王門、三門、本堂、講堂、経蔵、鐘楼、三重塔に庭園もあり大きなお寺だ。
江戸時代には徳川家から地方寺院としては破格の扱いを受けた大寺院であったらしい。





本堂脇に延命水というのがあったので飲んでみた。
暑い日だと冷たくておいしいかもしれない。








この後、昼食のために飯田まで往復したのち再び駒ヶ根に戻り高遠に向かった。

高遠城址公園のコヒガンザクラを観るためだ。




コヒガンザクラはエドヒガンザクラとマメザクラの交配種で、やや小ぶりで少し赤みがある。





明治になってから植樹が開始されたそうで樹齢100年を超えるものを含め1500本以上がある。





この公園には桜以外の木がほとんどないので画面いっぱいに桜が広がる。

人が写り込むのはやむをえない。




向こうに見えるのは、もと高遠城楼門で昭和29年から30年間ほど高遠高校の門として使われていた。



杖突峠を越えて諏訪ICから中央道に乗り8時すぎに無事帰宅した。

観桜バスツアー 1日目

2010-04-17 06:48:25 | 近所

佐久平PAから見る中央アルプス

先日、格安の観桜バスツアーに行ってきた。
早朝に出発し関越自動車道、上信越自動車道で浅間山や妙義山などを眺めながら走り、
長野県の佐久平パーキングエリアに着いたのは11時半ごろ。




車中で弁当を食べて12時すぎに上田城へ着く。

今回のツアーの1日目は、
上田城千本桜まつり、更埴のあんずの里、須坂の臥竜公園さくらまつり、上越市高田公園夜桜を
ホテルには夜9時前に着くという強行軍。

2日目は駒ヶ根の光前寺の枝垂れ桜と高遠のコヒガンザクラの2か所だが、
長野県の北から南まで高速道路に乗りっぱなし。





上田桜まつりは地元の力の入れようが尋常でなく、
たくさんのガイドが案内してくれたりシャッターマンが撮影を手助けしてくれる。
寒い日だったので、ふるまい鍋として信州味噌キノコ汁のサービスもありがたい。





二の丸跡近くの石垣の上でポーズをとるカップル・・・カメラマンと中国語で話していた。
結婚式なのかどうかよく分からない。



更埴の「あんずの里」ではずっかり花の盛りを過ぎていた。

土壁の旧家もあって満開なら良い光景があったかもしれない。




かろうじて見ごろの小枝を撮ることができた。




本来なら眼下にアンズの花が見渡せるという展望台から、遠くに見た山は鹿島槍ヶ岳あたりだろうか。





夕方、須坂市の臥竜公園に着く。
桜並木は「日本のさくら名所100選」に選ばれているそうだが、
屋台がずらーっと並んでいて風情が良いように思えない。
なんとか人込みを避けて竜が池を眺める。

おやじカンガルーとして有名になった「ハッチ君」はここの動物園にいたが、昨秋に亡くなった。






須坂から小布施を通って上信越自動車道に入り志賀高原や妙高の山を眺めながら、
ちょうど暗くなったころに上越市高田公園に着く。




高田城は天守閣も石垣もない珍しいお城だったそうで、
慶長年間に築城された三重櫓も明治3年に焼失したが、平成5年に再建された。

ライトアップされたものを撮る難しさを痛感した。





猛烈に冷え込んだが遅めの食事と温泉で温まりよく眠ることができた。

草花あれこれ

2010-04-16 06:21:19 | 近所

イカリソウ(メギ科)
先日歩いた「こどもの国」で見かけた花たち。




そのうち草花のあれこれを並べてみる。




セリバヒエンソウ(キンポウゲ科)
隣町の泉の森では群生しているセリバヒエンソウだが、こどもの国では数えるほどであった。





キツネノボタン(キンポウゲ科)
やや湿地の場所で見たキツネノボタン。
キンポウゲ科の花はほかにニリンソウが咲いていた。




オオジシバリ(キク科)
同じ黄色でもオオジシバリは舌状花の集まり。
似たものとしてはカントウタンポポがたくさん咲いていた。





ツボスミレ(スミレ科)
いたるところにタチツボスミレが咲いていたが、
ところどころアカネスミレやノジスミレの姿を見かけた。
ツボスミレは小さくて白いので群生していないと目立たない。