横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

蜂がいるところ

2009-06-30 07:51:01 | 近所

露の晴れ間に、ラベンダーがいい香りをふりまいている。



たくさんの蜂も花から花へ飛び回っている。



詳しい種類は分からないがハナバチの仲間に・・


一番多いのはクマバチたち。



クマバチはムクロジの花も訪れていた。



話が変わって、お隣の玄関の外灯の向こう側に何か面白いものが付いている。



このトックリのようなものはコスズメバチの巣らしい。
オオスズメバチに比べるとおとなしいのだとか。
今は出入りしている様子がない。


ボリジとキツリフネ

2009-06-29 07:54:39 | 近所

ボリジ(ムラサキ科)
ボリジは葉や花がハーブとして親しまれている。
葉がキュウリの香りがするところは同じムラサキ科のキュウリグサと同じだ。




全体的に産毛に覆われているが、数cmの花は青紫色の星のようだ。



一休みしているのはツヤヒラタアブの仲間だろうか。
羽の色がきれいだ。




キツリフネ(ツリフネソウ科)
早くもキツリフネの花が咲き始めた。



そこにやってきたのはモエギザトウムシのようだ。

葉っぱのほうに移動したと思ったら、もう1匹とバトル。
とっさのことでピントが合わなかった。




チダケサシとヒメヤブラン

2009-06-28 08:38:02 | 近所

チダケサシ(ユキノシタ科)
今年も市民の森の小川沿いにチダケサシが咲いた。



たくさんのピンクの花が円錐花序を構成している。



近寄って見るとアリやチョウなど虫たちを惹きつけていて、甘い蜜があるのだろう。



ヒメヤブラン(ユリ科)
林の縁ではヒメヤブランが地を這うように咲いていた。



茎につく花の数は少ないが、形はたしかにヤブランだ。


イヌゴマとモウズイカ

2009-06-27 08:05:24 | 近所

イヌゴマ(シソ科)
シソ科の草花にイヌコウジュ、イヌトウバナ、イヌハッカなどとイヌが付くものが多い。
近所でも1か所だけで見られるイヌゴマもそんな一つだ。



実の形が胡麻に似ているのに食べられないそうだが、どんな実か今年は確認してみたい。





シロバナモウズイカ(ゴマノハグサ科)
このシロバナモウズイカも近所では1か所でしか見られない。



毛深いシベが目を引く。

昨年7月にはたくさん咲いていた。
江差草




ビロードモウズイカ(ゴマノハグサ科) バーバスカム
黄色い花のビロードモウズイカは、この時期あちこちで見かける。



ギンバイカと小さな虫

2009-06-26 07:55:41 | 近所

近所を歩いていたら大きなお宅の門前に、白い花がフワーっと咲いていた。



ギンバイカ(フトモモ科)
数年前に別のところで見たことのあるギンバイカだ。



針のような雌しべ1本を多数の雄しべが取り囲んでいる。



これは4年前に撮ったギンバイカの実。
今年は熟すころにも見てみよう。




ビヨウヤナギ(オトギリソウ科)
ギンバイカと同じように多数の雄しべが目立つビヨウヤナギ。
キンシバイなどとともに長く咲いていたが、だいぶ盛りを過ぎた。

(これから後はカマキリとクモの画像です)





今日の花と無関係だが、家の玄関に1cmぐらいの小さなカマキリがいた。



そしてキュウリの茎にいたのはササグモ。
長い脚を別にするとやっぱり1cmぐらい。

正面から撮ろうと思っているうちに消えてしまったが・・


外の壁で見ることができた。ササグモは巣を作らず徘徊して捕食する。
脚のほかに前のほうについている1対のものは触肢という生殖器官らしい。


ハンゲショウとアカメガシワ

2009-06-25 07:55:31 | 近所

雨の自然保護センター。
ハンゲショウが湿地の大きな範囲に広がっている。



ハンゲショウ(ドクダミ科)
いい具合に葉が白くなって花が咲く準備が整った。





そんな谷戸を歩いていると、
小さな鳥がさほど警戒もせずに草の中の食べ物をついばんだり水辺に降りたりしている。

はっきりとは分からないが、どうもキビタキの幼鳥らしい。






目を林のほうに戻すと、葉の先に黄色い花序が飛び出ている木がある。
アカメガシワだ。




アカメガシワ(トウダイグサ科)
そこでは木の近くへ寄って花を撮ることができなかったが、
家の近所の小川の傍にある少し低い木に近寄ることができた。

若葉や茎が赤いのがアカメガシワの特徴だ。



アカメガシワは雌雄異株で、こちらの長い花序は雄株だ。



花弁がなく雄しべばかりが目立つ花と蕾がいっぱいついている。




こちらが雌花で、やっぱり花弁がなく3つに分かれた柱頭が見える。

これからどんな実ができるのだろう。





原っぱの草花

2009-06-24 07:51:02 | 近所

ネジバナ(ラン科)
海軍道路に近い原っぱにもいろんな野草が咲く。
ネジバナが最盛期だ。


色の濃いの薄いのがあるようだ。





ミミナグサ(ナデシコ科)
普段この原っぱの草花を足を止めて見ることがなかったが、
ネジバナとともにこんな白い花を見つけた。



少し前に家のすぐ近所でも見たオランダミミナグサによく似ているが、
ミミナグサは日本在来種だという。



オランダミミナグサに比べると、産毛もなく1本の茎につく花の数も少なくてスッキリした感じだ。



オランダミミナグサ(ナデシコ科)
4月に咲いていたオランダミミナグサ・・・今の時期は全く見られない。





さらにこんな花もたくさん見られた。



ノビル(ユリ科)
星型で雄しべの長い花が四方に放射している。
ノビルはネギ、ニラ、ラッキョウなどアリウムの仲間だそうだ。



花が全部落ちても花序の根元についたムカゴが残る。



池の花とトンボ

2009-06-23 08:19:16 | 近所

コウホネ(スイレン科)
雨の中に咲くコウホネ・・・大きな葉と水中でつながっているのだろう。
左側の葉の上、水の中に尻尾が二股になっているのはホソミオツネントンボのヤゴだ。



アサザ(ミツガシワ科)
別の池ではアサザが咲いていた。
花弁の縁のフリルが面白い。



当然だけれど、水生の花にもアブやハチがやってくるみたいだ。


トンボの仲間は産卵場所として水辺を利用する。



このオオシオカラトンボのカップルはアサザの池で産卵をしはじめたが、
ここを縄張りとするらしい雄と争いになり今は近くで一休みしているところだ。



この雄は池の傍のロープに止まって待機しているみたいで、
ときどき飛び立って池のあたりを回ってきてはまた止まる。



雨の強い時は葉蔭でじっと待避している。



野菜の花

2009-06-22 07:16:37 | 近所

昨日はずっと雨で今日も曇っている。
しかし日差しの強い日が続くのに備えて、今年も窓の外にゴーヤを植えた。



キュウリも加わったのが昨年と違うところだ。

日除けが主目的とはいえポツポツと小さな実が見えるとうれしい。



近所の畑ではナスの花が咲いている。



同じナス科のジャガイモはナスの花より大きさも色合いもおとなしい。



小学校から出てきた子供たちが野菜の間を歩きはじめた。
自分たちが植えたのを探して、これから観察するのだろうか。


雨音が聞こえる・・・

2009-06-21 07:07:15 | 近所

目黒の自然教育園。
入口からしばらく歩いて、このあたりまで来ると何やらパラパラと雨音が聞こえる。



濡れる気配がなく上を見上げると、木の高いところから小さな花が降っていた。



ムクロジ(ムクロジ科)
地面には無数のムクロジの花が落ちていた。



ムクロジは雌雄異花で、役目を終えた雄花が雨のように降っていたのだ。
数少ない雌花は受粉して秋に実がなる。
実の中に入っている黒い種は羽子板遊びの羽の玉に使われる。



ネムノキ(マメ科)
ネムノキの花はポツリポツリと落ちていた。
かなり高いところに咲いていて撮ることもできなかった。



ハグロソウ(キツネノマゴ科)
落ちた花ばかりでは寂しいので、咲いていた花も載せておこう。

苞の間から花が咲くのはキツネノマゴとおじような形だ。





マサキとアオツヅラフジ

2009-06-20 08:00:09 | 近所

マサキ(ニシキギ科)
近所では生垣等でマサキをたくさん見かける。



ちょうど花が咲く時期だ。
4枚の花弁の直径は5mmぐらいで、雄しべ4本に雌しべ1本。

開いたばかりの花は雄しべも雌しべも短く見える。



葯がなくなる頃には花弁にうっすらと紅が入るようだ。



アオツヅラフジ(ツヅラフジ科)
ほかの木やフェンスに絡んだ蔓に、径がマサキの半分ぐらいしかない花が咲き始めた。



アオツヅラフジは雌雄異株で、これは雄花だ。
丸っこい3枚の萼片の中に6枚のひづめ形の花被片が見え、雄しべは6本ある。



こちらが雌花で、雌しべも6本が普通だ。



中央の花の傍に実ができ始めて、秋には丸くて青い実に熟す。。
一つの花から6個ぐらいの実が生るのがブドウの仲間とは違うところだ。

アオツヅラフジの実



木の実、草の実

2009-06-19 07:30:01 | 近所

雨上がりに見た露にツノのようなものが映っている。



コノテガシワ(ヒノキ科) センジュ
葉が縦に並んだ奥に隠れていたのはコノテガシワの実だった。


金平糖というにはツノが長過ぎる気がする。

春に咲く花もユニークだ。
コノテガシワの花





ピラカンサ(バラ科)
ピラカンサのたくさんの実は秋に真っ赤になることだろう。




木ばかりでなく、草花にも実や種が見られる。


高さ20cmぐらいの草の頭についた果実が茶色く熟して割れているものもある。

見たときすぐには何の果実か分からなかった。



ニワゼキショウ(アヤメ科)
家で調べると、この小さなスイカみたいな実はニワゼキショウだった。
そういえば近くに花も見られた。

黒い種は風か雨に運ばれるのだろう。



ワニグチソウ(ユリ科)
花の時と同じように、ワニグチソウの2枚の苞の下に2つの実がなっていた。


花に蝶、葉にも虫

2009-06-18 07:25:21 | 近所

アカバナユウゲショウ(アカバナ科)
どこでも見られるアカバナユウゲショウは薄紅色のマツヨイグサといったところだ。

雌しべに花粉がついているのは虫にも人気があるのだろう。



ここではモンシロチョウがアカバナユウゲショウの花から花へ渡っていた。



長い口吻を使って懸命に吸蜜していた。



こちらはハルジオンにやってきたベニシジミ。



すこし近寄っても夢中な様子。



花より葉っぱがお好みなのはハムシの仲間。
ウリハムシなど害虫とされているものもいるが、大きく分ければカブトムシの仲間だ。

これは体が透明なジンガサハムシ(陣笠葉虫)。
この背中が黒いタイプと金色のタイプの2種類があるらしい。




くりかえす

2009-06-17 08:05:14 | 近所

スジグロシロチョウがヒラヒラ飛んでは葉の上に止まりを繰り返している。
ほとんどの場合は羽を閉じているのだが、



ときに羽を全開して葉の上に寝そべるような感じで止まることがある。



直前に別の1頭が近付いたり絡んできたときに、
羽を広げて止まり尾をもち上げるようだ。



止まっているのは雌で、「もう雄には興味がないの」という合図らしい。
チョッカイを出しにきてしばらく粘った雄も諦めて飛んで行った。

気に入った相手との子供たちがどこかで生まれるのだろう。



こちらは境川でのんびりしているカルガモの家族たち。



2羽しかいない子供を大事に育てていくのだろう。



生を受けたものがいれば、それを全うしたものもいるのは自然界の必定。





近所の木の花

2009-06-16 08:26:09 | 近所

タイサンボク(モクレン科)
近所のところどころでタイサンボクの大きな白い花が咲いている。
モクレンやホオノキと違って年中つやつやした葉が落ちない。





サンゴジュ(スイカズラ科)
今の時期はタイサンボクのような大きな花よりも、小さな花が集まって咲く木が多い。



秋には実が赤く熟し赤い茎とともに珊瑚に見たてられる。



マテバシイ(ブナ科)
茎の先や葉腋から斜めに立ち上がっているのはマテバシイの花序。



ちょっとトリミング拡大してみる。
大部分はオシベ目立つ雄花序で、中央あたりに見える花のまばらなのが雌花序らしい。



マテバシイは2年がかりで実になる。
これは昨年咲いた花からできた若い実で、
殻斗からちょっとだけ顔を出しているドングリが秋には大きく成熟する。



キササゲ(ノウゼンカズラ科)
近所の畑の傍に1本だけあるキササゲ。



ユニークな花の後は、30cmにもなる細長いササゲのような果実ができる。