晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

「ダニー・ザ・ドッグ」(05・米) 70点

2015-02-13 08:07:35 | (米国) 2000~09 

 ・リュック・べッソン脚本によるジェッド・リー初の愛の物語。



 「トランスポーター」のルイ・レテリエ監督、「ニキータ」「レオン」のリュック・ベッソン脚本によるジェット・リー主演のヒューマン・アクション。

 幼いとき誘拐され、犬のような扱いを受けながら殺人マシンとして育てられた男・ダニー(J・リー)が、盲目のピアノ調律師・サム(モーガン・フリーマン)と出会い、運命が変わって行く。

 ジェット・リーの役柄設定が微妙だが、とても42歳とは思えない童顔のため違和感はない。言葉のネックなど彼の弱点を補って良いところを惹きだしている。

 サムを演じたオスカー俳優M・フリーマンと、ダニーを飼い馴らす悪徳高利貸しバート役のボブ・ホプキンスが引き立て役となり、絶妙のトライアングル。

 もちろん、ユー・ウンピンの武術指導によるアクション・シーンは最大の見せ場でフンダンにあるし、マッシヴ・アタックの重厚な音楽もドラマと上手くマッチしている。

 ただしベッソンの脚本は、マンガチック過ぎて「ニキータ」のような泣き虫、「レオン」のような孤独な殺し屋ほど主役への魅力・共感を得られなかった。

 かなり強引さが目立つが、それでも充分楽しめるB級アクション映画だ。