晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『アメリカン・スプレンダー』 80点

2006-10-25 09:45:58 | (米国) 2000~09 

アメリカン・スプレンダー

2003年/アメリカ

P.ジアマッティの当たり役

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆80点

シャリ・S・バーマン、ロバート・ブルキーニ脚本・監督作品でサンダンス映画祭グランプリを受賞した。後に2人は結婚し、記念作品にもなった。その後の作品を見てみたい。
実在のコミック誌の作者で病院の文書係を定年まで勤めたハーヴィ・ピーカーの半生記。ポール・ジアマッティが本人そっくりで登場。本人がナレーションを勤め、画面に出演しているが、違和感がない。おまけに、題材が身の回りに起こる実際の話なので画面に3人のハーヴィが出てくる。漫画のコマ割から動画が出てくる冒頭シーンがセンスを感じる。2回離婚して冴えない男がコミック作家の友人に刺激を受け売れっ子作者となり、結婚や病も全て題材にすることで名声を高めて行く生き様が魅力だ。
後年「シンデレラマン」でアカデミー賞助演男優賞を受賞したP.ジアマッティの当たり役となった。共演は「アバウト・シュミッツ」でJ・ニコルソンの娘役でお馴染みのホープ・デイヴィスが妻役で好演。地味ながら、こういう映画がハリウッドの超大作に伍して頑張って欲しい。