本日のメインは、12月議会で提案される議案の内容についての説明を
会派メンバーが揃って受ける「議案勉強会」。
議案自体は数も少なく、さほど目新しい&重要な話もなく思えたのですが、
毎度のことながら、西宮市立中央病院の収支が、
予算策定時の計画数値を大幅に下回っていることが、
気になる、気になる。
補正前、収入46.7億、支出53.7億、計7.0億の赤字予想が、
補正後、収入45.2億、支出53.4億、計8.1億の赤字に修正。
ところで、この手の数字を見て、いつも思うのは、
「収入額の減少に比べて、支出の減少が大幅に少ない」
というところ。
どこからどう見ても、中央病院が単独で経営を成り立たせるのは、
今のままでは無理なんやろうなあ、と。
ちなみに、第2回目から非公開で行われることになった、
「西宮市立中央病院移転整備等検討委員会」。
結論が出るのは、来年3月予定という話だったので、
今日の説明にまぎれて、
「まさか、来年3月に移転・整備という結論が出ました。
なので、それを踏まえて、そのために必要な予算を、エイヤ!で
出してきました!!
なんてことは、ないですよね?」
と聞いてみたところ、
「それは、ないと思います。
仮に、委員会での議論の結果、そうした結論に至ったとしても、
予算化されるのは、平成24年度か25年度でしょうね。」
という趣旨の答えがあり、一安心。
ほんま、くれぐれも、拙速な結論だけは出さないようにしてくれ!!!
と心の底から願っているのですよ。
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と、それはさておき、先日の日記の続きをば。
今の地方自治体における、議会自身・あるいは議会と行政との関係のことを、
多くの地方議会が
「『二元代表制』で運営されている地方議会とは全く異なる、
『議院内閣制』の下にある国会を、地方議会(&地方自治体)が、
あるべき姿(もしくは、普通の姿)と、捉えている」
点こそが、最大の問題であると、個人的には考えています。
先日の日記の繰り返しチックになりますが。
議院内閣制の下では、執行部と与党の協議の下で、
議案を決めることになります。
しかしながら、地方議会には、これに符合する意味での「与党」は、
存在しません。
「多数党から、互選で首長を選んでいる」わけでは、全然ないので。
なので、当然、「執行部と与党の協議の下で、議案を決める」などと
いうことは、本来なら、起こりえません。
ところが現実には、地方自治体において、
○執行部と与党の協議の下で議案(に限りませんが)は
決めるべきである
○よって、首長が提案する前に議案等に議員の意見を反映させようとする
○「それができるのが有力議員である!」と考える
という議員は多数存在しますし、それに則った流れも、存在します。
だからこそ、逆に言うと、
「市長が議会になんの相談もなく、突然、議会に議案(等)を提案した!
これは明らかな議会軽視だ!!!」
というような批判が、普通に起こったりもするわけで。
でも、この意見、議院内閣制の下であれば、「ごもっとも!」ですが、
正しい(?)意味での「与党」が存在しない地方議会においては、
「???」な部分が、かなり強いように、個人的には感じるのですよ。
二元代表制である以上、議会は、行政とは別の立場から、
「市民の意志」を体現し、市政に反映していかなければなりません。
そして、そのためには、地方議会において一般的に言われる
「与党」「野党」という立場を越えていかなければなりません。
(ちなみに地方議会では、大まかには
「予算に賛成する」=与党、「予算に反対する」=野党
とくくられることが多いようです。
ただ、もっと現実的には、
「行政方が提出してきた議案に、与党が反対するというのは、
よほどのことであり、早々起こりうることではない」
という暗黙の了解が存在することも多いようです。)
「与党やから、意見は言うけど、最後には賛成する」という考え方でも、
「いろんなものが右肩上がりで成長し、最後には帳尻が合っていた!」
という時代には良かったのかもしれません。
でも、今は、そんな時代ではありません。
限られた、ヒトモノカネの中で、
「どの課題に優先的に取り組むのか?」
「どのような方法で取り組むのか?」
「どうすれば、もっと効率的に課題を解決・改善できるのか?」
そんなことを考え、実行していかざるを得ない時代です。
そして、そうした意志を体現できないのであれば、
どこまでいっても、地方議会の存在意義に多くの市民が納得し、
存在自体に賛同してくれることは、望みがたいと思うのですよ。
しみじみと、議会も、もっと変わらなければならない。
そう思うのです。