あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターでオープンドライブ_冬の山陰、新たな隠れ家を開拓する二泊三日のドライブ旅

2020年01月27日 | 旅するシーカヤック
2020年1月25日(土) 月曜日に有給休暇をとっているので、この週末は3連休。
日々チェックしている天気予報では、風が強く月曜日には雨も降る予報なので、早々にシーカヤックやSUPの旅は諦め、新たな隠れ家を開拓する旅に出かけることにした。

旅が好きな俺は、湯本温泉や俵山温泉、雲州平田、とびしま海道などには定宿があり、それぞれ定期的にお世話になっているのだが、それ以外の土地にも定宿があるといいなあと思っている。
それで時折、初めての宿にチャレンジしてみるのだが、通いたいと思うような良い宿には、なかなか出会うことが難しいのも事実。

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ただ、俺が良い宿というのは、決して豪華な宿や設備が整っている宿という訳ではなく、宿の方の心遣いや適度な距離感、食事の質、近所の居酒屋さん、などなどを総合した、直感的な居心地の良さである。
今回の旅では、敢えてこれまで泊まったことのない2つの宿を予約してみた。

さあ、今回はどんな宿に出会えるであろうか? そこは新たな定宿になるのだろうか?
楽しみだなあ!

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冬の旅を想定し、ここ数年はスタッドレスを毎年履かせているロードスター。

もちろん、冬のドライブもオープンである。

既に23万キロを超えているが、まだまだエンジンもトランスミッションも快調。

今回のウエアは、15年を超えて冬のオープンドライブの友となっている、日に焼けて部分的に色褪せつつある、バブアー Barbour のジャケット。
これに、ニット帽と手袋で、冬のオープンドライブは快適なものになるのだ。

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今年の冬は、雪をまだ見ていないが、三瓶山近くの道では、初めて見る雪が。

お昼ご飯は、お気に入りの蕎麦店、『うぐいす茶屋』さんへ。

ざる蕎麦大盛りを注文。

『ここの蕎麦と、そして甘辛いツユが、なんともたまらないんだよなあ』

ズルリ、ズル、ズル『うん、美味い』
『ご馳走様でした』

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山を下り、太田市へ。

ここでは、琴ヶ浜に立ち寄ってみた。

数人のサーファーが、波乗りを楽しんでいる。
俺は鳴き砂にトライ。

『ああ、この音か!』

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今日の目的地、温泉津へ。

チェックインの時刻まで少し時間があるので、しばし街を散策。

神社に参拝し、旅の安全を祈願。

神社の裏山に登れるとのことだったので、少し歩いてみた。


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『チョンマゲからナウな髪型まで』

完全にツボにはまる、キャッチーな床屋のコピー!!!

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せっかくなので日本海も見に行ってみた。




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予約していた時刻になったので宿に戻るが、思いがけないアクシデントが発生し、予定より1時間遅くのチェックインとなった。。。
宿の方に悪気があった訳ではないのだが、定宿探しの旅の始まりは、想定外の幕開けである!

『はてさて、今回の旅はどうなることか。 トラブルがある旅は、どちらの意味でも必ず記憶に残る旅になる。 いやあ、これは楽しみだなあ』

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気を取り直し、まずは『元湯温泉』へ。

ここは、30年位前に家族で訪れた記憶があるが、浴槽はそのままだが脱衣所は綺麗に改装されていた。
浸かってみると、なんとも良いお湯!
少し入っているだけで、汗が額から噴き出してくるのである。
肌もツルツルに。

こんなおっさんの肌がツルツルになっても何の意味もないのだが、このお湯は仕事で疲れた心身を確実に癒してくれる。

脱衣所に上がっても、なかなか汗が引かず、体が芯から温まっていることが実感できる。

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宿に戻り、買い込んでいたお弁当をレンジでチンして晩御飯。

絶品の温泉に浸かり、すでに気分はアクシデントを気にしないモードになっていたのだが、お詫びにといただいた地ビールは、『そんなつもりではないのですが。。。 そう言われるなら、では』、ということで遠慮なくいただき、『グビリ、グビグビ』と美味しくいただいた。
『おお、このビールはオリーブが効いていて、何とも濃く深い味わいだなあ!』

途中で手に入れた、地元のローカル新聞も読ませていただいた。

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夜は、薬師湯さんへ。

こちらは、浴槽は一つだが、お湯の温度が元湯より少し低く、俺の好み。
温泉の効きはこちらも抜群で、すぐに汗が噴き出してくる。

夜は、地元の名物、赤てんで焼酎をグビリ。

翌朝の朝風呂は、再び薬師湯さんにお世話になった。

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9時過ぎに宿を辞す。
チェックイン時に思わぬアクシデントはあったものの、お気に入りの宿になりそうな予感。
『お世話になりました。 ここは本当にお湯がいいですね。 また、ゆっくりと快適に過ごすことができました。 今度は妻と一緒に来ますね』

今日はたっぷり時間があるので、久しぶりに石見銀山へ。

ワンコインガイドツアーに参加するのが、今回のプラン。

09:30のツアーは、俺を含めて3人の参加者。

まずは、模型を使ってこの地区の全体像の説明。















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さすがにガイドさんの説明があると、歩いているだけでは気づかないスポットを知ることができたり、歴史を知ることができて、とても興味深いツアーである。








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間歩を出て少し歩くと、ツアーは終了。
ここから俺は、川沿いの散策路へ。




















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少し遅めのランチ。

牛スジとろとろハヤシライス。

『うん、これは美味しいな』

オープンにしたロードスターで、東へと走る。

桂荘で温泉に浸かり、石見銀山で3時間歩いた疲れを癒す。

風呂上がりは、木次牛乳をゴクリ!

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午後6時に、今日予約している宿へ。
駐車場から宿までの道は、こんな感じ。

まさに、真っ暗である。

チェックインし、部屋へと案内される。

昔ながらの和室で、とても落ち着く良い感じ。
夕食までの時間は、kindleで本を読む。

『ダブリン市民』

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午後7時前に、『準備ができました』と声を掛けていただいた。
食事部屋に行くと、

『おお、これは美味しそうだなあ』

ビールをグビリと飲みながら、美味しい食事をいただく。

ご飯も美味しく、大満足の晩御飯。
『ご馳走様でした』

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食後は、ビールを飲みながら女将さんと四方山話。
この地域のお話や、宿を始めるまでの経緯、タイ旅のエピソードなど、興味深いお話を伺う。
俺からは、シーカヤック旅の話や、最近始めたSUPの事、ヤンゴン旅を含めたこれまでの海外での旅の話など。

石油ストーブの温かみを感じながら、四方山話に花が咲く楽しい一時。

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3時間ウオークの疲れもあってか、いつもより遅くまでぐっすりと眠り、朝は物凄い風の音で目が覚めた。
床に入ったまま本を読んでいると、食事の匂いが微かに漂ってくる!

障子や襖に囲まれた、畳の和室。
子供の頃、夏休みや冬休みになると、おふくろの田舎に数週間ほど独りで滞在していた、楽しくそして懐かしいあの頃を思い出す。

夏の朝は、街灯を巡ってカブトムシやクワガタムシを探し、昼は川に浸かったり、棒で小石を打って川に向けてバッティング練習したり、自転車で山道を走ったり、縁側でスイカを食べたりの日々。
冬は、田んぼに降り積もった雪の中を歩き回ったり、コタツにもぐってのんびりしたり、蔵を探検したり、杵と臼で餅つきをしたり、五右衛門風呂で年越しの入浴を楽しんだり。
『ああ、もうあれは45年以上前の事になるんだなあ』

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『そろそろ準備ができますよ』

朝ごはんは、これ!

おこわのようなご飯が美しく、お味噌汁にはシジミがたっぷり!
漬物や納豆は、自家製だとの事。

『いやあ、幸せだなあ』

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食後は、淹れたてのコーヒーをいただき、石油ストーブの前で、のんびりまったり。
『お世話になりました。 本当に良い宿ですね。 今度はぜひ、シーカヤックかSUPを漕ぎに、連泊で来ますよ』

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呉まで戻ると、今回の旅の走行距離は約530キロ。

燃費は約17km/Lと、23万キロ超えの車にしては良い値。

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊の生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?
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