あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターで『とびしま海道』オープンドライブ

2009年02月08日 | 旅するロードスター/アテンザ
2009年2月8日(日) 今日は、ロードスターで『とびしま海道』を妻とドライブ。
『日曜日の予定は?』と私。 『特に何もないよ』と妻。 『じゃあ、シーカヤックツーリングから土曜日に戻ってくるから、日曜日はドライブに行こうか? まだ、豊島大橋を渡ってないよね』 『いいよ』
金曜日の休みを含めて3連休だったのだが、しまなみ連泊ツーリングで帰ってきたのはこのドライブの予定を決めていたためである。
風と波次第の、予定が有って無いようなシーカヤックツーリングと違い、ドライブは予定が立て易いので本当に気が楽だ。
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とびしま海道までは近いので、朝はゆっくりと出発。
水筒に温かいお茶を詰め、フリースのブランケットを用意する。 いつもの様にBarbourのジャケットを羽織り、ワッチキャップと指先の出る手袋を着け、ロードスターの幌を降ろす。

今日は温かくて、絶好のオープンドライブ日和である。 iPodでお気に入りの音楽を流しながら、蒲刈の海沿いの道を快適に流して行く。
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豊島大橋を越えた少し先にロードスターを停め、少し歩いてみる。
 
橋の上からは瀬戸内の景色が楽しめる。 少し靄がかかっているのは残念だが、なかなか良い眺めだ。
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大崎下島の大長では、イベントが開かれていた。 せっかくなので立ち寄り、出店を見学。 1kgが150円と安い大長みかんを発見し、即購入。
 
会場の近くで、大長らしい『柑魂の碑』を発見。 これは良いものを見つけた! また、港の横保存してある『農船(やまてんま)』に妻を案内し、このあたりの農船の事を簡単に話す。
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道を走っていると、『とんど』の準備も行われていた。 展望台には何台ものクルマが来ており、開通当初の異常なブームは沈静化したとはいえ、御手洗地区を訪れる人が増えている事が実感できる。
個人的には橋が架かる前の静かな御手洗の風情が好ましかったが、島の活性化という意味では、これはこれで良い事なのだと思う。
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お昼ご飯を食べるため、岡村島の展望台に向かう。 狭くて急坂の山道を登り、展望台に到着。
 
展望台から岡村島の集落や大下島、四国を眺める。 ベンチにフリースのブランケットを広げ、水筒のお茶を出し、途中で買ってきたお弁当を広げる。
日差しも温かく、目の前に広がる瀬戸内の景色を眺めながらのお昼ご飯は最高だ。 妻と並んでベンチに座り、瀬戸内の海を眼下に眺めながらゆっくりとお弁当を食べ、温かいお茶を飲み、のんびりと過ごす。
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『さあ、そろそろ帰ろうか』 狭くて急な坂道をローギアでゆっくりと降りていく。
 
ロードスターで行く『とびしま海道ドライブ』 今日は最高のオープンドライブ日和であった。
自然の中を旅して行くシーカヤックツーリングはもちろん最高だが、たまには気楽なオープンドライブも好いものだなあ。

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瀬戸内シーカヤック日記: しまなみ連泊ツーリング(3)_ぶらり因島

2009年02月08日 | 旅するシーカヤック
2009年2月6日(金) 生名島から岩城島に渡り、温泉と芋菓子、そしておいしいお昼ご飯を堪能したツーリングから戻ると、いつものように自転車を借りてフェリーで因島へ。
さあて、今日はどこ行こう?
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自転車で箱崎へ。 ここは、家船で有名だった港町。
 
瀬戸内の港町らしく、狭い路地が迷路のように入り組み、家々がぎっしりと立ち並んでいる。 今でも港には、家船の特徴を残した漁船が多く残っている。
 
自転車を停め、少し路地を歩いてみる。
狭い路地のあちこちに、小さな祠がある。 板子一枚下は地獄と言われる漁で生計を立てる漁村は、信仰心の強い土地でもある。

通りには、駄菓子屋さんが健在だ。 子供達がこの店に集まり、男の子と女の子が一緒になって、楽しそうに遊んでいた。
都会では少なくなってしまった、子供達が通りで遊ぶ懐かしい風景。
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再び自転車を漕いで土生に戻り、フェリーで生名島に渡る。
キャンプ場に戻ると、夕食の準備。 今日もメインは『牡蠣』である。
クーラーバッグに氷を入れて冷蔵しておいた残りの牡蠣を使った味噌仕立ての鍋。 水に出汁と味噌を入れて煮立て、タマネギと椎茸、長ネギ、そして最後に牡蠣を投入。
椀に取り、一味をパラリと振って食べる牡蠣の旨い事。 味噌仕立ての汁を啜ると、芯から体が温まる。
最初はビールをゴクリ。 途中からは焼酎の湯割りに、差し入れで頂いた地元のレモンを絞ってグビリと飲る。

つまみは、岩城島のスーパーで買ってきた『太刀魚のフライ串』と、『春菊とちくわの天婦羅』
うまい牡蠣鍋をつつき、太刀魚のフライをつまみ、焼酎の湯割りでホコホコと暖まる。 しまなみの島にあるキャンプ場で、独りの夜は静かに更けて行く。
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2009年2月7日(土) 朝目が覚めると、ここ最近では一番穏やかな朝。 風もなく、気温も高めである。
絶好のお散歩ツーリング日和。 パンとベーコンエッグ、そしてコーヒーの朝食を摂り、着替えて出艇の準備に掛かる。


今日はツーリングと言うよりは朝の海の散歩程度。 ここでの最終日の朝は、いつもこのルートをお散歩パドリング。
 
鶴島を回り、箱崎沖の海にある龍神さまにお参り。 亀島、平内島を経由して、キャンプ場に戻る。
まるで春のような陽気の穏やかな海での、快適なのんびりお散歩パドリング。
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浜に戻ると、管理人さんが来られていた。 『おはようございます。 戻りました。 今日は温かくて気持ち良いですね』
『ほんと、今日は温かいねえ』
道具を片付け、着替え、荷物をパッキング。 管理棟に行き、お世話になったお礼を述べる。 しばし、四方山話。
佐島との間を繋ぐ橋ができた後の上島町内のバスや船便の予定。 今年の夏に計画されているイベントの事。 サティが撤退した後の因島の土生の様子などなど。 さて、そろそろ帰ろうかな。

『ほんとうに、いろいろとありがとうございました』 『また来て下さいね。 息子さんも一緒にぜひ』 『はい、また来ます』
急遽予定を変更して『しまなみ連泊ツーリング』になったが、天候にも恵まれ、岩城島もたっぷりと堪能でき、生名島の静かなキャンプ場を独り占めしての牡蠣三昧。 好い週末だった!

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瀬戸内シーカヤック日記: しまなみ連泊ツーリング(2)_岩城島堪能

2009年02月08日 | 旅するシーカヤック
2009年2月6日(金) 牡蠣尽くしの夕食を堪能し、シュラフで目覚めた朝。 今日は天気も良さそうだ。
牡蠣尽くしツアーの朝食は、もちろん牡蠣。 今朝は、牡蠣うどん。

朝食を終えると、コーヒーを一杯飲み、着替えて出発の準備。
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出艇準備をしていると、それまで穏やかだった海が少しザワザワし始めた。 風。。。
今年の冬は、なかなか”のんびりまったりツーリング”を楽しませてくれないようだ。 でもこれくらいなら全く問題ない。
出発ー!
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岩城島の中で、これまで行った事の無い場所へ向かう。

この辺りは、岩城島とは思えない雰囲気。
 
今日の最初の目的地は、『菰隠温泉』 これまで気にはなっていたのだが、生名島まで漕いで帰ってから自転車&フェリーで因島の銭湯で潮抜きするのも、しまなみを旅する楽しみの一つであり、ここの900円という料金も引っ掛かって足が向かなかったのである。
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温泉に着いたのは10時。 ちょうど、開業の時間である。
料金を支払い、浴場に向かう。 今日はまだ、他のお客さんは居ないようだ。 貸し切り状態である。
お風呂は広く、窓からは瀬戸内の海が見える。 浴槽で体を伸ばし、日頃の疲れをまったりと癒す。 うん、好い気分。

時々休憩しながら、たっぷり1時間お風呂を堪能。 少し高いけど、広いしきれいだし、眺めも良い。 これはいいなあ。
***
次に向かうのは、『芋菓子工場』
芋菓子には、細いのと太いの2種類あるのだが、前回訪れた時に聞いた工場の方の話によると、太い方が作るのが難しいそうである。
『細いのは簡単。 あの太いのを、均一に揚げるのが難しいんよ。 芋ケンピはだいたい自動化されとるけど、うちは人が見ながら揚げよるから調整できる』 『芋も、入ってくる時期やなんかでそれぞれ違う。 それを同じように仕上げんといけん』
 
今日は平日なので工場は稼働中。 中に入り、袋入りの芋菓子を購入。 今回は太い方を選ぶ。
お金を支払い、『すみません。 あのできたてのヤツを、1本でいいから試食させていただけませんか?』と頼んでみた。 前からやってみたかったのだ。 『あ、いいですよ』と、3本ほど渡して下さった。 『ありがとうございます』
工場を出て、歩きながら試食。 サクリとした食感と病み付きになる適度な甘さ。 うーん、美味い。
***
芋菓子工場を出たのはちょうど昼前。 お昼ご飯は、岩城島での私の定番、『よし正』さんへ。
店に着く前には、いつもの『よし正定食』ではなく、前回訪問時に長男が食べた『島豚焼肉定食』にしようと決めていた。
だが、店の前に置いてある、日替わりのよし正定食のメニューを見て、グラッと心が揺れた。
 
鯛のチーズ焼きに穴子天とは、私のストライクゾーンど真ん中。 その上に、ミンチカツとオムレツまでついて¥650-! これは、決まりでしょう。
ガラリと扉を開けて店に入り、いつものようにカウンターの端っこに座り、『定食一つお願いします』
鯛のチーズ焼きは最高。 法蓮草入りのオムレツもふんわり。 それに穴子天。 この内容でこの料金とは。。。
ゆっくりとおいしい料理を堪能し、『ごちそうさまでした』
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帰りは、いつもと違うルートを通るとしよう。
 
久し振りに、津波島と赤穂根島との間の海峡を抜ける事にし、バウを南に向けて漕いで行く。
海峡は向かい潮だった。 ここは、大潮なら白波を立てて凄い勢いでそれこそ早瀬になる場所。 潮が小さい今日でも、ザワザワと音と立てながら大河のように滔々と流れて行く。
無事海峡を抜けると、バウを左に振って赤穂根島に沿って北上。 岩城島、生名島との間の海峡を北上し、無事にベースキャンプに戻ってきた。
***
『帰りました』と私。 『お帰りなさい』と管理人さん。 『今日は、菰隠温泉に行ってきたんですよ』 『どうでした?』
『貸し切り状態で、ゆっくりできました。 ちょっと高いですけど。 島の人なら500円なんですよね』
『銭湯で、誰かと話す方が好きなんじゃないですか?』と笑いながら管理人さん。 私も笑いながら、『ええ、そうなんですけどね。 まあ、景色も好いし、あの大きなお風呂を独り占めというのも、なかなか良かったですよ』

『じゃあ、また自転車をお借りできますか?』 『はい、準備してますから』 『いつもありがとうございます』
シーカヤックを引き上げ、着替えて自転車で因島へ向かう。 さあて、今日は因島のどこへ行ってみようか?

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