今日も「暑いですね」の挨拶で一日が終わりました。節電対策の団扇が出ましたので、今日は扇子に登場してもらう事にします。
大きい方は男子用 小さい方は女子用
扇子にはたくさんの種類がありますが、代表的なのが舞扇・飾り扇・唐扇・夏の扇などです。
茶道で使う扇子は、これらのどれにも属さない小さめな扇子を使用いたしますが、扇子は儀礼の象徴的な意味がありまして、挨拶をする時には必ず膝前に置いて挨拶をいたします。また、立っている時は右手に持ちます。
この時の扇子の役割は、自分と相手との間に結界としての役割を持たせ、扇子を置く事により、自分自身を謙虚にするためと云われております。また、扇子を「線」に例えて、「一線を越えない」謙虚さを見せているとも云われております。
こんな訳で、お茶の時には扇子は片時も離すことが出来ませんし、どんなに暑くても扇子で扇いではいけないことを教わります。
結界とは本来、仏の世界と俗界とを区別する事を意味し、古来集落の境や辻にある道祖神・庚申塔・石の祠などは、災厄を集落に入れないようにするため結界の役割をしているそうです。
神社の鳥居やお寺の山門は結界の役割をしているのかも知れません。(多分)
ありがとうございます。
扇子で扇がないと教えられておりますから、普段でもほとんど使ったことがありません。
変な習慣になっております。
いつもありがとうございます。