tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

梶の葉をお点前に

2011-07-07 19:03:50 | 茶の湯
今日は7月7日七夕です。七夕の飾り付けで大忙しだった方もいると思います。しかし、今晩は雨模様とのお天気予報です。天の川を挟んだお二人は1年ぶりの逢瀬を楽しんでいらっしゃるでしょうか?

七夕ということで、今日は葉蓋でのお稽古です。


梶の葉が水指の蓋になります

涼しさを演出するために梶の葉を使ったのかと思いましたが、やはり理由がありました。
昔の七夕にはこの梶の葉に墨で文字を書いて飾ったそうですが、江戸時代に入り庶民の間に流行り始めてから短冊に変わて行ったそうです。
このように、梶の葉が七夕の飾りに使われていたことから、梶の葉を水指の蓋に使用したお点前が生まれたといわれております。

今でも冷泉家では梶の葉での行事をしているそうですので、実際に書いてみましたら、これが思いのほかスラスラと書けるのには驚きました。
また、朝一番に芋の葉の露を集めて、その水で墨を磨り、願い事を書くと願いが叶うとか、字が上手になるとかという伝承があります。芋の葉に集まったコロコロとした露なんて何年も見ていないな~。


お点前が始まります。

皆様の願いが叶いますように祈っております。


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2 コメント

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Unknown (信徳)
2011-07-07 20:18:57
梶の葉に願い事を書くなんて中々風流な事ですね。梶の葉が親水性で墨を跳ねずに濡れていくのでしょう。昔の人は色々と考えて行ったものですね。今晩は残念ながら星は見えませんので夢の中で願い事を唱えます。
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Unknown (tyako555)
2011-07-08 09:09:46
信徳さん

いつもありがとうございます。
雨の七夕になってしまい残念でした。この時期よほどの事が無い限り雨模様で終ってしまいます。
以前は梶の葉が中々手に入らずに、鈴懸の葉を代用したと聞いております。我家では、知人から刺し芽をした15センチ足らずの梶の子を育て、やっと自由に切り取って使えるようになりました。
お茶は季節感を存分に感じさせてくれます。
ありがとうございました。
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