お稽古をしながら・・・

風もなく穏やかな朝を迎えましたが、今日も北海道や日本海側では大荒れの天気が続いております。

今日は、大雪といわれている二十四節気のひとつで、立冬から30日ごろに当たるそうです。

暦での大雪とは、雪が激しく降り始める頃とされておりますが、例年今頃に大雪が降る事はありません。今年は暦どおりに、北日本では大雪になると予報されております。

今日も稽古です。



水指は芋頭の近江八景

芋頭の水指は11月から12月にかけてよく使われます。ふっくらとしているため持ちやすく、不慣れな人でも綺麗な手で持つことが出来ます。



炉にかけた釜

釜から湯気がふわりと立ち昇っているのが分ると思いますが、この湯気には大変な思い出があります。

何年か前に「夜咄の茶事」をした時のことです。
懐石も終わりお濃茶が始まり、亭主が釜の蓋を持ち上げた瞬間、短檠の明りいっぱいに湯気が広がりました。その時に「あ～、生きてて良かった～」と一人の方が感嘆の声を上げたのです。

この方は、脳溢血で倒れて、生死をさまよって生還された方だったのです。半身が不自由でしたが、ご主人に無理を言って参加されたとのことでした。

お茶事が初めてとの事でしたが、あの感動は忘れることが出来なかったそうで、それからは、お茶事が大好きになり、呼んだり呼ばれたり楽しんでおられます。



わが家の紅葉

日当たりが良くないので余り綺麗に紅葉しないのですが、一部の日の当たるところはきれいに紅葉いたしました。
狭い庭ですので、隣家へ飛んでしまう葉に困ってしまいますが、穏やかなお隣さんはいつも許してくれます。

何年か前に11月に北陸に旅した時に、今の爆弾低気圧のような冬の嵐になりまして、高速道路まで波が来るのではないかと思うほどの大荒れの旅を経験いたしました。

高速路　速度制限　冬怒涛　　　T・K

友人がこんな俳句を作りました。

昨日からのニュースを聞いていて、あの旅を思い出してしまいました。

今この文章を書いている最中にぐらぐらと揺れました。急いでテレビを点けるとまた東北だそうです。
被害が出なければ良いのですが・・・・。