爽やかな5月に入り、風炉のお稽古が始まりました。
お稽古場には「薫風自南来」のお軸が掛けられており、皐月の爽やかな風を感じてのお稽古となりました。
禅語「薫風自南来」ですが、この時期にはよく床に掛けられます。「薫風、南より来る」と読みますが、大方の人は「薫風自南来」を棒読みしますが、どちらでも意味は同じですからそのままでよろしいという事になっております。
このお軸は5月の定番といわれるほど、昔から茶人の間で好んで掛けられております。意味は、前記したように爽やかな5月の風を感じていただければよいことですが、やはり禅語です。もっともっと深い意味が横たわっております。
唐の文宗皇帝が、「人皆苦炎熱 我愛夏日永」(人は皆炎熱に苦しもうと、我は夏日の長きを愛す)と吟じたそうです。すると、近習の文人が「薫風自南来 殿閣生微涼」(薫風、南より来る 殿閣微涼を生ず)と二句をつけ一躍有名になったそうです。
しかし、200年も経ってから現れた、大詩人蘇東坡により、この詩は風雅ではあるが、皇帝の詩として庶民への思いやりに欠けていると評され、自ら四句を付け加えたため、この詩は益々有名になったそうです。
こんな難しい語句ですが、私達は「薫風自南来」を拝見したら涼やかな5月の風を素直に感じられればと思います・・・・。
お稽古場には「薫風自南来」のお軸が掛けられており、皐月の爽やかな風を感じてのお稽古となりました。
禅語「薫風自南来」ですが、この時期にはよく床に掛けられます。「薫風、南より来る」と読みますが、大方の人は「薫風自南来」を棒読みしますが、どちらでも意味は同じですからそのままでよろしいという事になっております。
このお軸は5月の定番といわれるほど、昔から茶人の間で好んで掛けられております。意味は、前記したように爽やかな5月の風を感じていただければよいことですが、やはり禅語です。もっともっと深い意味が横たわっております。
唐の文宗皇帝が、「人皆苦炎熱 我愛夏日永」(人は皆炎熱に苦しもうと、我は夏日の長きを愛す)と吟じたそうです。すると、近習の文人が「薫風自南来 殿閣生微涼」(薫風、南より来る 殿閣微涼を生ず)と二句をつけ一躍有名になったそうです。
しかし、200年も経ってから現れた、大詩人蘇東坡により、この詩は風雅ではあるが、皇帝の詩として庶民への思いやりに欠けていると評され、自ら四句を付け加えたため、この詩は益々有名になったそうです。
こんな難しい語句ですが、私達は「薫風自南来」を拝見したら涼やかな5月の風を素直に感じられればと思います・・・・。