アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
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陸自のオスプレイも撤去しなければならない

2023年12月01日 | 自衛隊・日米安保
   

 米軍岩国基地を飛び立って嘉手納基地へ向かっていた米軍のCV22オスプレイ(横田基地所属)が29日午後、屋久島沖で墜落・大破した事故は、オスプレイの欠陥機ぶりを改めて露呈しました。

 オスプレイは今年8月27日にもオーストラリアで墜落(MV22)し3人死亡したばかり。沖縄では2016年12月13日、米軍普天間基地所属のMV22が名護市沖に墜落し2人が負傷しました。

 米軍オスプレイを直ちに飛行停止・撤去させなければならないことは言うまでもありません。重要なのは、米軍オスプレイだけでなく陸上自衛隊のオスプレイ(V22、千葉・木更津駐屯地に暫定配備中、再来年7月までに建設中の佐賀駐屯地に移駐予定)も撤去する必要があるということです。

 なぜなら陸自オスプレイも墜落を繰り返している米軍オスプレイと「似た構造を持っている」(山口昇・元陸将、29日夜NHKニュース9)からです。
 事実、陸自オスプレイにも不具合が生じています。

「今年8月、静岡県の航空自衛隊静浜基地で、陸自のV22オスプレイが予防着陸した。原因は、オスプレイのナセル(エンジン収容体)の中にあるギアボックスの内部で、ギアなどが高速回転し、部品が摩耗して金属片が発生したこと。防衛省はギアボックスを交換することで飛行再開した」(防衛ジャーナリスト・半田滋氏、30日付沖縄タイムス)

「今回の事故と同型のCV22は昨年8月、クラッチの不具合による事故が相次いでいるとして全機を一時飛行停止に。陸自も米軍の事故調査などを受け、昨年と今年、V22の飛行を一時見合わせた経緯がある」(30日付共同配信)

 その危険な陸自オスプレイが10月24日、日米共同訓練の一環として民間の新石垣空港に降り立ちました(写真右)。

「訓練では前線で負傷した隊員の輸送を担った。ある陸自幹部は「戦闘ではなく負傷者の輸送なら、地元の反発も少ない」とあけすけに語る」(30日付共同配信)

 「負傷者の輸送」で「戦闘」をカムフラージュする。こうした姑息な策術を弄してまで政府・防衛省は危険なオスプレイを配備しようとしているのです。

 「自衛隊のオスプレイについても退役を検討する必要がある」「県民、国民の生命・財産を守るため、国内からオスプレイを全面撤去するしかない」(30日付琉球新報社説)。

 自衛隊が米軍と従属的に一体化している軍隊であることはもはやだれの目にも明らかです。それは自衛隊の装備・兵器も同様です。オスプレイだけでなく、巡航ミサイルトマホークも米軍の中古を高額で買わされたことが先日明らかになりました。

 オスプレイ撤去、軍事基地撤去の声は、米軍と同時に自衛隊にも向けていかねばなりません。
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