読書って楽しいね♪

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真保裕一「ボーダーライン」~子供が犯罪を犯すというのは親が悪いんでしょうか?~

2015-06-27 03:32:54 | 




真保裕一「ボーダーライン」読み終わりました☆






この作品には



正直




衝撃を受けた





ニュースでは残忍な犯罪



そういうものを見聞きすることがある。




その犯人は



なぜそんなことができるのか?




同じ人間なのに。。





そんなことを感じることはあった。




そう言う犯罪を犯した人がいるとき



世間は




「親が悪い」



そう言うだろう。



教育が!


育て方が!



親は何をやってるんだ!!




・・と。



しかし


果たしてそうなのだろうか?




私も娘を2人育て


成人させ


孫も今はいる。




自分の経験上



子供のことでは


悩まされることが多々あった。



とくに



長女には



今も悩ませれることがある。




長女も次女も


同じように手をかけ


叱るときは叱り


甘やかしたとは思っていない。



けれど



同じように育てても



全く性質は異なるのだ。





親になれば



一生親。




子供のしたことに責任がある。




そうは思う。





だけど




全部




親が悪いのだろうか






これを読んで



改めてそう考えさせられた。









日本からアメリカに渡り


カメラの仕事でその日暮らしをしていた永岡


「関口」と出会いそのススメで


グリーンカードとP・Iライセンスを取得。


総和信販の探偵部に所属していた。


アメリカに来て12年



34歳になる永岡オサム


通称「サム」




その「サム」にが関口から


上からの強引な命令で


どうしても探して欲しいと依頼を受けた「安田信吾」


危険人物としてマークされていたその人物を探し出すため動く。



平気で人を殺し



その身代りに他の人に罪を擦り付ける信吾。




信吾に辿り付こうとした永岡は



信吾に銃撃を受ける




しかし


幸い防弾ガラスと補強ドア装備の車に助けられた。




その後


そんな危ない目に遭ったにもかかわらず



今度は


信吾の父「英明」を探して欲しいと



信吾の妹「真由美」の依頼。





英明は信吾をその手で殺すことを目的に



信吾を探し出そうとアメリカへ。




父はあの男(信吾)を殺そうとしてる




と真由美。





父からの覚悟の手紙をみせられ



英明を探すために動く。




正直


英明の心情がよくわからなかった永岡。





英明をなんとか見つけることができた永岡だったが




英明の・・


今まで息子にしてきたこと。



それを聞かされ・・



言葉を失くす。





他の親と同じようにやってきた



専門家にみせ



「息子の声」をきこうとあらゆる努力をした。




虫や動物を殺せば叱りさとし・・



「もうしない」という息子の言葉を信じ。




しかし



隠れてそれは続き・・



妹の「真由美」をおもちゃにしていた信吾。




それを知り



真由美を親戚にあずけ


遠ざけ・・



それでも続く奇行。




脳や精神鑑定に異常はなく・・



それゆえに



「親が悪い」



だれもがそういう目でみる。





「生まれながらの犯罪者」



は、いるのではないか。




そう英明はいう。




「更生」そういうものが通用しない・・



生まれもったもの。




親に子供を殺す権利などない。



でも



他人に殺されるよりは



親が殺してやることが「愛情」なんだと英明は言う。





永岡は



英明を説得することができなかった。



・・というよりは



永岡は睡眠薬で眠らされ



英明は息子の元へ




そして


息子の元へ向かった英明は





そして



永岡は



そのことによって




自分自身でもよくわからない感情に突き動かされ




意外な行動に





親が子供にできること



努力をしても



親の愛情が子供に伝わらないこと。。





悲しいよね。



辛いよね。。




育児書どおりにいったら誰も苦労などしない。




子供の出来が悪ければ



親は「ダメ親」の烙印を押されて』しまう






アメリカの背景にある人種差別や



日本人とアメリカ人の考え方の違い




そういうものも盛り込まれていて



とても勉強になりました。





本当に考えさせられる作品でした






















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