杉井光「世界でいちばん透きとおった物語」読み終わりました。
いつか読んでみたいと思いながら
なかなか読む機会がなかったこの物語
やっと読むことができました。
なるほど~
「透きとおった」というのはそういうことだったんだぁ~
と読み終わって納得した
藤阪燈真は
18歳で母を事故で亡くす。
母子家庭で
父には会ったことがなく
認知もされていない。
母はどうしても燈真を産みたくて
妻子ある父に迷惑をかけない約束で
燈真を産んだ。
父は名の通った作家「宮内彰吾」
あちこちに愛人を作る
私生活での評判は悪かった。
母の死後
書店のバイトをしながら
なんとか生計を立て
なんとなく日々をより過ごしていた燈真の元に
宮内彰吾の息子が現れる。
宮内彰吾が癌で亡くなり
その遺作を探しているという。
燈真を腹違いの兄弟と知っていた「朋晃」
第一印象最悪
そんな兄から依頼されたのは
父の形見分けを理由に愛人たちから話を聞き
父の「世界でいちばん透きとおった物語」という題名の
遺作を探すというものだった
父に興味のなかった燈真
父の作品も読んだ事が無かった。
そんな燈真が
透明にしてきた父。。
しかし
お金のため
という名目の元それを引き受ける。
そこから
燈真は父のことを知っていくことになる。
その背中を押してくれたのは
母と懇意にしていた編集者の「霧子」だった。
霧子に絶大な信頼を置く燈真
霧子が父の遺作を探す手伝いをしてくれる。
知れば知るほど
父が
思っていた「屑」という印象が変わっていく。
遺作なんてどうでもよかった。
自分に何も遺してくれなかった
そんな父の空っぽの像の中に
流し込む何かが見つかるんじゃないか?
それを読んで
父をはっきりと嫌ったり軽蔑したり
できるようになりたい。
そう燈真は思っていた。
調査の過程を霧子に話す燈真
霧子は編集者の視点で
父が考えていたことを推測していく。
手製の大きな紙の原稿用紙
そこに書かれた不自然な文字
そして
燈真の目の後遺症
それらが繋がっていく
そして
その遺作には
燈真が予想もしていなかった
父の燈真への思いが込められていた
霧子が解き明かす
遺作の謎。。
それを聞き霧子に憎悪さえ感じる燈真
そして、、
意外な結末
読み終わると
温かい気持ちになれる
そんな作品でした
とにかく
霧子の推察力がすごかった!
もしかして~
霧子は何もかも知っていて
演じていただけかも?
なんて思ってしまったりする
そして
燈真の父への複雑な思い。。
何も感じてないと思い込もうとしていた。
そんな風に思ってしまう。
でも
父親のことを知りたくない子供なんて
きっといない。
父を憎みたい気持ち。。
その理由を探したい気持ち。。
結局
子供にとって親は
大きな存在だってことなんだろうな。
自分が生まれてきたルーツなんだしね
いつか読んでみたいと思いながら
なかなか読む機会がなかったこの物語
やっと読むことができました。
なるほど~
「透きとおった」というのはそういうことだったんだぁ~
と読み終わって納得した
藤阪燈真は
18歳で母を事故で亡くす。
母子家庭で
父には会ったことがなく
認知もされていない。
母はどうしても燈真を産みたくて
妻子ある父に迷惑をかけない約束で
燈真を産んだ。
父は名の通った作家「宮内彰吾」
あちこちに愛人を作る
私生活での評判は悪かった。
母の死後
書店のバイトをしながら
なんとか生計を立て
なんとなく日々をより過ごしていた燈真の元に
宮内彰吾の息子が現れる。
宮内彰吾が癌で亡くなり
その遺作を探しているという。
燈真を腹違いの兄弟と知っていた「朋晃」
第一印象最悪
そんな兄から依頼されたのは
父の形見分けを理由に愛人たちから話を聞き
父の「世界でいちばん透きとおった物語」という題名の
遺作を探すというものだった
父に興味のなかった燈真
父の作品も読んだ事が無かった。
そんな燈真が
透明にしてきた父。。
しかし
お金のため
という名目の元それを引き受ける。
そこから
燈真は父のことを知っていくことになる。
その背中を押してくれたのは
母と懇意にしていた編集者の「霧子」だった。
霧子に絶大な信頼を置く燈真
霧子が父の遺作を探す手伝いをしてくれる。
知れば知るほど
父が
思っていた「屑」という印象が変わっていく。
遺作なんてどうでもよかった。
自分に何も遺してくれなかった
そんな父の空っぽの像の中に
流し込む何かが見つかるんじゃないか?
それを読んで
父をはっきりと嫌ったり軽蔑したり
できるようになりたい。
そう燈真は思っていた。
調査の過程を霧子に話す燈真
霧子は編集者の視点で
父が考えていたことを推測していく。
手製の大きな紙の原稿用紙
そこに書かれた不自然な文字
そして
燈真の目の後遺症
それらが繋がっていく
そして
その遺作には
燈真が予想もしていなかった
父の燈真への思いが込められていた
霧子が解き明かす
遺作の謎。。
それを聞き霧子に憎悪さえ感じる燈真
そして、、
意外な結末
読み終わると
温かい気持ちになれる
そんな作品でした
とにかく
霧子の推察力がすごかった!
もしかして~
霧子は何もかも知っていて
演じていただけかも?
なんて思ってしまったりする
そして
燈真の父への複雑な思い。。
何も感じてないと思い込もうとしていた。
そんな風に思ってしまう。
でも
父親のことを知りたくない子供なんて
きっといない。
父を憎みたい気持ち。。
その理由を探したい気持ち。。
結局
子供にとって親は
大きな存在だってことなんだろうな。
自分が生まれてきたルーツなんだしね