乾くるみの「塔の断章」読み終わりました☆
今回の作品も、
くるみマジック炸裂です
この作品は3章で構成されています。
塔の序章
塔の断章
塔の終章
塔の序章は、
男女の言い争う場面から始まる。
そして、
女は男にバルコニーから落とされる
ここはどこ?
この男女は何者?
まずは、
そのわからないところがポイント
次に、
塔の断章に突入。
ある朝、
秀一・大磯・夏子・天童・松浦・辰巳(文中の「わたし」)は、
秀一の妹香織の死体を発見する
ここでは、
これらの登場人物についての関係の説明もされていない。
そして、
場所がどこかもわからない。
コレが2つ目のポイント
そして、
塔の終章では、
序章で登場した男女の正体が明らかに
この二人の関係を知ってびっくり!!
そして・・
最終ポイントは、
実は、秀一と天童は~。。。
これもビックリの展開!!
香織の死因は自殺と断定される。
秀一から報告を受ける天童と辰巳。
そして、
もう一つの報告。
それは香織が妊娠していたという事
秀一は、
天童に「香織の相手が誰なのか調べてほしい」
辰巳に「あの日あの場所で起こったことを小説にしてほしい」
と依頼する。
そこから全体の輪郭がだんだん見えてくる。
天童と辰巳が事件の真相に迫っていくと、
明らかになっていく事件の裏側。。
そして、
香織の事件とは関係のない別の話も、
同時に進行していく。
所々出てくるその話の内容に、
「これは一体誰の話?」
と疑問に思って読んでいた。
天童と辰巳の現在・過去。
天童と辰巳の関係。
「かずみ」という少女の正体とは
辰巳が小説家としてデビューする事になる経緯。
事件現場にいた登場人物たちの関係もだんだん明らかに☆
そんないろんな断片が・・
パズルのようにはまっていき、一つの絵になっていく
小説を読み終わり、
「んっ?ここは?」と・・
また、2度3度と前に戻り読み、
あ~なるほど
と改めて気づかされたりする!
このパズルが完成したときの、
達成感
乾くるみ作品はこういうところがいい
あんまりネタバレしちゃうと、
これから読む人が楽しめなくなると思うので・・
このぐらいにしておきます
また初めから読み直そうかな
わからずに読んだときと、
わかってから読んだときと、
きっと感じ方も違ってくるんじゃないかな