角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

はじめましてからはじめましょう。

2016年04月08日 | 地域の話





角館あきんど塾プレゼンツ「はじめましてからはじめましょう」。いよいよ第一回の開催を平成28年5月14日(土)と決定しました。
画像の応募要項チラシは今月18日頃刷り上がる予定です。これに先駆け告知を始めますので、関心がおありの方はメールアドレスsakeiya@vega.ocn.ne.jpへお問い合わせください。

世の中に婚活イベントが数々あっても、成婚率はもとより交際に発展する率さえとても低いのが実情です。この「はじめましてからはじめましょう」にしてもそれは変わらないでしょう。だからこそ私たちは「継続」を柱に考えています。年に四回~五回を続けて行くことで、私たちも参加者も経験を積みながら成長していけたらと願うばかりです。

角館という土地で商いをさせていただいている私たちの、一つの恩返しとなってくれたら幸いであります。
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生涯のごちそう。

2016年04月07日 | 地域の話



「角館草履の実演日記」にしては、いささか唐突な画像かもしれません。旧宅の近く、市立角館総合病院の隣にある「たかはし食堂」のカツ丼です。旧宅に暮らした四十年間はたびたび出前でお世話になっていましたが、居を白岩へ移してからそれが出来なくなっていました。実演お休み中にカミさんと旧宅の片づけをしていて、夜勤明けで自宅にいた次女と三女を伴い食べてきました。昨年末以来四か月ぶりの味です。

なんと言いますか、ホッとする故郷の味ですよ。全国にその土地で愛されるカツ丼があるでしょう。ですから「たかはし食堂」のカツ丼を、ことさらに「日本一」などと言うつもりはありません。ただこの角館で長年愛され続けてきた味、町民に慕われ続けている味を、全国の旅人に一度食べてほしい気持ちは強く持っています。実際草履実演席からこのカツ丼へ向かった旅人は一人や二人じゃありません。

となれば、「実演日記」の趣旨からさほど離れていない画像だったかもしれませんね。
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思い出の後払い。

2016年04月06日 | 実演日記







今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[五阡二百円]
桜まつりを目前に控え、さまざまな「さくら草履」を編んでいます。「今日の草履」もその一つで、美しい夜桜をイメージする配色ですね。三日前に編んだこちらは、その日のうちに秋田市からお越しの女性がお持ち帰りになりました。あと2足分の材料がありますから、お休みが明けたらまたすぐ作ろうと思っています。

「欲しいんだけど持ち合わせがない」。お客様との日々の出会いで、こうしたケースがたびたびあります。近々お立ち寄りいただける距離であれば「次来たときに…」で済むのですが、全国からお客様がお越しになる角館の場合はそうとばかりもいきません。在庫がなくオーダーであればお送りする草履の中に振替用紙の同封で済むとして、展示してある現品がお気に入りのときはお客様もあきらめきれないんですね。

そうした場合私は、郵便振替用紙と草履の現品をお渡しするようにしています。お客様にしてみれば代金を支払わずひとまず品物を持ち帰るわけですから、日常のお買いもので珍しいケースでしょう。まして相手は旅先で偶然巡り会った草履職人ですからなおさらです。これまで一年にお一人か、多くてお二人ほどこんなケースがありました。

先日メールでご注文をくださった茨城県のおばさまも、初めてのお買い上げはこのケースです。このたびは息子さんご夫婦へのプレゼントオーダーで、角館での出会いがメールに綴られていました。草履の「後払い」が角館の想い出にしっかり残ってくださったのでしょう。
「今日の草履」のように、定番にない配色は出会ったときがご縁です。そうしたお客様に履いていただくのが草履も嬉しいはずです。後払いや先払いといったお金の支払い方は、なにほど重要とは思えません。
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語り続く「イタズラ」。

2016年04月03日 | 地域の話
昨夜わが家で軽い宴会があり、「過去のイタズラ」が話題になりました。

もう四十年近くも前、高校生時代の話です。当時土曜日の午後に流行っていたのが、「FMリクエストアワー」というラジオ番組でした。十代を中心に結構なリスナーがいたと思います。番組の中に「曲当てクイズ」があり、見事曲名を当てれば好きなシングルレコードがもらえるというものでした。

私はふとイタズラを思いつき、幼馴染で同い年の友人の名前を使い応募葉書を出してみました。かなりの応募があるはずなので確率はとても低かったと思います。しかしそういうときに限って当たるものです。翌週の番組で読まれたのは私が出した「友人名」の葉書。ちょっとした驚きでしたが、私よりはるかに驚いたのはラジオを聴いていた彼でしょう。頭の中に「?」がいくつ並んだことか。

ラジオDJがいつものように電話をします。電話は一階の居間にあり、彼の部屋は二階にありました。電話に出たのは彼の祖母、DJが身元を名乗ってもなんのことやら分かりません。ひとまず彼に電話が来ていることを二階へ向かって大声で叫んでいます。その声はラジオからも流れていました。そこへ二階の彼が祖母へ言い放った言葉は、「居ねって言えー!」。もちろんその声もラジオからしっかり流れたわけです。

これが四十年近くも同期生の間で語り継がれている「居ねって言え事件」。今も色あせることなく飲み会では必ず登場するエピソードであります。
一時期「どっきりカメラ」のようなイタズラを仕掛ける番組がありました。私はあんまり好きなほうではありません。
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新年度の新調。

2016年04月01日 | 実演日記







平成二十八年度最初の今日の草履は、角館町内の女性のオーダー草履です。ご希望配色は、「あたしにぴったりの可愛い色で~!」。間違いなくお似合いになると確信しています。西宮家の程近くでお仕事をされている女性ですから、すぐお引き取りにお見えでした。早速今日から履いてくださるでしょう。二十八年度第一作はとても可愛らしい草履となりました。

新年度あけましておめでとうございます。仕事もプライベートも何一つ変わることなく二十八年度が始まりました。それはそれで構わないのでしょうが、私も人並みに何か替えたいものだと考えたのが、「試し履き用草履」。本日から新品を試していただくことにしました。それが今日は昼食の団体さんがいらしたにもかかわらず、試し履きに至ったお客様は皆無です。明日は土曜日ですからどなたかは試されるでしょう。その瞬間を待って「第一号」をお教えしたいと思います。



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