角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

一宿一飯の恩義。

2016年04月13日 | 実演日記



西宮家米蔵の常連さんに、横手市金沢でかつて地主さんだった旧家のご夫婦がおります。街道に面していたお宅には、その昔遊山中の画家や書家、あるいは地位の高い侯爵などが宿を求めて立ち寄ったそうです。そうした人たちは宿賃を自らの「技術」で支払うんですね。画像は角館が誇る稀代の日本画家、平福穂庵の「牡丹画」。穂庵もまた複数回こちらのお宅で宿をとり、そのたびに何らかの画を残していきました。
現代ではおよそ考えられない話ながら、昔は結構どこの土地でもあったようです。落語にもそんな演目がありました。

いつかどこぞの宿へ泊ったとき、草履を編んで宿賃としてみましょうか。
コメント (2)
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