今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[五阡四百円]
エンジ基調の扇子プリントに、紺の唐草を組み合わせてみました。「和」が際立つ古風な配色と思います。24cmは男女に共通したサイズのため、ピンク系の可愛い草履も編みますし、こうした古風な配色も織り交ぜます。それがこの桜まつりでは、女性がご自分用に古風な和柄をお選びになるケースが多いんですね。私としては楽しい誤算になっています。
一昨日のこと、仙台市からお越しの姑さんとお嫁さんのペアに出会いました。嫁姑だけの旅はさほど多くありませんから、間違いなく標準より仲良しなのでしょう。
そのお嫁さんが販売用に展示している草履台を見て、ご実家のお母上へ母の日プレゼントにしようかと相談でした。趣味で布草履を編むお母上を見て、体がツラそうに感じたようです。
ただその日買っていったところで、本当にお母上が使ってくれるかが心配です。そこでホームページにも掲載していますし、実物の写真を撮っていっても構わないので、ひとまずお母上へ画像を見せてから決めようとなりました。発送はお安い御用です。
そして今朝、女性から届いたメールには…
母の日のプレゼントに千葉さんが考案した草履台をプレゼントしたいと思い、
直接母に相談してみたところ「お気持ちだけで十分ですよ」と言われてしまいました。
私は『とっても素敵なプレゼントを見つけた!』と思ったのですが、母にそう言われてしまっては
贈ることができなくなってしまったので、まずはその旨をお伝えしたくメールいたしました。
HPやブログを拝見して、素晴らしいお仕事をされているな〜と感動しました。
初めて角館へ行って素敵な方に出会えたこととても嬉しいです。
これからも布草履でたくさんの人を幸せにして下さい♪応援しています(^^ゞ
私はこのメールを読んで、女性に「古風さ」を感じたんですね。このたびの場合、予約されたわけではないですから、たとえなんの連絡がなくとも失礼とまでは思えません。しかし女性は、こうして結論をメールに綴ってくれました。二十代半ばと思しき女性がこうした対応をしてくれたことを、草履職人のおっさんには嬉しくて仕方ないわけです。
今冬初めてお会いし、角館草履のご愛用者となってくださった岩手県一戸町の女性がおります。こちらの女性が先ごろ、母の日プレゼントのオーダーのためご来店でした。やはり二十代半ばと思いますが、一時間余りおしゃべりしてとても好感のもてる古風さを感じるんですね。
5月8日母の日に、お母上と共に草履のお引き取りに見える予定です。お母上はどのような女性なのか、少しばかり関心があります。