角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

ブログ読者との出逢い。

2008年11月12日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
青基調のダルマさんプリントをベースに、合わせは紺です。同系色合わせの典型例ですが、落ち着いた配色がイイですね。女性サイズでもお好みの方がいらっしゃるでしょう。
こちらのベース生地は、これにて最終となりました。

初対面なのになんかそんな気がしない…、なんてことがときにあるもんです。趣味が合致したり、考え方が近かったり、性別を問わず気性が合うときに感じるんでしょう。
でもそんな場合だけと限らないのが「事前情報」、ネットの世界なんですね。

つい先日ひとりの女性がお越しでした。偶然角館草履と出逢った方とは違う、なんと言いますか、軽い笑顔で「すんなり」眺めてお出でです。リピーターさんかなと思いお顔を見ても、やっぱり思い出せないんです。
開口一番に『試し履きされたことはありましたか?』とお訊ねすると、『いえ、履いたことはないんですけど、ブログを読んでいたもので…』。

詳しく聞いてみると、女性は当地のご出身で現在は東京暮らし、今年のお祭り時分にふるさとをネット検索していて私のブログと出逢ったそうです。『ちょうど帰る機会があったもので…』と、実物をご覧のうえお買い上げくださいました。
ネットで事前情報を得ていたため、「すんなり」だったわけです。

今日埼玉県からお越しの女性三人旅、うちのおひとりがとにかく笑顔で草履をご覧でした。こうした雰囲気はまず間違いなくリピーターさん、お顔を見てやはり一度はお逢いしたことがあると思いました。
詳しく聞いてみると、昨年ご主人と共に当地を旅され、ご両親の分もお買い上げとのこと。『お父さんもお母さんもずーっと履いてますよっ。それとブログもときどき読んでますぅ』。

今日はおともだちお二方と共に、再度の角館訪問でした。角館観光協会が主催している「秋彩角館キャンベーン」の中の「着物で散策」、これから三人で和服に着替えるそうです。天気も上々、思い出いっぱいの旅になりますねっ。
そうそう、お三人それぞれから色指定のオリジナル配色でオーダーをいただきました。三足とも「世界に一足草履」ですから、出来上がり次第「今日の草履」でご紹介しましょ。

夕方近く、ひとりのお若い女性が私を訪ねてお見えです。お顔を見ても思い出せず、まず間違いなく初対面と思いました。
自己紹介を受けて、女性がどなたかすぐに分かりました。三女の同級生の女の子、この子のおばあちゃんと私はかつての仕事で知り合いです。その方から以前言われていたのが、『あたしの下の娘が東京で音楽をやってるんだけど、沙佳屋さんのブログを読んでるって言ってましたよっ』。

その話を聞いていたせいもあり、女性の音楽活動もなんとなく耳に入っていました。そして今日ふるさとへ戻っていたのは、トップページでもご紹介している「想nicArt。1」(そにっくあーといち)に出演するためだったんですね。彼女は「オムトン」という打楽器ユニットのメンバーです。
彼女は屈託のない笑顔で、『支配人へご挨拶に来たので、“ついでに”寄りましたっ!』。西宮家支配人の娘さんも、声楽家としてこの企画に出演するんです。

『まだ音楽だけでは生活できないので、半分はアルバイト生活ですよっ』と笑う彼女に、『夢を持ってがんばろうなっ、おじさんだってがんばってるんだからっ』と言うと、『夢を持つのに年齢は関係ないですよっ』と逆に励まされました。こうした若者たちへ、陰ながら大きな拍手を贈りたいと思います。

『やっぱり逢えて良かったですぅ』の言葉で、“ついでに…”は許しますかっ(笑)。

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