角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

角館名物○○焼。

2013年04月09日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
黒基調と黄色は相性がいいうえに、年代を問わずお選びいただけます。またいろんな配色が並ぶ中で、黄色の緒がよく映えるんですね。「幸せの黄色い鼻緒」と呼びましょうか。

和歌山県からお越しのおじさまひとり旅。軽自動車に折りたたみ自転車を積み込んで、「東北」とは決めたものの細かな旅程を立てない、気ままな旅を愉しんでおられました。この春定年を迎えたおじさまのかねてからの願いが、この東北旅行だったそうです。東北人のひとりとして、嬉しい限りであります。

定年を迎えたものの、この旅が終わると間もなく新たな職場に就くそうです。
『二年前に白血病を克服しまして、せっかくもらった命だから出来る限り働こうかと思うとるんです』。
新しい職場はデスクワークと言います。『これも縁でしょう。新しい事務所でこの草履を履かせてもらいますわっ』。

その後西宮家内の散策から戻ったおじさまは、『いや~、隣りの蔵に“御狩場焼”ってのぼり旗があるでしょ。てっきりこの土地の有名な焼き物(陶器)と思って入っていったら、料理なんですね』。



確かに世の中にはいろんな「焼き」がありますからねぇ。次は、『てっきり角館名物の今川焼きかと思ったわよぉ』と言うお客様をお待ちしたいと思います。
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