角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

首がなければ凝り知らず。

2013年04月08日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
可愛らしさでは在庫の中でもトップクラスと思います。本格的な春を目前に控え、こうした配色がなんとも嬉しい時節です。お若い女性もいいですが、中高年のおばさまにもお勧めしたい一品ですね。

西宮家に五つある蔵のひとつ前蔵では、現在「吊るし雛展」が開催されています。栃木県在住の作家さんとお弟子さんが創る吊るし雛が、所狭しと並んでいるんですね。先月まで行われていた「角館雛めぐり」にこの企画が事前告知されていて、今月5日の初日から間断なく見学者がお越しです。

さらに今朝の新聞に紹介記事が掲載されたこともあって、今日も天候の悪さにかかわらず多くのお客様がお越しでした。会期の18日まで、ご来場延べ人数は相当の数になるでしょう。これほどの集客力を誇るイベントは、これまで数えるくらいしかなかった気がします。

大仙市協和からお越しのおばさま三名様。やはり「吊るし雛展」の新聞記事を読んでお越しとのこと。うちのおひとりは過去にお会いしていたようで、『おや~、この草履、前よりだいぶ綺麗になったどごでねがっ!?』。数年ぶりのお客様にはよく言われます。

試し履きをしていただきながら、いつものように「鼻緒が当たる指の股は首のツボ」をご説明すると、『首は凝らねなぁ。そもそも首がねぇもの』。
誠に恐縮ながら、大笑いさせていただきました。

確かに首がなければ「首凝り」という症状は生まれないでしょう。でもちょっと思うのは、多少の首凝りは覚悟のうえで、やっぱり首はあったほうがよろしいのではと…。
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