角館が一年で一番熱く燃えるお祭りが、9月10日未明終わりました。初日の七日は一晩中の雨に泣かされたものの、二日目と三日目はまずまずの好天に恵まれました。予想通りとはいえ、夜間はとても寒かったです。西宮家ばかりでなく、生ビールの大苦戦はどの露店も同じでしたね。気温によって売れるものが変わってきますから、こうした短期決戦の商いは難しいものです。
長女と三女が踊り子として参加した三日間。それぞれに責務を果たして今年のお祭りを終えました。三女はお祭り明け十日から、長女も今日から普段の生活へ戻っています。仙台で看護学校に通う次女は、最後の看護実習が大詰めを迎えていることで、帰省が叶いませんでした。今年のお祭りはネット中継で愉しんだようです。
草履コーナーは明後日13日から再開させます。このあと三連休が二度続きますので、角館がまた少し賑やかになるでしょう。十月一日からはJRと秋田県が合同で展開する「デスティニーキャンペーン」が始まりますし、秋田県農業の祭典「県種苗交換会」が仙北市を会場に開催されます。話題盛り沢山の秋の角館、ぜひ散策へお越しください。
三日間「酔っぱらいのおっさん」を楽しんだ私が、気ままに撮りためたお祭り画像。こちらをご紹介して、気持ちの上でも今年のお祭りを終えたいと思います。

「角館保育園園児小若曳山」。人が多くてヤマが分かりませんでした(苦笑)。

園児のお父さんがヤマのスピードを調整しています。
人形も園児のお父さんが中心となって創ったそうです。見事な「桃太郎」ですね。

西宮家がある丁内ヤマ、本町通り曳山です。人形外題は「大坂夏の陣」で作者は広目屋さん、見事な出来栄えでありました。

中央通り曳山は、間もなく行われる本町通り曳山との観光用激突に備えています。人形外題は「湊川の戦い」、作者は本町通り曳山と同じ広目屋さんであります。

わが家が属し、娘たちが踊り子として乗っている岩瀬曳山。人形外題は「衣川の合戦」、作者は同じく広目屋さんです。
横町東部張番において、若干のトラブルが発生した模様です。

桜美町曳山、人形外題は「塵輪鬼」。昨今増えた、丁内の若者たちによる人形製作です。鬼の口から煙が出る仕掛けが施されていたそうです。

今年めでたく五十周年を飾った、駅通り曳山。人形外題は「押戻し」、作者は広目屋さんです。
こちらに上がっている「藤美会」が、手踊り部門優秀賞を獲得しました。

上新町曳山。人形外題は「蜘蛛の拍子舞」、こちらは丁内若者の製作です。上新町曳山に上がっている「千葉キヨ社中」が、今年の手踊り部門最優秀賞を獲得しました。

中日八日に三つあった本番激突のひとつ、下岩瀬町曳山vs七日町曳山です。商工会館前の狭い道路でした。

大塚曳山。人形外題は「勧進帳」、作者はこちらも丁内若者です。駅前曳山との交差交渉に入る場面です。

駅前曳山。人形外題はこちらも「勧進帳」、作者も丁内若者です。

このあと無事に交差出来たようです。

さきほど登場した、岩瀬曳山と横町東部張番のトラブルの続き。岩瀬曳山の前に、横町の半纏を着た人が複数立ちはだかっています。

八日本番のひとつ、山根曳山vs東部曳山。場所は立町ポケパ前です。

ここから三日目九日の夜です。下岩瀬町曳山、人形外題は「義経千本桜 大物浦の場」、作者は丁内若者です。この場所は立町十字路、栄丁を賑やかしたあと、進路を定めている様子です。

横町曳山。人形外題は「甲州軍艦 川中島八幡原出陣の場」、作者は丁内若者です。
この場所は西宮家前、どの進路を取るか悩みどころです。

横町曳山が西宮家へ門付け、ヤマとお囃子並びに手踊りのご披露をしています。こちらに乗っているお囃子「角館山本組」が、お囃子部門の優秀賞を獲得しました。

秋田銀行前、西部曳山と菅沢曳山の本番激突です。この二つが向き合って、本番にならないはずがありません。
西部曳山に乗っているお囃子「秋月会」が、今年のお囃子部門最優秀賞を獲得しています。

横町西部張番前で、岩瀬曳山vs大塚曳山の本番激突が始まりました。元を辿れば同じ岩瀬のヤマを引っ張った旧知の仲間たちですが、ヤマが分かれて十年以上、分裂以来初めての本番激突となってしまいました。

岩瀬曳山の後ろ風景。ヤマのうしろでは、子どもたちも使命に燃えて汗を流します。

大塚曳山の後ろ風景。こちらも渾身の力で立ち向かいます。

いい勝負を続けていた両曳山でしたが、最後は岩瀬曳山に上がられた大塚曳山が後退し、民家敷地内へ入ってしまいました。張番の指導により、こうした場合も激突は終了されられてしまいます。

西勝楽町曳山。人形外題は「車引き」、作者は角館きがたさんです。
場所は東部上新町張番付近、本町通り曳山と対峙していました。

そしてこちらが、そのときの本町通り曳山の様子です。ヤマの前部を持ち上げるときに使うテン棒が、桜美町曳山の上までかかっています。

郵便局前、山根曳山vs下岩瀬町曳山の本番激突です。下岩瀬町の前旦木左が電柱に触れたことで、激突はお終いとなりました。ずいぶん時間の短い本番だったそうです。

さきほどの本町通り曳山の後ろですが、桜美町曳山が転回しその場を去ったあと、今度は東部曳山が後ろに付きました。東部は『道を開けろ』とばかり、本町通りの後ろへぶつけます。

最後はヤマを上げました。東部曳山にしては珍しい光景かと思います。

居酒屋土間人前、上新町曳山vs北部曳山の本番激突。

北部曳山の後ろについた駅通り曳山。本番激突はなくとも、五十周年をしっかりお祝い出来たことでしょう。
曳山18丁内のあどふき(反省会・慰労会)は、昨夜と今晩で大方終わるでしょう。町の大置山(おきやま)や張番も、昨日と今日で撤収が終わると思います。お祭りの余韻にひたりながら疲れを癒し、角館はまたいつもの姿に戻って行きます。
今年のお祭りは、同期生たちとの酒飲みで明け暮れた気がします。50歳を過ぎて里ごころがついたとでも言いますか、ずいぶん久しぶりの同期生たちと飲みました。思えば一年前の五十歳記念同期会を契機に、「懐かしさが癒し」なんだと再認識した気がします。「ふるさと」「子ども時代」「お祭り」、そんなことがとても優しく考えられる年代を迎えました。
今頃おそらく、町の子どもたちは言っているでしょう。『あど359日でお祭り来るどーっ』。角館の変わらぬ歴史であります。
長女と三女が踊り子として参加した三日間。それぞれに責務を果たして今年のお祭りを終えました。三女はお祭り明け十日から、長女も今日から普段の生活へ戻っています。仙台で看護学校に通う次女は、最後の看護実習が大詰めを迎えていることで、帰省が叶いませんでした。今年のお祭りはネット中継で愉しんだようです。
草履コーナーは明後日13日から再開させます。このあと三連休が二度続きますので、角館がまた少し賑やかになるでしょう。十月一日からはJRと秋田県が合同で展開する「デスティニーキャンペーン」が始まりますし、秋田県農業の祭典「県種苗交換会」が仙北市を会場に開催されます。話題盛り沢山の秋の角館、ぜひ散策へお越しください。
三日間「酔っぱらいのおっさん」を楽しんだ私が、気ままに撮りためたお祭り画像。こちらをご紹介して、気持ちの上でも今年のお祭りを終えたいと思います。

「角館保育園園児小若曳山」。人が多くてヤマが分かりませんでした(苦笑)。

園児のお父さんがヤマのスピードを調整しています。
人形も園児のお父さんが中心となって創ったそうです。見事な「桃太郎」ですね。

西宮家がある丁内ヤマ、本町通り曳山です。人形外題は「大坂夏の陣」で作者は広目屋さん、見事な出来栄えでありました。

中央通り曳山は、間もなく行われる本町通り曳山との観光用激突に備えています。人形外題は「湊川の戦い」、作者は本町通り曳山と同じ広目屋さんであります。

わが家が属し、娘たちが踊り子として乗っている岩瀬曳山。人形外題は「衣川の合戦」、作者は同じく広目屋さんです。
横町東部張番において、若干のトラブルが発生した模様です。

桜美町曳山、人形外題は「塵輪鬼」。昨今増えた、丁内の若者たちによる人形製作です。鬼の口から煙が出る仕掛けが施されていたそうです。

今年めでたく五十周年を飾った、駅通り曳山。人形外題は「押戻し」、作者は広目屋さんです。
こちらに上がっている「藤美会」が、手踊り部門優秀賞を獲得しました。

上新町曳山。人形外題は「蜘蛛の拍子舞」、こちらは丁内若者の製作です。上新町曳山に上がっている「千葉キヨ社中」が、今年の手踊り部門最優秀賞を獲得しました。

中日八日に三つあった本番激突のひとつ、下岩瀬町曳山vs七日町曳山です。商工会館前の狭い道路でした。

大塚曳山。人形外題は「勧進帳」、作者はこちらも丁内若者です。駅前曳山との交差交渉に入る場面です。

駅前曳山。人形外題はこちらも「勧進帳」、作者も丁内若者です。

このあと無事に交差出来たようです。

さきほど登場した、岩瀬曳山と横町東部張番のトラブルの続き。岩瀬曳山の前に、横町の半纏を着た人が複数立ちはだかっています。

八日本番のひとつ、山根曳山vs東部曳山。場所は立町ポケパ前です。

ここから三日目九日の夜です。下岩瀬町曳山、人形外題は「義経千本桜 大物浦の場」、作者は丁内若者です。この場所は立町十字路、栄丁を賑やかしたあと、進路を定めている様子です。

横町曳山。人形外題は「甲州軍艦 川中島八幡原出陣の場」、作者は丁内若者です。
この場所は西宮家前、どの進路を取るか悩みどころです。

横町曳山が西宮家へ門付け、ヤマとお囃子並びに手踊りのご披露をしています。こちらに乗っているお囃子「角館山本組」が、お囃子部門の優秀賞を獲得しました。

秋田銀行前、西部曳山と菅沢曳山の本番激突です。この二つが向き合って、本番にならないはずがありません。
西部曳山に乗っているお囃子「秋月会」が、今年のお囃子部門最優秀賞を獲得しています。

横町西部張番前で、岩瀬曳山vs大塚曳山の本番激突が始まりました。元を辿れば同じ岩瀬のヤマを引っ張った旧知の仲間たちですが、ヤマが分かれて十年以上、分裂以来初めての本番激突となってしまいました。

岩瀬曳山の後ろ風景。ヤマのうしろでは、子どもたちも使命に燃えて汗を流します。

大塚曳山の後ろ風景。こちらも渾身の力で立ち向かいます。

いい勝負を続けていた両曳山でしたが、最後は岩瀬曳山に上がられた大塚曳山が後退し、民家敷地内へ入ってしまいました。張番の指導により、こうした場合も激突は終了されられてしまいます。

西勝楽町曳山。人形外題は「車引き」、作者は角館きがたさんです。
場所は東部上新町張番付近、本町通り曳山と対峙していました。

そしてこちらが、そのときの本町通り曳山の様子です。ヤマの前部を持ち上げるときに使うテン棒が、桜美町曳山の上までかかっています。

郵便局前、山根曳山vs下岩瀬町曳山の本番激突です。下岩瀬町の前旦木左が電柱に触れたことで、激突はお終いとなりました。ずいぶん時間の短い本番だったそうです。

さきほどの本町通り曳山の後ろですが、桜美町曳山が転回しその場を去ったあと、今度は東部曳山が後ろに付きました。東部は『道を開けろ』とばかり、本町通りの後ろへぶつけます。

最後はヤマを上げました。東部曳山にしては珍しい光景かと思います。

居酒屋土間人前、上新町曳山vs北部曳山の本番激突。

北部曳山の後ろについた駅通り曳山。本番激突はなくとも、五十周年をしっかりお祝い出来たことでしょう。
曳山18丁内のあどふき(反省会・慰労会)は、昨夜と今晩で大方終わるでしょう。町の大置山(おきやま)や張番も、昨日と今日で撤収が終わると思います。お祭りの余韻にひたりながら疲れを癒し、角館はまたいつもの姿に戻って行きます。
今年のお祭りは、同期生たちとの酒飲みで明け暮れた気がします。50歳を過ぎて里ごころがついたとでも言いますか、ずいぶん久しぶりの同期生たちと飲みました。思えば一年前の五十歳記念同期会を契機に、「懐かしさが癒し」なんだと再認識した気がします。「ふるさと」「子ども時代」「お祭り」、そんなことがとても優しく考えられる年代を迎えました。
今頃おそらく、町の子どもたちは言っているでしょう。『あど359日でお祭り来るどーっ』。角館の変わらぬ歴史であります。
酷暑が一段落したと思ったら、今度は大型台風の接近です。
ところで、このお祭りの曳山のぶつかり合い、怪我人とかは出ないのでしょうか?
相手の山車に乗りあがるときには、何か合図のようなものはあるのでしょうか?
三連休初日の昨日は散策日和でしたが、今日と明日はどうしても雨を見なければいけないようです。
ヤマぶつけでのケガ人は、その程度にもよりますがときに発生します。稀な例ですが、救急搬送を要する大ケガになると、その時点でヤマぶつけもお終いになりますね。
通常相手のヤマに乗り上げるときは、お互いのヤマが前進してぶつかった(正面衝突)次の動作になります。「ヨーイサーのヤー」という掛け声はあるものの、ほぼ阿吽の呼吸でヤマは上がりますね。
5t級のヤマを巧みに操る若衆の技術も、実は観ていただきたいひとつなんです。
似非師匠さんも、ぜひ一度ご覧ください。