角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

どなたさまもお客様。

2007年12月03日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ25cm土踏まず付き〔4500円〕
茶と緑の縞柄をベースに、緒はエンジです。なかなか若々しく出来たと思います、これからも男性用の赤い鼻緒はどんどん編みたいですね。

朝から冷たい雨の角館、予想通り間もなく白いものが混じってきました。こういう天気がことさら寒さを感じます。師走ともなり平日の雨雪ですから、こちらも予想通り静かな西宮家となりました。

私の実演席を見ていただくと、どこからどう見ても「草履屋」でしょう。それがときに、草履ではないものを目的に訪れる方がいます。
今年から発売している「イ草一足分材料」は、ガラス製の花瓶に立てて陳列しています。寝かせているよりずっと目立ちますね。すると、『チマキ作るのに探してらったぁ、売ってけるがっ!?』と言って買って行かれるお母さんがいます。きっとそのお母さんから聞いて来たのでしょう、『ここでイ草売ってるんシか?』と言って訪ねて見える方もおりました。

今日お越しの旧中仙町のご夫婦、『あっ、あった~!』。だいたいこうした言葉は草履を探してお出でなんですが、今日のご夫婦はまったく違うものを探していました。それは「絵手紙」。
こちらの絵手紙を描いてくださったおばさまとご夫婦がご友人で、『私が描いた絵手紙、飾ってくれでらど。角館サ行ったら寄って見でけれ~』と言われたそうですよ。
ご夫婦のご主人は一生懸命写真を撮ってお出ででしたが、被写体は実演ではなく「絵手紙」のほうでした。

もちろんどんな目的でお越しになろうと、すべてお客様ですよ~。特に今日のように静かな日はね

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