角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

新たな技へ挑戦。

2007年12月04日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ23cm土踏まず付き〔4000円〕
クリーム地にゴルフプレーヤーのイラストをベースに、緒は辛子色の絣風です。洋柄と和柄の合わせなんですが、特に違和感はないですね。落ち着いた配色と思います。

昨日に引き続き、朝から雨雪の一日となりました。いっとき寒波が来た後また落ち着きましたから、体が寒さに未だ慣れていない気がします。西宮家中庭の柿も、寒さに震えてるといった感じでしょうか。

実は、2008年に新発売を予定している草履があります。「土踏まず付き」のように構造的な新発売ではなく、布地そのものにちょっと凝ってみようと企画しました。詳しくは現品が出来上がったときにご紹介しますが、これを作るために必要な技術が「染色」なんです。

角館で「染物教室」の講師をされている男性と知り合いで、西宮家にときどきぶらっと散歩に見えます。今年の春お会いしたときにこの企画をご相談し、『面白そうだっ』と快諾をいただいてました。
多忙期が過ぎたところで、先月素材の布をお届けしていたのですが、今日サンプルとして染められた「新作布地」が届けられました。これまでは話だけのイメージで実物を見るのははじめてでしたから、なんと言いますか、妙な感激があるもんです。講師の先生もこの材料を使った染物はこの試作品がはじめてで、『うん、私もこれを見て、なかなかイイと思ったったぁ』。

いろいろお話をしているうちに、講師の先生が笑顔の中にも熱く訴えるのは、『あなたが自分で染めてこそ価値があるんでねおごっ!』。
ちょうどその場にいた大仙市大曲で草履を作っている私の門下生が、『うわぁ、私も仲間に入りた~い!』。
そんな勢いに背中を押され、来年の年明け早々「ちっちゃな染物教室」が開かれることになりました。

今日お届けいただいた布地で編んだ草履は、公開実演が終わってからこのブログでご紹介します。
この布地のほかにもうひとつの材料を使った染物を考えていて、それを新年早々の「染物教室」で実行することにしました。最初から数量限定的な発売になるとは思っていましたが、染色から私がやるとなると、ほんとにこれは「限定」になりそうです。

いやぁ~、この冬はますます忙しくなりますなぁ。せめて大雪だけは勘弁して欲しいところです。

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2 コメント

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 (mage)
2007-12-07 16:33:54
染めまでやるんですか?
世界が広がりますね。
材料まで染めるとなると、手作りの素敵さが
グッと強くなりますね。
でも、むつかしそうだなあ~。
あ、だから楽しいのかな?
やりがいも増しますね。

発表を楽しみにしています。
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挑戦 (草履職人)
2007-12-07 17:30:07
さすがに自分で染めるまでは考えてなかったんですけど、先生に口説かれた…っていう感じですかね。

でも、先生が言いたいことはよく分かるんです。材料を自身で染めて、その布で草履を編む。出来た草履に対して、可愛さが増すことは間違いないですよね。それがお買い上げの方にも伝われば…、そんなことを考えています。

私も草履もまだまだ発展途上、イイんじゃないですかっ、新たな挑戦!
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