角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

ムダなエネルギー。

2014年02月18日 | 家族の話




2月16日51歳を迎えたその日、カミさんと二人仙台へと向かいました。先のブログにも触れたように、その日は次女の看護師国家試験日です。すでに入職する病院が内定している次女は、新たな引っ越し先を試験が終わったらすぐに決めたいと話していました。この件がなくとも15日と16日をお休みとしていた私は、どうせなら連続したほうが負担が少ないことで、昨日17日に不動産屋さんを訪ねる計画を立てたわけです。

ところで画像の地面を見ても分かる通り、仙台でこれほどの積雪を見たのは初めてですよ。これでも一週間前の大雪よりまだマシと言いますから驚きです。大きな道路こそ車の往来で雪はありませんが、路肩に寄せられた雪は一車線の半分を埋めていました。ひどいのは小路と駐車場です。狭い道路は車一台分のワダチだけが頼りで、交差が出来ないのはもちろん、歩行者さえも車が通過するまで立ち往生の連続です。

駐車場は除雪をしていませんね。「していない」というより「できない」のほうが正しいでしょうか。二日間滞在して除雪ローダーの姿を一度も見ませんでした。次女のアパート近くのコンビニは、降った雪に対してなんの対応もしていませんよ。降るがまま、積もるがまま、『四輪駆動車以外は入らないほうがいいですよ~』の声が聞こえるような気がしましたね。そうした店舗がいくつもあります。

震災以来「想定外」の言葉をよく聞くようになりました。日常の生活において想定をはるかに超える事態に遭遇すると、人はしばらく無力に陥ります。自宅敷地内でさえ、駐車スペースと玄関までのアプローチだけ確保しているお宅が大半で、自宅前であっても通行路の雪を片づけている人は皆無です。不便と危険を感じつつも、数日のうちに溶けてなくなる雪にそれはムダなエネルギーなのかもしれません。

さて次女の試験結果は一ヶ月先に判明します。三年間の苦労と、この大雪にようやく新たな住まいを決めた苦労が、ムダなエネルギーに終わらないことをただただ祈るのみであります。
四日間のお休みを経て、明日から草履コーナーと実演を再開いたします。
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