角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

混じる配色オーダー。

2014年07月10日 | 実演日記




今日の草履は、埼玉県さいたま市にお住いの女性からの、メールによるオーダー草履です。ご夫婦分二足のご注文のうち、こちらはご自分用。ご希望配色のイメージは「黄色ベースで明るく元気な色」でした。願いに叶うことが出来たでしょうか。本日の便で出発しました。明日には届きますよ~。
明日の「今日の草履」はご主人用の、「黒とエンジで仕事が頑張れるカッコいい色」をご紹介しましょう。

ここしばらくのオーダー草履に、定番配色ではなく「基本お任せ」が続いています。常連さんの中にはかねてからいらしたのですが、たとえば「今日の草履」のご注文主は初オーダーなんですね。ただしご注文メールをいただく前日に実演席でお会いしました。試し履きで履き心地を実体験され、ご帰宅後ご夫婦で話し合ってのご注文と推察しています。

ほかに仙北市内にお住いの常連さんからも、イメージだけを伝えられた三足のご注文を賜りました。定番配色であれば何も考えずお作りできる反面、同じ配色のみを何日も編み続けることにもなります。その点「お任せ」は編むに関して新鮮ながら、配色を考える別の責任も生まれるわけです。
「定番」と「お任せ」が適度に混じる状態、これが一番ありがたいかもしれませんね。

ここまでのオーダーはあと二、三日で作り終えることができます。少しずつでも展示品を増やさないと、夏の観光シーズン開幕まで二週間もなくなりました。そうなるとまたしばらく休めなくなりますから、今月15日~17日までの三日間を手の休息日といたします。ちょっと出掛ける計画もありますので、体の休息となるかは分かりません。でも同じ色だけでは少し煮詰まります。ときに違った色を観てきたいと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする