角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

今冬の積雪量やいかに。

2014年01月05日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
美しい和柄をベースにエンジと組み合わせれば、まず角館草履の王道的配色と言えるでしょう。特に女性のリピーターさんは角館草履に「綺麗さ」を求めてお訪ねくださいます。今年もそんな欲求を満たして余る草履を編みたいと思っています。美しい和柄の平生地はこちらです。



明けて新年5日、もうお正月気分は抜けた頃でしょうか。明日から通常勤務という方が多いですから、正月休み最終日はゆっくり自宅で過ごされているのでしょう。観光地角館はそんな様子が伝わる静けさでありました。
わが家の次女も今朝の便で仙台へUターンし、長女も明日から勤務再開です。事実上もう正月ではありませんね。

寒の入りを迎えた今日、角館は今冬一番の冷え込みとなりました。朝布団から出るとき、すでにその寒さが分かりましたよ。それでも雪の量はだいぶ助かっています。正月を過ぎようというときに屋根の雪下ろしを心配しなくていい冬は、もう何年もなかったような気がします。おそらく昨冬と比較して50cmやそこらは少ないんじゃないですかね。これはとても嬉しい現象です。

と、近所で建築業を営む男性に話したら、『いや、あの~、除雪がないと冬の収入が…』。
当地で土木建築を生業としている人たちは、冬場の大きな収入源が除排雪なんですね。ゼロではないにしても、冬場に家を建てる人はそう多くありません。かつて仕事の薄い冬場は、雪の積もらない関東や関西へ出稼ぎしていたものです。それが少子高齢化に伴って除雪の手が足りなくなり、また出稼ぎそのものも負担が大きいのでしょう、今や大工さんの冬仕事は除排雪となっています。

そしてこの冬仕事がなかなかの収入らしいですよ。適切な言い方をすれば、収入が増えるというより支出が減るんですね。それはあまりの多忙にお金を使う暇がないのと、週に一日のお休みは体を休めないと身が持たないそうです。つまり大雪になると、遊びに行く時間も体力も奪われるわけですね。春先になると大工さんが新車に乗り換えるなんて話が、まことしやかに囁かれています。

一般市民として大雪が困るのは確かながら、一部とはいえ景気の良い話もまた結構なこと。さて今冬はどうなりますか、知るのはお天道様ばかりですな。
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