今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
シーチング(無地)をベースに利用するのは、まずセオリーと逆になります。様々なお客様の中には柄物を好まない場合もあって、この配色も一定の需要があるんですね。なかなかお洒落だと私も思います。「今日の草履」は、千葉県からお越しのおばさまがお持ち帰りくださいました。
角館に何度かお越しの方であれば思い出していただけそうですが、町の中心部横町十字路に「角館プラザホテル」があります。宿泊された方も多いでしょうか。このホテルが昨年の暮れで閉館しました。耐震化工事に莫大な費用が要ることで、解体のうえ新築されます。同時に経営者も変わるようです。
ホテルと一体化した建物に、スーパーマーケットや100円ショップ等のテナントが入居していました。そのすべても間もなく閉店されます。その核テナントであったスーパーは、この解体の一件とは別にかねてから退去の噂があったんですね。町中心部からの人口減少が、スーパーマーケットという業種を維持していくのに難しくなったのでしょう。
昨年のデスティニーキャンペーンで多くのお客様が訪れた、秋田市にある新県立美術館。その地区一帯は「なかいちエリア」と呼ばれる、秋田市のど真ん中です。ここに入居していたスーパーマーケットが、今年度限りで撤退すると報道されました。オープンからたった一年半、いささか驚きましたね。やはり売上の低迷がその理由のようです。
食料品や日用品の需要は、まるで人口に比例します。都市の空洞化がもたらす現象なのでしょうが、まず基本的に人間が少ないんですよ。現在の秋田県人口は104万人台まで減りました。その三分の一が秋田市民ですから、ほかの市町村は推して知るべしでしょう。
この104万人という数字、仙台市の人口と同じなんですね。東北最大の都市とはいえ、秋田県がまるごと呑まれてしまいました。
しかも仙台市はこの先急激な人口減少はないでしょう。秋田県は30年後に70万人台まで減る予測がされています。人の幸福度に人口は関係ないと思いながら、人が少なければ活力もないのも事実。未来の秋田県はどうなっているんでしょうか。凡人は嘆くのが精いっぱいであります。