角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

案内人の重要性。

2012年08月24日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
今夏のテーマに「赤い草履」と銘打ってから、エンジのいらかプリントをいくつも組み合わせてきました。可愛らしさが表現されるせいか、お若い女性にもたくさん選ばれた気がします。
今夏を彩った赤い布地たちも、そろそろ在庫の底が見えてきました。

『今日は○○を案内して来ました~』という言葉がときどき聞かれます。○○の中に入るのは親戚だったり友人だったり、秋田県や角館に詳しくない人をお連れする、言わば「観光案内人」というわけですね。

ちょうどお盆の帰省が賑やかだった頃、おばさま4~5人のグループがお越しでした。うちのおひとりが角館草履を気に入ってくださり、定番配色①でオーダーです。明らかに言葉が違いましたから、おそらく首都圏にお住まいでしょう。ニコニコ顔でご注文書を書くおばさまを見て、もっと喜んだおばさまがいました。

それは角館にご友人をお連れした秋田市のおばさま、西宮家は何度かお訪ねだったのでしょう。角館草履をご注文くださったおばさまの笑顔を見て、『やっぱり角館にして良かった~』。

今日お越しくださったのは、秋田市の常連さんご夫妻。奥様の草履のお買換えが目的のひとつでした。ご一緒だったご友人夫妻も角館草履を気に入ってくださり、ご夫婦分を少ない在庫からお選びです。『今日連れて来てもらったとこ、どこもみんな楽しい!』の言葉に、常連さんご夫妻がとてもいい笑顔をされていましたね。

7月10日のブログにご登場の、京都市からお越しくださったおばさま。少し前のことですが、オーダー草履到着と角館の感想を綴ったお葉書を頂戴しておりました。その中にも『親類が角館を案内してくれたおかげで…』という一文があり、旅の思い出に案内人の重要さを感じた次第です。

夕方近くにご来店のお若い男女、男性一人に女性二人です。『明日の花火ですか?』と訊いてみると、『はい、そうなんですぅ』。男性と一人の女性が大曲に暮らしていて、共通の友人である女性を明日の花火に招いたというわけです。

日本一とも云われる大曲の花火ですから、こちらの案内人さんもきっと笑顔で任務遂行ですね。
コメント
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