今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
ご覧の通り落ち着いた配色ですから、一般に「シブい」という評価が適当と思います。でもそのシブさの中に、「和」のお洒落があるように思うんですね。こういうことを考えるようになったのも加齢のせいか、ベースの色調からシブ~い日本茶を連想してしまいましたよ。
相変わらず厳しい残暑が続いています。お盆が明けてから連日30℃を超えるのも珍しければ、こんなに雨が降らない8月も珍しいです。全国ニュースでお伝えしているか分かりませんが、秋田県の玉川ダムが干上がってしまいました。ダム湖に沈む前の集落跡が出現して、紅葉のメッカが夏の観光スポットになっているそうです。
さて明日から9月、トップページの実演スケジュールを更新しました。
角館の9月といえば、もちろんお祭りでしょう。町内五つの大置山(おきやま)はすべて組み立てに着手、中でも駅前の大置山は毎年明日が人形を飾る日です。にわかにお祭りムードが高まってきた印象ですね。
そこで気になっているのが、お祭り期間の天気なわけです。これだけ雨が降らなければ、きっと降り出したら大雨になるんじゃないか。しかもそれはお祭りにドンピシャじゃないか、これが総じて地元民の心配です。天気でお祭りのナニが変わるものではないにしても、いろいろと余計な心配や準備が増えますからね。
埼玉県からお越しの女性三世代。小学校高学年と思しき女の子に、お母さんとおばあちゃんの三人旅です。男性のみの三世代旅行はなかなか見かけませんが、女性のみの三世代はときにありますね。こんなところにも、世の男性と女性の違いが現れていると思いますよ。
三人それぞれに試し履きをされ、角館草履をすっかり気に入ってくださいました。おばあちゃんが、『三人でちょっとだけ贅沢しちゃおうかっ』。するとお母さん、『いいわねっ、旅の記念にもなるし』。
そこへ女の子の言葉に大笑いしました。『うちって、結構贅沢してるわよねっ』。
角館のお祭りも、「贅沢」と言えばその極みのような気がします。丁内寄付やご祝儀、お祭り装束や雪駄の買換えもあるでしょうし、三日間の飲み食い費用もそれなりですよ。日ごろはどんなに慎ましくしていても、お祭りだけはみなさん明るくお金を使いますね。
三世代旅行のおばさまたちにも、角館のお祭りをお話しました。雨の心配をお伝えすると、『お天気に恵まれますように祈っていますよっ』。
ほんとに気持ちの良いお祭りになればいいと思います。7日宵宮まで、あと一週間と迫りました。