角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

懐かしいカキ氷屋さん。

2012年07月30日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ21cm土踏まず付き〔四阡二百円〕
21cm草履の需要は、各サイズの中で多いほうではありません。中でぴったりサイズのお客様には、足の小さなおばあちゃんが必ずいらっしゃいます。赤くて可愛い草履にはどうしても気持ちが向かないおばあちゃんへ、こうしたシブ目も在庫に必要なわけです。

日本全国連日の猛暑が伝えられていますが、当地角館もご他聞に漏れません。実演席の温度計は、13時30分過ぎに32℃を表示しました。外気は33℃を超えたでしょう。まさに夏真っ盛りです。
誰も疑う人はいないと思いますが、ほんとに32℃の中で草履を編んでいたんですよ。



秋田県にご実家があったり、あるいはご親戚で法事があったり、そんなご縁で西宮家を訪れる方々が増えてきました。夏場に多いこの風景は、「ふるさと」「田舎」「帰省」という言葉と重なります。
湯沢市のご法事に出席された都内のおばさまは、『こっちに来ると必ず角館は寄るのよ』。旅の思い出にミニ草履をお買い上げくださいました。

間もなく八月に入りお盆を迎えると、そんなお客様が大勢お越しになります。中には必ずお顔を見せてくれるご愛用者も多く、「再会」の比較では桜まつり期間に匹敵するんじゃないでしょうか。
田舎の夏には、そうした懐かしさを強く感じますね。

今日のような猛暑には、「カキ氷」がよく似合います。今は新しいカキ氷屋さんが新作メニューで人気ですが、角館で最も古いと推測されるカキ氷屋さんも、依然根強い人気を誇っています。創業から何十年になるんでしょう、このお店は夏の角館に必需品と言えますよ。

実演席でのおしゃべりでは、角館の食べ物がよく題材になります。明日以降も真夏日が続くようですから、早速「角館のカキ氷」を話題にしましょう。
今夜は次女が、三日後には長女が帰省します。みんな揃ったら、一度は「懐かしいカキ氷屋さん」を訪ねるつもりです。
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