今日の草履は、7月2日のブログにご登場の静岡県のおばさま。娘さんへのお土産に私がお勧めした配色がこちらです。
母娘でペア草履、楽しく履いてくださいね~。本日の便で出発しました。
いかにも梅雨が再度やってきました。早朝から雷鳴と共に落ちてきた大粒の雨が、強弱を繰り返しながら夕方の今も降り続いています。もうすでに結構な雨量と思うのですが、本降りはそう長く続かない予報が出ていました。
九州地方のみなさまには、心からお見舞いを申し上げます。
7月1日のブログで最後に少しだけ触れた、湯沢市からおひとりで散策に訪れたお父さん。いろんなおしゃべりをしているうちに、ふと思い出したように話し始めたのが、『角館の小学校で、あれは何年生だったべが、観光客の人たちサ町を案内するっていう行事があるんシべ。あれは素晴らしいことだんシな~』。
それは毎年の角館小学校四年生が行う、「桜の町案内人」という総合的学習のひとつです。今年で10年目を迎えた恒例行事は、その第一回目がわが家の長女と次女の年でした。
ときの学年主任である大仙市大曲の女性教諭は、『三年間温めて来た企画なんです』とその素案を私に熱く語ってくれました。それだけ保護者や地元民の協力が不可欠な内容だったわけです。
保護者仲間のひとりに、角館歴史案内人組合で活躍しているお母さんがいたおかげで、子どもたちは充分な講義を受けることが出来ました。授業参観では保護者が観光客役で実地訓練を繰り返し、いよいよ本番を迎えます。
平日とはいえ桜が咲きだした角館は、ちょっと身震いするほどの人の波です。まして小学四年の子どもですから、その緊張感はいかばかりだったでしょう。
このときの様子はマスコミにも紹介されました。皆が無事に終えられたことを喜んだわけですが、この企画の本当の「成功」を知ったのは、子どもたちの町案内を聞いてくれたみなさんからの、50通を超える「感謝の手紙」だったんです。
粗末だけれども一生懸命な町案内を、もしかするとご迷惑をかけたかもしれないお客様が、一番高い評価をくださったということですね。
そして湯沢市のお父さんと話したのは、これだけの企画を成功させられたのは、教諭が角館の人間でなかったからではないかということです。角館の住民であれば、桜まつりの多忙、繁忙を知っています。そんな中で歴史案内人や学年PTAに負担を強いることなど、なかなか言い出せるものではありませんよ。教諭が桜まつりの詳細を知らない、“よそ者”ゆえの大成功だったんじゃないですかね。
湯沢市のお父さんも、同じような経験を話してくれました。とある県外資本の業者と懇談した折に、『湯沢というところは、観光資源になりそうなものがいっぱいありますね』と言われたそうです。湯沢市に暮らす人々にしてみれば、人様に誇れるものなどなにもないと言わんばかりだったそうですが、ここにも“よそ者”の目が働くんでしょうね。
角館にはほかにもそんな例があります。いろんな人のいろんな話を、まず先入観を持たず聞いてみる。そういう謙虚さが大事と思うわけです。私の大きな課題のひとつでしょうなぁ。