角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

伝わらなかったかナ‥。

2006年09月06日 | 実演日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ23.0cm〔靴サイズ24cmまで可・・・3000円〕
ピンクの小花が可愛い浴衣をベースに、緒は桜うさぎピンク、真中に赤をアクセントしてみました。これも可愛く仕上がったと思います。

今日はお祭り前日、西宮家のすぐ近くで作っている曳山も、今日の午後で完成しました。傍目に見ていても、「いよいよ」という感じです。今晩は、完成の祝いと明日からの結束固めのために、「前夜祭」が行われます。
はじまってしまえばあっと言う間に終わるお祭り、今が一番楽しいときかも知れません。

今朝一番にお越しのおばさま、息子さんの奥さん、つまりお嫁さんが旧西木村のご出身で、ご出産のため実家に戻られているとのこと。昨日無事に生まれたと聞き、早速飛んできたそうです。先月にもお見舞いがてら訪ねたそうで、その際に私の草履もお買い上げでした。その草履はご主人が気に入って無理やり履いているそうで、今日はご主人用と新しいご自身用をお買い上げくださいました。

一緒にお連れの女の子二人は、娘さんの子ども、つまり外孫のようです。『都会にいると自然っていうのがなかなか味わえないでしょ、だから連れて来たのっ』。とっても良いことだと思います。
おそらくお嫁さんのご実家にもそのことを話したんだと思います。実家のお母さんに、秋田内陸線の○○駅で降りれば、そこまで迎えに行くからと言われたそうです。きっと、内陸線の車窓から見える景色を、女の子たちに見せたいと思ったのでしょう。

それが当の女の子、『疲れたからタクシーで行こっ』。おばさまも、『そうね、タクシーにしよっか』。
お嫁さんのご実家の意図は、どうやら伝わらなかったようです。

明日からの角館祭典に合わせ、実演席を引っ越しました。画像とその理由は掲示板へ
いよいよ明日からお祭りです。角館ご訪問を予定されているみなさま、どうぞお気をつけてお越しください。
明日は午後9時まで、8日と9日は午後10時まで、草履職人が西宮家にてお待ちしております!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする