トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

ヒッタイトの生活を味わえる村が建設される

2017年05月20日 | 観光
5月21日 古代の雰囲気を伝えるヒッタイトの村が、中央アナトリア・チョルム県のボーアズカレに建設されます。

 Hurriyet

「ヒッタイトの人々の暮らしを訪れる人に見てもらうのが目的です。ヒッタイトの村に泊まることもできます。ヒッタイト時代と同じような建物が建てられます。入口には獅子の門があり、王の居室、牢獄、パン屋、鉄工所等々が造られるでしょう。村は3500年昔の、ヒッタイトの生活を復活させるでしょう」と、ボーアズカレのトゥラン・ソーウコルク区長は言いました。

5月18日、着工式が行われ、建設会社とボーアズカレ区役所が契約に調印しました。「ヒッタイト文明の首都ハットゥシャは、6キロメートルの城壁、建造物、地下71メートルの宮殿、31の神殿、多くの穀物倉、ヤズルカヤ屋外神殿などを見るためにも、訪れる価値があるでしょう」と、ソーウコルク区長は言っています。

「ハットゥシャをプロモートし、観光客をもっと呼ぶために、この村を造ることにしました。プロジェクトは0.7ヘクタールの土地を使用、建設はまもなく始まります」


「トルコが戦っているのはイデオロギーではなく、テロ集団だ」大統領

「過去にイデオロギーを理由に人々を追放した連中が、いま、トルコ政府を言論の自由に反していると告発している」と、20日、エルドアン大統領が語りました。

 Hurriyet

イスタンブルのハリーチ会議場で行われたイブン・ハルドゥン大学の開校式で、エルドアン大統領はスピーチし、政府が戦っているのは、テロを公然と支持する人々だと言いました。「われわれが戦っているのは、異なるイデオロギーではない。われわれが戦っているのはテロとテロ集団だ」

「世界の文明国は、テロ・グループが大学内に住みつくことも、大学をテロ・グループの訓練場に変えることも許さないはずだ」と、大統領は言いました。

大統領はまた、「学生が衣服や外見を理由に大学に入学することを禁じたイデオロギーと戦うのに14年を費やした」と強調し、「もう衣服を理由に大学から締め出される哀れな学生はいなくなった」と言いました。


HDPが収監されている前任者に代わる共同議長を選んだ

3月12日から共同議長代理を務めていたセルピル・ケマルバイさんが、5月20日、親クルドの人民民主党(HDP)の新しい共同議長に選ばれました。

 Hurriyet
HDPの新しい共同党首になったケマルバイさん


HDPは5月20日、臨時総会を開き、法的手続きを取って、収監中のフィゲン・ユクセクダー前共同議長の代わりに新しい議長を選出しました。ユクセクダー前共同議長は、テロに関与した罪で、禁固10か月の判決を受け、2月に議席を、3月に党員資格を失っています。党の内規によると、共同議長の1人がなんらかの理由で務めを果たせられなくなったら、45日以内に、議長代理が代わりに指名されることになっています。

デミルタシュ共同議長はHDPに、民主主義と平和のために戦う用意をするよう要請しました。「なにが起ころうとも・・・HDPは民主的な政治を捨てない。HDPは政治問題を解決するために、非暴力的方法に固執する」


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トルコの将軍と提督8人が国外逃亡していると思われる

2017年05月20日 | 国際
5月20日 トルコ当局によると、2016年7月の未遂クーデターに関与したと疑われる将軍と提督8人と、260人以上の下級将校が、現在、国外逃亡しているということです。

 Hurriyet

当局によると、逃亡軍人たちはEU諸国にいると思われます。トルコの強い要求にもかかわらず、EU諸国は逃亡者に関する明確な情報を提供することを拒否し、トルコの要請に返事さえしません。トルコ当局が逃亡者の所在もつかめないのは、情報の交換に関する問題があるためと、シェンゲン諸国間ではパスポートなしの旅行が可能だからです。

従って、当局は、だれが亡命申請をしているのか、だれの申請が受諾されたのかも、明確な情報を持っていません。5月14日、ドイツの日刊紙「ビルド」が、トルコの元将軍2人が、ドイツで亡命を要請したと報じました。報道によると、2人の高級軍人は、5月12日、ギリシャからフランクフルト国際空港に到着し、亡命を申請したということです。

ドイツ外務省のマルティン・シェーファー報道官は、記者会見で、この報道に関するコメントを辞退しましたが、亡命者の査定で、政治的な影響を受けることはないと、くり返しました。トルコ当局は、将軍の1人はメフメト・ヤルナルプと思われると言っています。彼はドイツでNATOの戦略空軍の長として勤務していましたが、7月の未遂クーデター後、解雇されました。もう1人は、ヌマン・イエディユルドゥス准将と思われ、南東欧州旅団に勤務していましたが、クーデター後、免職になりました。


「ジャーナリスト123人が国外に逃亡している」という報告書

トルコ・ジャーナリスト協会(TGC)の報告によると、4月末の時点で、123人のジャーナリストが国外に逃亡し、159人が刑務所にいるということです。

 Hurriyet

「表現と報道の自由」と題した報告書によると、2017年の1月から4月までに、ジャーナリストに対して、46件の捜査が始まり、20件のケースが提訴されたと、5月19日、ジュムフリエット紙が報じました。「過去4か月、トルコは刑務所にいるジャーナリストの数で世界をリードしている。ジャーナリストの場合、逮捕されて、裁判を受けるケースがほとんどだ」と、報告書は言っています。

「報道の自由に関して、厳しい国際的批判を浴びるのは当然である。すべてのジャーナリストが釈放され、逮捕されずに裁かれ、無罪となることを要請する」と、TGCは言っています。「反体制派の新聞、テレビ、インターネット・メディアや、批判する権利を行使する知識人やコラムニストは黙許すべきである。検閲や自主規制も増加している」

「新聞、雑誌、ニュース局、インターネット・ニュース・ウエブサイト、出版社、協会、財団を閉鎖させることは、国際的な人権と法の精神に照らして受容できない」とTGCは言っています。


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フランスの宇宙飛行士が宇宙からイスタンブルを撮影

2017年05月18日 | 文化
5月19日 フランスの宇宙飛行士トマス・ペケさんが、宇宙から撮ったイスタンブルの寫眞を自分のソシアルメディアの頁にシェアしたと、アナドル通信が報じました。

 Hurriyet

ヨーロッパ宇宙局(ESA)の宇宙飛行士のペケさんは、5月17日、国際宇宙ステーションから、この写真を撮りました。「イスタンブルは戦略的位置にあり、黒海からのアクセスをコントロールしている。このエリアは海陸ともに活気に満ちている」と、彼は写真の下に書き込んでいます。
 

「YPGとの関係は一時的、戦術上のものだ」とアメリカ

アメリカとYPG(シリア・クルド人民の防衛隊)の関係について、トルコは執拗に反対していますが、アメリカ国務省が、YPGとの関係は一時的な、戦術上のものだと言いました。

 Hurriyet

「わが国はYPGとなんの約束もしていない。彼らはこの戦いに参加することを望んで参加している」と、国務省の「ギリシャ・キプロス、ギリシャ、トルコを含むヨーロッパ・ユーラシア問題」のジョナサン・コヘン事務局長補佐官が、5月17日、ワシントンの中東研究所の討論会で言いました。

「彼らが彼ら自身の動機を持って戦っているのは明らかです。わが国はイラクとシリアのテロリスト組織を殲滅するためにYPGと共闘しています。YPGとの関係は一時的で、戦術上のものです」と、国務省のコヘン氏は言いました。討論会は、エルドアン大統領とトランプ大統領の会談の翌日行われました。「わが国は、すぐに戦闘できる軍はYPGだけだから、YPGと共闘することにした」とコヘン氏。

アメリカはシリアでYPGと協力していますが、トルコは、YPGは不法テロ組織PKK(クルド労働者党)とリンクしているから、共闘は止めるべきだと主張しています。「わが国がYPGとなにをしようが、トルコのクルド人とは関係ないと、私は思う。シリアのYPGを消滅させることによって、PKK問題を解決できるとは思えない」と、コヘン氏は言っています。


テレコムの会社がギョクチェ島のギリシャ人学校に助力

トルコの有力な携帯電話会社「テュルクジェル」が、トルコ北西部の島ギョクチェアダのギリシャ高校の技術的インフラを刷新し、5月17日、オープニング式を行いました。

 Hurriyet

テュルクジェルは、ギョクチェアダ中学・高校のために、技術クラス、屋外スポーツ・ホール、円形劇場のほか、植物園などリクリエーション施設を設立しました。

再開校式には、テュルクジェルのCEOカーン・テルジオール氏、ギリシャ正教会のバルトロメウ総主教、ウムロス教育・文化協会のラキ・ヴィンガス会長、テュルクジェルの重役たち、ギョクチェアダのムヒッティン・ギュエル知事、ギョクチェアダのウナル・チェティン区長、同校のイオアキン・マキス・カムブロプロス校長と卒業生たちも出席しました。

式典で、テルジオール氏は、自身も第1次世界大戦後、トルコとギリシャの住民交換でトルコに来た家族の一員だと語りました。「ギリシャ・コミュニティの子供たちは、私自身同様、祖父母よりも幸せです。住民交換で、希望を持ってトルコに来た家族の一員として、父祖の地に帰った人々のストーリーを見てきました」とテルジオール氏は語りました。

  
ギョクチェアダに生まれたバルトロメウ総主教も、式典でスピーチをし、ギョクチェアダは、人々が互いに平和に暮らせる模範的な例だと言いました。現在、戸の学校には33人の学生がいますが、その家族はテサロニキ、クレタ島、イスタンブル、アテネなどにいると、ヴィンガス会長は言いました。「島は昔のように、多文化的環境を取り戻しました。この式典には大きな意味があります」


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トランプ大統領と会談を終えたエルドアン大統領が語った

2017年05月17日 | 国際
5月18日 「アメリカはシリアの今後の状況に関して、トルコの扉を叩くだろう」と、エルドアン大統領は5月16日、トランプ大統領との会談後、言いました。「トルコがシリアの計画から除外されることはあり得ない」

Hurriyet

会談後の昼食。左から4人目がエルドアン大統領、右から3人目がトランプ大統領


「トルコが政策決定者から除外されることはあり得ない」と、エルドアン大統領はワシントンのトルコ大使館で記者団に語りました。「われわれは相互関係をさらに進め、経済関係を強化することを決議した」と、エルドアン大統領は、約3時間のトランプ大統領との会談と昼食後、言いました。「私はやがてアメリカが、シリア問題に関して、わが国の扉を叩くだろうと信じている」

連合軍はすでに、イスラム国(IS)が勝手に首都にしているラッカを包囲していると、大統領は言いました。トルコはラッカの作戦に参加することにはやぶさかではないと、くり返し明言していますが、テロリスト集団であるYPG(人民の防衛隊)の関与には強く反対しています。

この問題は5月24,25日にブリュッセルで行われるNATOサミットで議題になるでしょう。トルコは、NATOの同盟国であるアメリカとロシアに、PKK(クルド労働者党)とリンクしているYPG(人民の防衛隊)との接触を断つよう要請してきました。しかし、両大国は、シリアでYPGとの共闘をつづけると宣言しました。

「アメリカはすでにラッカに関して決めている。われわれは彼らに言う。“わが国は現状において、そのような姿勢には断じて同調しない。わが国は決して貴国と共闘しない。ラッカのために、テログループに協力するのは不健全だと思う”」とエルドアン大統領は言いました。

「トルコはPYD(シリア・クルド民主連合)や、その武装部門であるYPGから攻撃を受けたら応戦する」と、エルドアン大統領はオープンにアメリカに告げ、トルコはすでに「ユーフラテスの盾」作戦で、シリアのアルライ、ジャラブルス、アルバブで、YPGを攻撃していると言いました。

エルドアン大統領はまた、「ISを一掃したら、だれがラッカを引き継ぐのか」と質問しました。YPGは、ISから奪ったシリアの小さな町マンビジを支配しつづけています。「トルコとしては、わが国の責任の範囲内で、テロとの戦いで必要なことをする。わが国はテロ・グループがわが国境の内外に住みつくことを許さない」とエルドアン大統領は言いました。

Sabah

フェトフラー・ギュレンの送還も、会談で話し合われました。在米説教師フェトフラー・ギュレンは、2015年7月15日の未遂クーデターの首謀者として、トルコ政府に告発されています。「この問題についてのトランプ大統領のアプローチは、オバマ前大統領と異なる。この件では、いまいくつかの疑問が彼の頭の中で起こっている」とエルドアン大統領は言いました。

この問題について、エルドアン大統領によれば、いまトルコで収監されているアメリカ人のアンドリュー・ブランソン牧師の問題とともに、両国の関係省庁がコンタクトするだろうということです。「われわれはアメリカ側に、牧師はFETOとリンクしていたために逮捕したと告げた」と大統領は言いました。

「FETOのための調査委員会を設立するよう、アメリカに要請した」と、エルドアン大統領は言いました。初の会談でのトランプ大統領の印象を訪ねられたエルドアン大統領は「彼はビジネス畑の出だから、“実務的な”人物に見えた。私は彼を決断力のある人物と見た。私の見た限りでは、彼は思ったことをためらわず言う直行型の人間だ」と答えました。


ワシントンのトルコ大使邸前で喧嘩。9人負傷、2人拘束

 16日、駐ワシントン・トルコ大使の自邸前で喧嘩が起こり、9人が負傷し、2人が拘束されました。

 Hurriyet

ワシントンDCの「火災&EMS(救急医療隊)」のダグ・ブチャナン報道官が、負傷者の中の2人は重傷で、救急車で病院に運ばれたと言いました。「16日午後4時半頃、緊急要員が大使の自宅に呼ばれました」

市警のダスティン・スタンベック報道官は、2つのグループ間で口論が起こり、2人が拘束され、うち1人は、警官に暴力を振るったとして告発されたと言いました。「ヴォイス・オブ・アメリカ」によると、喧嘩はセルダル・クルチ大使邸前で、親クルドのプロテスターとエルドアン大統領支持者たちの間で起こったということです。

「ヴォイス・オブ・アメリカ」が撮ったビデオには、エルドアン大統領のボディガードと確認されたスーツの男たちが乱闘に加わっているのが映っていました。喧嘩はエルドアン大統領とトランプ大統領がホワイトハウスで会談した日に起こりました。アメリカ国務省はコメントを拒否しています。


エルドアン大統領はトルコから運んだ装甲車でホワイトハウスへ行った

エルドアン大統領は、5月16日、ホワイトハウスでアメリカのトランプ大統領との初の会談に当たって、トルコから運んだ大統領専用の装甲車を使いました。

 Hurriyet

メルセデスの装甲車は、軍用貨物機でアメリカに空輸されました。エルドアン大統領がアメリカで自身の装甲車を使ったのは、これが2度目です。昨年、国連サミットでニューヨークを訪れたときも、トルコから運んだ公用装甲車が使われました。

オバマ大統領との会談のためにホワイトハウスを訪れたときは、エルドアン大統領は、アメリカに提供されたキャデラックの装甲車を使いました。エルドアン大統領は、2016年2月、チリ、ペルー、エクアドルを訪れた南米の旅から、専用の車の輸送を始めました。


地元民殺害事件後、300人のアフガン人とシリア人が町を追われた

イスタンブルのスルタンガジ地区で地元民と移民のケンカが起こり、地元男性1人が刺殺されるという事件が起こりました(15日の頁参照)。殺害事件後、移民と地元民の緊張が高まり、16日、300人余のアフガン人とシリア人が町を撤退させられました。

 Hurriyet

ラマザン・シャヒンさん(24)はスルタンガジ地区のイスメトパシャで、移民と地元民の喧嘩に巻き込まれて殺害されました。地元民がこれに抗議するため集まりましたが、機動隊に水砲と催涙ガスで散会させられました。しかし、その後も抗議の声はひろがり、治安部隊が警戒に当たっていました。

機動隊が街中に立ち、暴動鎮圧用車両が事件に備えてパトロールしています。これらの対策に加えて、警察は少なくとも300人のシリア人とアフガン人を町から撤退させました。彼らはトルコ各地の移民キャンプに送られることになります。5月14日の喧嘩は、アフガン人とシリア人のグループが女性たちをからかったことから始まりました。

殺されたシャヒンさんのおじ、シャヒン・アルスランさんは、事件直後、「イスメトパシャに移民たちを住まわせたくない」と言いました。「この種の事件は絶えず起こっていますが、だれも彼らを止めようとしません」


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YPGに関する亀裂はあるが、米土はテロに対し共闘してゆく

2017年05月16日 | 国際
5月17日 シリアのクルド・グループYPG(人民の防衛隊)に対する両国のスタンスの不一致はおいて、エルドアン大統領とトランプ大統領は、5月16日、ホワイトハウスでの会談で、テロとの戦いでの協力に強い意志を示しました。トルコはYPGをテロ組織と見なしています。

 Hurriyet

「アメリカは、シリアでの暴力を減少させ、平和的解決をもたらすための努力を支持する」と、トランプ大統領は会談後、エルドアン大統領とともに記者団に語りました。トランプ大統領は、実りある会談だったと言いました。

トランプ大統領は「アメリカは、IS(イスラム国)とPKK(クルド労働者党)との戦いで、トルコを支援する」と言いました。エルドアン大統領はYPGの問題を提起し、「トルコは中東でのテロ・グループとの戦いで、アメリカと共闘するが、YPGを利用することは合意できないし、“決して許容できない”」と言いました。

エルドアン大統領はまた、「トランプ政権下で、やがて合意が成立し、米土関係の新しい基盤がつくられることを願い、祈る」と言いました。2人は会談後、昼食をともにし、記者会見に臨みました。YPGがらみで長びく不和の中、両大統領は、1月のトランプ大統領の就任後初めて会談しました。トランプ大統領は先週、YPGの戦闘員に重兵器を直接送ることを承認しました。

アメリカはラッカからISを追い出すために、YPG戦闘員に軽兵器、弾薬、マシンガン、装甲車、技術機器を配布するでしょう。バグダードのアメリカ軍報道官ジョン・ドリアン大尉によると、兵器は船積みも終わり、まもなくクルドの戦闘員に配布されるということです。

トルコはYPGをPKKの分派と見なしています。しかし、アメリカは、YPGはPKKとは別物で、ISとの戦いに最も有効なパートナーと見ています。エルドアン大統領の訪米はまた、ペンシルヴァニア在住の説教師フェトフラー・ギュレンの送還のための処置をアメリカに要請することも重要な目的でした。ギュレンは2016年7月の未遂クーデターの首謀者と考えられています。


ボスフォラスを通過するロシア戦艦をISが攻撃したら・・・

 イスタンブルのボスフォラス海峡を通過するロシアの戦艦を、イスラム国(IS)が攻撃する可能性を考慮して、イスタンブル当局は警戒対策を講じています。

 Hurriyet

当局は、IS戦闘員がミサイル攻撃をしかけることができる146か所を想定し、管理ポイントを設定していると、5月16日、ハベルテュルクが報じました。ISがロシア戦艦をミサイルと長身砲で攻撃する計画を立てているという情報を得た情報部隊は、襲撃の拠点になりそうな場所を調べ上げました。イスタンブル警察は、海峡通過中の船が陸地に近寄る場所もチェックしました。

ハベルテュルクによると、現在、海峡を通過するロシア船を、トルコは空と海から警備しています。警察のヘリ1機と襲撃用舟艇がロシア船に付き添って警戒しています。ロシアの戦艦「カエサル・クニコフ号」は、5月15日、トルコの沿岸警備隊の船に守られて、ボスフォラス海峡を通過しました。兵士たちが船のデッキで働いているのが見られました。

ボスフォラス海峡の安全対策の強化が、ロシアとトルコの新しい緊張を緩和させています。ロシアとトルコの関係は、2015年11月24日、シリア国境でロシアのジェット機をトルコが撃墜したとき、極度に悪化しました。また、両国の関係が修復された後、2016年12月19日、アンドレイ・カリオフ駐トルコ・ロシア大使がアンカラの美術館で暗殺されるという事件がありました。


怪しいタクシーの乗客のバッグから昔のコイン550個が出てきた

イスタンブル警察が、5月16日、タクシーの乗客が持っていたポリ袋の中に、ビザンティン時代とローマ時代のコイン550個を発見し押収したと、ドーアンニュースが報じました。

 Hurriyet

警察の治安チームが、バイラムパシャのバス駅で、怪しいタクシーを止め、車内を調べました。警察はビザンティン時代とローマ時代のコイン550個と、同時代のロザリオ4個、色石3個を発見し、乗客を拘束しました。警察は、その乗客が働いている店と、イスタンブルのグランド・バザールも捜査し、陶器の皿2枚、円筒印章50個、金属製指輪5個、金属製印章2個、コイン5個、金属製品5個、十字架1個を発見しました。

警察総局の専門家はこれら美術品が本物であることを確認しました。拘束されたタクシーの乗客は文化・自然遺産に関する法を犯した容疑で調べを受け、未決で釈放されました。


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エルドアン大統領がトランプ大統領と会談のため、ワシントンに到着

2017年05月16日 | 国際
5月16日 エルドアン大統領と随行団が、トランプ大統領と会談するため、15日、ワシントンDCに到着しました。
 
 Sabah

スケジュールによると、エルドアン大統領は、午後12時半、ホワイトハウスでトランプ大統領に会うと思われます。エルドアン大統領とトランプ大統領は、シリアに関する問題、とくにアメリカがテロ組織PKKのシリアの分派YPG(人民の防衛隊)に直接武器を送ることに決めたことと、ペンシルヴァニアに住む説教師フェトフラー・ギュレンの送還について話し合うでしょう。フェトフラー・ギュレンとその信奉者たちは、トルコの未遂クーデターの首謀者として告発されています。


トルコ中部でアマツバメが見つかった

シワス県の地元民が珍しいアマツバメを見つけ、話題を呼んでいます。アマツバメは中央アナトリアでは、神秘的な鳥と考えられています。

 Hurriyet

アマツバメは生涯を空中で過ごし、地上で見られることは稀れですが、地元のサミ・ギュルさんは、シワスのガジオスマンパシャ・モスクの庭で、この鳥を見つけました。鳥が水分不足になっていると思ったギュルさんが、泉に連れて行って、水を飲ませると、小鳥は元気になりました。驚いたことに、小鳥は元気になっても逃げていこうとしません。

地元には、アマツバメに触れると、1年間、トラブルなしで過ごせるという言い伝えがあって、人々が小鳥に触れるために、ぞろぞろやってきました。「小鳥は庭の木の間に横たわっていたのです。私は水を飲ませてやり、その後、小鳥がアマツバメだと知りました。この鳥はいつも空を飛んでいて、地上に降りたら、2度と飛ぶことができないと言われています」とギュルさんは言いました。

アマツバメは他の種と異なり、特殊な翼の構造で、飛びながら眠ることもでき、全生涯を空中で過ごします。アマツバメは繁殖のためにだけ地上に降り、その後はふたたび飛ぶことはありません」


軍がトルコ国境で1000人余の不法移民を食い止めた

5月14日 1000人余の人々がシリアから不法にトルコに入ろうとして、トルコ軍に食い止められたと、15日、軍が発表しました。

 Hurriyet

1090人の人々がトルコ軍の国境警備隊に発見されたと、参謀本部が発表しましたが、侵入地点については言及されませんでした。トルコのギリシャ国境でも、29人がトルコからギリシャに入ろうとして捕まったと、軍が発表しました。反対に、ギリシャからトルコに不法に入ろうとした1人も捕まりました。

隣国ブルガリアに入ろうとした10人も発見されました。また、イラクから国境を越えてトルコに入ろうとした14人も、当局に捕らえられました。


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「米大統領のシリアに対する誤った認識を正したい」エルドアン大統領

2017年05月15日 | 国際
5月15日 「トルコがイスラム国(IS)に対してマジメに戦っていないという主張は、前オバマ政府による中傷だ」と、エルドアン大統領は言い、シリアとイラクに関してトランプ大統領に影響を与えている、オバマ時代の官僚を非難しました。

 Hurriyet
   
前列左から3人目がエルドアン大統領、その左隣がエミネ夫人。「一帯一路フォーラム」で。


「トルコはアメリカより先に、ISの危険性を認識し、ISを否定してきた」と、エルドアン大統領は、5月14日、北京で記者団に語りました。2日後の16日には、エルドアン大統領とトランプ大統領の会談が予定されています。

「トルコがISと戦っていないと言うことは、トルコに対する裏切りであり、オバマ政府による中傷だ」と、エルドアン大統領は言いました。「トランプ大統領は就任後、そのまちがった認識を受け継いでしまった」

「オバマ時代の役人は、いまの政府の下のほうにいる。トランプ大統領は彼らの提供する情報を通して、イラクとシリアの現状を見ている。YPG(シリア・クルド人民防衛隊)やPYD(シリア・クルド民主連合党)は必要ないと、私は言っている。これらはテロリストの組織だ。イスラム国と戦うために、YPGと協力するという発想は、アメリカとその連合軍の名誉を傷つけるものだ」と大統領は付言しました。

エルドアン大統領はワシントンでトランプ大統領に会うため、中国からアメリカへ飛びます。トランプ大統領は、米国防総省が先週、YPGに重兵器類を提供することを承認したと発表し、トルコ政府の怒りを買いました。

この問題はエルドアン大統領の会談の最重要議題になるでしょう。フルシ・アカル参謀総長、国家情報局(MIT)のハカン・フィデン局長、大統領府のイブラヒム・カルン報道官を含む上級準備委員らは、先週、ワシントンに着いています。「彼らは、YPGの立場を明らかにする多くの書類をアメリカに示した」と、エルドアン大統領は記者団に言いました。

「これからわれわれは最終的な会談を行い、最終決定をするだろう。トルコとアメリカが戦略的パートナーなら、両国は同盟国として決議するべきだ」とエルドアン大統領は言いました。「ISとの戦いはNATOの同盟国と中東諸国とによって遂行されるべきだ」

「トルコは自由シリア軍(FSA)の戦闘員を訓練している。FSAはトルコ軍の支援を受け、“ユーフラテスの盾”作戦で、ISをシリア=トルコ国境から追い払った」と、エルドアン大統領は言いました。「トランプ大統領との会談は、この問題にけじめをつけるものになるだろう。この問題は長期にわたってつづいている。これ以上つづくことには、われわれはもう耐えられない」


イスタンブルで地元民と移民がケンカ。1人死亡

5月11日夜、イスタンブルの同じ地域に住む地元民と外国人の間でケンカが起こり、1人が死亡したと、ドーアンニュースが報じました。

 Hurriyet

イスタンブル・サンガジ地区のイスメトパシャで、シリア人とアフガン人のグループが女性たちをやじったことから、ケンカに火がついたということです。地元民がヤジに怒って、ケンカが始まり、地元の若者ラマザン・シャヒンさん(24)が重傷を負いました。救急車と警官が源座に駆けつけ、しゃひんさんは近くの病院に運ばれアましたが、傷のためになくなりました。

シャヒンさんの死後、周辺に緊張がつづき、殺人に抗議する人々が集まってきましたが、機動隊に水砲と催涙ガスで散会させられました。シャヒンさんの死が発表されると、彼の親族たちが病院の前に集まってきました。おじのシャヒン・アルスランさんは、甥は外人グループの1人に刺されたと言いました。

「夜11時頃、アフガン人とシリア人が、女性たちをやじったために、事件は起こりました。ラマザン・シャヒンは私の甥です。彼は騒ぎを聞いて、外へ出て行ったのです。シリア人とアフガン人ら60人ほどと、界隈の若者たちの間でケンカが始まりました」とアルスランさん。彼は近頃、同じような事件が頻発していると言いました。

「私たちは、10リラでも20リラでも多く家賃を稼ごうと、アフガン人やシリア人で家をすし詰めにしている人たちを非難します。私たちは、葬儀を終えたら、明日もこの事件に抗議します。私たちは彼らに迷惑を受けているんです。迷惑をくれる人たちを迎え入れたくはありません。この種の事件はしじゅう起こっていますが、だれも彼らを止めようとしません」と、アルスランさんは言いました。「彼らは私のいちばん若い甥の心臓を刺したのです。でも、彼らは登録さえされていませんから、罰を受けることもありません」


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エルドアン大統領がギリシャに、クーデター関与の軍人らの送還を依頼

2017年05月13日 | 国際
5月14日 エルドアン大統領は、北京で行われた中国政府主催の「一帯一路国際協力フォーラム」で、ギリシャのアレクシス・ツィプラス首相と会談しました。

 Hurriyet

会談はフォアシーズンズ・ホテルで行われ、1時間に及びました。エルドアン大統領はトルコの元軍人たちを送還しないというギリシャの判決に不満を述べました。元軍人たちは、2016年7月の未遂クーデター後、ギリシャに逃げ込み、亡命を申請していました。クーデターはフェトフラー・テロリスト組織(FETO)が首謀者だったと考えられています。

2016年7月15日、未遂クーデターから数時間後、3人の少佐、3人の大尉、2人の曹長ら8人の軍人が、軍のヘリでギリシャのアレクサンドロポリスへ逃げました。ヘリは翌日返されましたが、軍人たちはすぐに亡命を申請し、ギリシャにとどまりました。

ギリシャの最高裁判所は1月26日、トルコ政府の送還要請に応じない判決を下し、彼らを返せば、彼らは公正な裁判を受けられず、彼らの命は危機にさらされるだろうと言いました。トルコ政府は、その後、2度目の送還要請を送っています。会談中、エルドアン大統領は、クーデターに関わった人々がギリシャにとどまっているのは正当ではないと言い、問題の処理のために必要な手順を踏むよう要請しました。

エルドアン大統領とツィプラス首相は、この問題のほかに、エーゲ海の緊張緩和と問題解決のための対話の重要性を話し合いました。両リーダーはまた、キプロス問題解決のための努力をつづけることでも合意しました。


ハサンケイフの水没前に、550年昔の霊廟を移転

南西部バトマン県ハサンケイフにある、550年前の霊廟が、このエリアがウルス・ダムの建設で水没することになったため、移転させられたと、ドーアンニュースが報じています。

 Hurriyet

ゼイネル・ベイの霊廟はもとあった場所から「ハサンケイフ新文化公園」に運ばれました。巨大な霊廟はバトマン県ハサンケイフ地区のシンボルでした。霊廟の移転のために、アスファルトが敷かれ、レールが設置されて、霊廟は解体されることなく運ばれました。技師を含め50人が、移転のために働きました。

移転作業は5月12日午前7時45分に始まり、11時35分に終了しました。霊廟は2キロ離れた新しい場所に設置されましたが、すべての作業が終るまでには3日間かかると思われます。移転中は、警察と憲兵隊が警備に当たり、ドローンも空から警戒しました。憲兵隊は爆発物を見つけるために、探知機と特別に訓練された犬を使いました。

ヴェイセル・エロール森林・水事相は、「霊廟は金曜礼拝までに設置されるだろう。ヨーロッパはこのダムに反対しているが、われわれは8件の文化遺産を移転させている。これは世界のモデルになるだろう」と言っています。ダム建設はトルコ南東部の一部を水没させ、貴重な考古学的遺産を破壊するとして、長年、論議を呼んできました。

ゼイネル・ベイの霊廟は、ハサンケイフのアク・コユンル部族財団が残した唯一の遺産です。ゼイネル・ベイは、アク・コユンル族の統治者だったウズン・ハサンの息子でしたが、アク・コユンル族とオスマンが戦ったオトゥルクバシュの戦い(1473)で命を落としたと考えられています。


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“アタテュルクを侮辱した”歴史家が逮捕された

2017年05月13日 | 
5月13日 トルコ共和国の建設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクを侮辱したとして逮捕状が出ていた2人の歴史家の1人が、5月12日、イスタンブルで逮捕されたと、ドーアンニュースが報じました。

 Hurriyet

イスタンブルの裁判所は、「アタテュルクの記憶を侮辱し」「人々の憎悪と敵意を煽った」として、歴史家シュレイマン・イエシルユルト氏の逮捕を命じました。逮捕状が出た後、彼は、イスタンブル・バクルキョイ裁判所に出頭し、アタテュルクを侮辱したことはないと主張しました。

イスタンブルのエルトゥールル・サルヤル主任検察官は、5月11日、イエシルユルト氏とハサン・アカル氏に、テレビ番組でのコメントに関するようぎ逮捕状を出しました。2人の発言は、政治家、作家、歴史家、ソシアルメディアの利用者たちを憤慨させました。バクルキョイの主任検察官事務所は、イエシルユルト氏が“アタテュルクの記憶を侮辱した”か否かの調査を開始し、また、アカル氏の、アタテュルクの母親に関するコメントについても調査を始めました。

“Derin Tarih”(歴史の深層)という民放TVショウの司会者を務めていたイエシルユルト氏は、5月6日、「アタテュルクの養子の1人アフェト・イナンは、彼の事実上の妻だった」と主張しました。アカル氏はさらに、「アタテュルクは私生児だった」と主張し物議を醸しました。

イエシルユルト氏とアカル氏に対する拘束命令が、検察から警察に送られたと、5月9日、アナドル通信が報じました。警察が訪れたとき、容疑者たちは自宅にいませんでした。


ロシア政府報道官の令嬢がアンタリヤでファッション・ショウに出る

ロシア政府報道官ドミトリー・ペスコフ氏の、トルコ生まれの令嬢エリザヴェッタ・ペスコワさんが、ファッション・ショうに出るために、トルコ南部のリゾート地アンタリヤを訪れる予定です。

 Hurriyet

ペスコワさんは、トルコ最大のファッション・ショウ「ドッソ・ドッシ・ファッション・ショウ」に出るため、アンタリヤを訪れると発表しました。ショウは6月8日から13日まで開催されます。ペスコワさんは1週間の滞在中、アンタリヤで、観光関係や既製服業界の代表たちとの会合を開きます。

ペスコワさんは、父親が1990年から2000年、ロシア大使館勤務中に、アンカラで生まれました。


エルドアン大統領が“シリアのツイッター少女”にIDカードを渡した

5月12日、エルドアン大統領は“シリアのツイッター少女”バナ・アラベドちゃん(7歳)に、トルコ市民のIDカードを渡しました。彼女は戦いに荒廃したアレッポーからツイートして世界の注目を集めました。

 Hurriyet

エルドアン大統領は中国へ発つ前、アンカラのエセンボーア空港で、アラベドちゃんの家族と会いました。大統領は家族にIDカードを渡し、いっしょに写真も撮りました。アラベドちゃんは幼い身で、積極的にツイッターを利用し、故郷のアレッポーの状況を伝えて世界に知られました。

多くの人々が読んでいる彼女のツイッター記事には、瓦礫が散乱する街路など、アレッポーの惨状を伝える写真が添えられていました。彼女は2016年12月19日、アレッポーから撤退しました。彼女は家族とともにトルコに移住し、エルドアン大統領からアンカラの大統領宮殿に招かれたこともありました。


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ギュレン関連の元トルコ軍人の亡命を認めたドイツを、トルコが非難

2017年05月12日 | 国際
5月12日 トルコは、フェトフラー・テロ組織(FETO)に関係していたとして告発された元トルコ軍人の亡命要請を受け入れたドイツを非難しています。FETOは2016年7月の未遂クーデターの首謀者と考えられています。

 Hurriyet

「わが国は、FETOと関係のある元軍人たちの亡命要請を受け入れるというドイツの決定を遺憾に思う」と、トルコ外務省は5月11日、声明文を出しました。「この決定は、国家間の同盟の精神に合致せず、2国間の多次元的関係を傷つけるだろう」と、トルコ外務省は言っています。

ドイツ当局は“民主的な原則と価値観”を無視し、反逆者の思想を受け入れたと、トルコ外務省は言い、FETOを含むテロリストとの戦いで、ドイツが、トルコに必要な支援を行うことを期待すると表明しました。

ヨーロッパ諸国のNATOベースにいる多くのトルコ軍人が、FETOのメンバーとして告発され逮捕されることを懸念し、在住する諸国で亡命を申請しています。FETOと関係していると思われる軍人たちが、昨年、クーデターを試み、政府側の軍人と市民249人を殺害しました。

トルコ政府は、実際にクーデターに参加した軍人たちのほか、何千人の高位の軍人を、テロ組織と関係していたとして粛清しています。


「シリアのテロはアメリカやロシアでなくトルコにとって脅威だ」大統領

「シリアのテロ組織は、アメリカやロシアではなく、トルコを脅かしているのだ」と、5月12日、エルドアン大統領が、シリア・クルド人民防衛隊(YPG)に関して言いました。トルコ政府はYPGをテロ組織と見なしています。

 Hurriyet

「中東にはアメリカやロシアに対する脅威はない。脅威はわが国に対するものだ。アメリカはYPGというテロ組織と組んでいることが、よくわかっていないのだと思う」と、エルドアン大統領は中国訪問を前にして、5月12日に言いました。エルドアン大統領は、アメリカはまだ、トランプ大統領が1月に選出された後の移行過程にあると言い、最近、アメリカがシリアのクルド人民防衛隊に直接武器を送ることに決めたことに関して、トルコとアメリカの関係にもっと慎重さと気遣いを求めました。「この決定は両国の関係を傷つけるものだ」

エルドアン大統領はまた、「ひとつのテロ組織が、他のテロ組織によって排除されることはあり得ない」と、YPGの戦闘員を利用してイスラム国と戦うのはまちがいだと、くり返しました。


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